【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2023年11月16日

【帰国レポート】紅葉の雪岳山と伝統韓屋集落を訪ねて

<10月24日(火)~10月29日(日)5日間 添乗員:九州支店 光武千穂>

<10月24日(火)~10月29日(日)5日間 添乗員:九州支店 光武千穂>

西日本新企画『秋の韓国2コース』がいよいよ出発!

今年3月の現地視察を経て、企画した『秋の韓国2コース』がいよいよ出発しました。おかげさまで全出発日が催行され、約100名のお客様にご参加いただきました。現地の仁川空港では手配会社のアン社長とチョウ副社長が出迎えのサプライズ。コロナ後初めてとなる、多くの日本のお客様をお迎えできたことをお二人とも非常に喜んでいらっしゃいました。

現地手配会社 アン社長とチョウ副社長

私からは、韓国の伝統韓屋集落や地方の魅力に焦点をあてた「紅葉の雪岳山と伝統韓屋集落を訪ねて」のコースをレポートします。伝統的な韓屋集落が多い慶尚北道から、山や海など自然に恵まれた江原道までを一挙に縦断。秋色に染まる世界遺産・河回村や安東のライトアップも印象的でした。弊社初登場のトゥドゥル村やムソム村の詳細もご紹介します。

安東の世界遺産・河回村も秋色に染まっていました
初日の夜にはライトアップされた月映橋へ

慶尚北道 今なお人々が暮らす韓屋集落・ムソム村へ

慶州や安東など歴史的な世界遺産を持つ街が多く、今なお人々が暮らす韓屋集落が点在する韓国南東部の慶尚北道。まずは、栄州にある知る人ぞ知る韓屋集落「ムソム村」を訪れました。ムソム村は潘南朴氏と宣城金氏の両家によって、17世紀半ばに形成されました。一時は120世帯、約500人が暮らすほど繁栄しましたが、現在はわずか50世帯ほどが暮らしています。村内を歩いてみると、国の重要文化財に登録される韓屋建築がいくつもありました。今回は幸運なことに、その建物で暮らす人に家の中へ招き入れてもらいました。外のかまどで料理をして、その熱を母屋のオンドル(床暖房)に利用する昔ながらの生活スタイルを間近で見ることができました。村を囲む川には朝鮮時代の橋を再現した木道橋が架かり、まるで当時にタイムスリップしたかのような風情を感じられる散策でした。

ドラマに出てきそうな雰囲気の村内
茅葺屋根の建物も風情があります
こちらは瓦屋根の家屋 かまどにくべる薪がズラリ
住人の一人が建物の中を見せてくれました
村の周囲を囲う川には木道橋が架かっています

韓国最古の料理書「飲食知味方」を再現する地域名士を訪ねて

翌日は、英陽郡にある「トゥドゥル村」へ。トゥドゥルとは「丘」を意味し、その名の通り小高い丘の上に集落が形成されています。この村を一躍有名にしたのは、かつてこの村に暮らした女性が書いた韓国最古の料理書「飲食知味方」です。「飲食知味方」は朝鮮時代の両班(韓国貴族)家庭の食文化を知る貴重な書物として歴史的価値が評価されています。著者である張桂香(1598-1680)は、学者であった父の愛弟子・石渓李詩明と結婚し、石渓宗家の女主人となった人物。石渓宗家の味を子孫に伝えるため、料理のレシピや食材の保存方法まで全てを「飲食知味方」に書き記しました。その書は代々女主人にだけ引き継ぐことを許し門外不出としました。

英陽郡の地域名士・曺貴紛さんが暮らすトゥドゥル村
英陽郡の韓国地域名士・曺貴紛さん
朝・夕のお食事は「知味館」にて

そして現在「飲食知味方」を引き継ぐのが、石渓宗家13代目に嫁いだ・曺貴紛さんです。張桂香の功績を後世に伝えようと、「飲食知味方」の再現料理を食べる食膳体験や飲食知味方展示館を設立しました。当日は曺貴紛さん自らが一つ一つの料理を説明し、食事後は展示館で飲食知味方や張桂香に関する解説も。朝鮮時代のお料理は一切唐辛子を使わずどれも繊細な味付けで、韓国料理好きの皆さんも初めていただく一品ばかりでした。

曺貴紛さんが一品一品お食事を解説します
食事後は「飲食知味方」の著者・張桂香の展示をご覧いただきました
花煎(ツツジの花を使ったお餅のデザート)
朝鮮時代の雉肉を使ったチャプチェ
「飲食知味方」のロゴ入りの食器を使って提供されます

自然豊かな江原道 紅葉の雪岳山国立公園に滞在

旅の後半は、韓国でも特に自然が豊かな江原道へ。トゥドゥル村から江原道の東海までバスで約3時間、次第に見えてくる海の姿に期待が膨らみます。東海駅に到着後、ヌリロ号に乗り換え。東海岸沿いを走行するヌリロ号の列車の車窓から真っ青な海を堪能しました。韓国一海に近い駅舎「正東津駅」にも停車し、終点の江陵駅に到着です。

韓国の東部に広がる海
ヌリロ号の車窓からは間近に海が広がります

午後はいよいよ韓国の名山・雪岳山(ソラクサン)へ。朝鮮半島を南北に貫く太白山脈の最高峰・大青峰(標高1708メートル)を中心に広がる雪岳山国立公園は、韓国随一の紅葉の名所です。10月中下旬は紅葉がピークを迎え、公園の入口までは数キロにわたって観光バスと乗用車の渋滞ができるほど観光客で賑わいます。今回は国立公園の近くに位置する「ケンジントンホテル雪岳」に2連泊。混雑や渋滞を気にすることなく、歩いて国立公園まで行けるのも宿泊者の特権です。

ケンジントンホテルからの雪岳山の景色

1日かけて秋色に染まる公園内の散策や山頂まで続くロープウェイで空中散歩を楽しみました。夕食は、襄陽(ヤンヤン)で秋の味覚・松茸料理に舌鼓。韓国の代表的な肉料理に大胆に松茸を載せた“松茸プルコギ”は、日本の松茸とはまた一味違って美味でした。紺碧の東海から秋色の雪岳山へ…海に山にと想像以上の美しい江原道の自然景観を満喫しました。 

国立公園の入口までは徒歩圏内のケンジントンホテルに連泊
公園内は紅葉真っ盛りでした
秋の味覚・松茸プルコギをいただきました

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