【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2023年12月18日

【帰国レポート】水辺のイスタンブールとオスマンの古都ブルサの旅 8日間

〈11月14日発 添乗員・東京支店 中屋 雅之〉

〈11月14日発 添乗員・東京支店 中屋 雅之〉

 600年もの長きにわたって繁栄を続けた大帝国、オスマン・トルコの最初の都ブルサと最後の都イスタンブールにそれぞれ3泊ずつ宿泊するコースです。ブルサではオスマン・トルコ発祥の歴史を物語る古い建造物を、イスタンブールではオスマン・トルコの栄華とその足跡をご覧いただきました。トプカプ宮殿では修復を終えたハーレムや新たに公開された部分もご案内しました。また、4団体合同のボスポラス海峡クルーズも行い、一味違うイスタンブールをご紹介しました。

オスマンの古都ブルサ

 イスタンブールの町よりボスポラス海峡を渡り、バスで約2時間半、マルマラ海の南岸に近い場所に位置するブルサの町はオスマントルコ最初の都として発展しました。その後、エディルネ、イスタンブールと都が移ってしまいましたが、ブルサは引き続きオスマン帝国の重要な都市としての役目を担って来たため、現在でも古都の風情はたっぷりと残り、訪れる人を魅了しています。
 最初の都であったが故、この町にはオスマン・トルコ初期の遺物が数多く残されています。中でも重要な場所が、「オスマン1世とオルハンの霊廟」です。ここにはオスマン帝国初代のスルタン:オスマン・ベイと2代目のオルハン・ベイの棺が、その家族の棺に囲まれて置かれています。この霊廟は町の高台に位置し、その奥は「トプハネ公園」となっており、ブルサの町の全景を見下ろすことができます。

世界遺産の看板(オスマンとオルハンの廟)
オスマン・ガジの棺
2代目オルハンの棺
トプハネ公園から眺めたブルサの町並み

町の中心のウル・ジャミイとバザール

 ブルサの町の中心に位置しているのが、この町で最も由緒のあるモスク、ウル・ジャミイです。1399年に創建されたこの建物は1421年の完成までに数十年を要し、その間にムラト1世、バヤジット1世、メフメット1世と時のスルタンも次々に交代しました。
 このモスクは建物の内部に清めの泉があるのが特徴で、20もの丸天井、各所に描かれたカリグラフィー、黄金のミヒラブとミンバルなど芸術的な造りとなっています。

メッカの方角を示すミヒラブとその右に階段状のミンバル
室内の装飾はカリグラフィーで溢れています。
アッラーと書かれたカリグラフィー
堂内の水場と丸天井。正面はミヒラブ

 このウル・ジャミイの周辺は広大なバザールとなっており、「シルクのバザール」、「黄金のバザール」、「食料品のバザール」という風に区画ごとに売られているものが異なっています。1490年バヤジット2世によって造られた2階建ての隊商宿:コザ・ハンはかつて繭の取引が盛んであった場所であり、現在は「シルクのバザール」となっています。

コザ・ハンは現在はシルクのバザール
まばゆいばかりの黄金のバザール

ブルサと共に世界遺産に登録されたジュマルクズク

 ブルサ市内より東に11㎞の場所にジュマルクズクという村があります。ブルサとジュマルクズクはともに「オスマン帝国発祥の地」として2014年、ユネスコの世界遺産に登録されました。この村は古都ブルサでオスマン帝国の最初の居住地となった場所です。ここにはオスマン帝国時代の歴史的建造物が約270軒も残り、当時の面影を今に伝えています。
 ジュマルクズクの駐車場にバスを停め、石畳の緩い坂道を上ってゆくと、左右にはオスマントルコ式と呼ばれる、1階が石作り、2階が木骨組みと日干し煉瓦造りの建物が軒を連ねています。それらの建物は現在では修復されてカフェやレストラン、お土産屋になったものもありますが、中には朽ち果てたままに放置されたものもあり、建物の構造がよくわかります。

2階部分が張り出したオスマントルコ風の建築が並ぶ

 1軒の民宿として使われている建物の内部も少し見せてもらいました。そこには暖炉に使う大量の木の枝や伝統的な料理ドルマに使う葡萄の葉の塩漬けなどが置かれていました。あいにくこの日は雨だったので、散策は早めに切り上げ、カフェでティータイムとしました。小雨が吹く村の様子も、しっとりと落ち着いて風情がありました。

ブルサで3泊の後、イスタンブールで3泊しました。

 ブルサで3泊した後、私たちはイスタンブールでも3泊しました。イスタンブールでは近年博物館からモスクに戻ったアヤ・ソフィア、修復が完了したブルーモスク、トプカプ宮殿のハーレムの内部などとともに、新しい船着き場ガラタポート、トルコで最も高い塔チャムルジャ・タワーの展望台など新しい観光スポットもご案内しました。

修復が完了したブルーモスク 壁の色がやや薄くなりました。
トプカプ宮殿の宝物庫

 さらに今回のツアーでは4団体合同でボスポラス海峡のクルーズを行い、通常の小型のボートではなく、大型船で食事や生バンドの音楽を楽しみながら、更に途中、アナドル・ヒサルのクチュックス宮殿やオルタキョイではバロック様式のオルタキョイ・モスクなどにも立ち寄りながら約5時間弱のクルーズをお楽しみいただきました。やはりこの日も雨ではありましたが、イスタンブールの知られていないスポットもご覧いただくことができて良い思い出となりました。イスタンブールは見どころが尽きず、何日滞在しても飽きることのない不思議な町です。

クチュックス宮殿
オルタキョイ・モスク

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