【海外】帰国しました。添乗員レポート
【海外】帰国しました。添乗員レポート
2023年11月03日
【帰国レポート】古代ペルシャ大周遊の旅 12日間
2023年10月4日(水)~10月15日(日)12日間 札幌支店 小川 伸
イランのハイライトを巡る12日間の旅より帰国しました。ツアー中に、イスラエルとパレスチナの紛争が始まりデモや治安の悪化が懸念されましたが、現地はとても穏やかで何より人々が親切でフレンドリーです。特に日本人とわかると老若男女を問わずすぐに、一緒に写真を撮りましょうと大人気でした。紀元前3000年頃のエラム人からアレキサンダー大王に滅亡されたアケメネス朝ペルシャ。ローマ帝国と戦いを繰り広げたササン朝ペルシャ。そしてアラブ人によるイスラム勢力にのみ込まれセルジュク朝トルコやチンギスハーンのモンゴル帝国などの巨大帝国の支配下を経て、イスラム教シーア派国家としてイラン系王政の復古。そして時は流れ現在の宗教が国を支配する姿へとその時その時でさまざまに変化してきました。優れた文明と数千年の歴史を持つイランをしっかりと目に焼き付けた旅となりました。
中東の3Pの一つ 世界遺産ペルセポリスを日暮れまでゆっくりと訪ねました。
中東には3Pと呼ばれる遺跡があります。シリアのパルミラ、ヨルダンのペトラとならびイランを代表する遺跡がペルセポリスです。アケメネス朝ペルシャの首都であり、現在見学できる遺跡は、そんなに広くはありませんが柱や壁面を飾る精巧なレリーフが良く残り、栄華を誇った約2300年前を彷彿とさせます。宿泊したホテルが遺跡までは徒歩圏でしたので、今回は見学前に少しホテルで休憩して暑い時間帯を避け、夕刻から日没までの見学を楽しみました。遺跡を一望する背後の丘の斜面から夕日に照らされる現存する柱や宮殿跡の基盤を見ていると、アレキサンダー大王がこの地を攻めて焼き払い、帝国が崩壊しその後は廃墟として20世紀に発掘されるまで忘れ去られていた歴史はまさに“兵どもが夢の後”です。
豊富な古代遺跡と歴史に感動しました。
世界遺産チョガ・ザンビルは紀元前1300年頃という遠い昔に、エラムの王が建てたジグラット(聖塔)で現在は上部は崩れて27mですが、当時は50mを越す高さを誇っていたとのこと。所々に刻まれた楔形文字も残り当時の文明の高さが偲ばれます。また、戦争で確保した当時のローマ人捕虜が持つ水道技術を利用して造られた世界遺産シューシュタルでは、今も勢いよく水が流れ最近までこの水利施設を利用して製粉作業が行われていました。
モスクのイワーンと青いドーム、ミナレット。ペルシャの装飾美を間近に
中近東ではモスクはいたるところにあり、いずれも青を基調としたタイルとミナレットがつきものです。イランの各モスクはその入り口にイワーンと呼ばれる前門ともいえる部分があり、その上部の半円部分に飾られたムカルナス(鍾乳石飾り)と呼ばれる装飾がどれも素晴らしく、モスク内外部の天井のタイル装飾と合わせてまさに芸術作品を実感させられます。特にイスファハンのモスクはどれも素敵でした。
イランの人々の穏やかな週末
イスラム教の人々にとって金曜日はお祈りの日であり、休日です。イランでは家族みんなで近くの公園(なんと贅沢に王様の宮殿の中庭など)でピクニックを楽しみます。チャイを飲みながらお母さん自慢の手料理で、のんびりと過ごします。欧米から危険な国として敵対視されているとはとても思えない平和で穏やかな国民の日常を垣間見ました。イスラエルとパレスチナの紛争で、中東方面の旅を控える方もいらっしゃると思います。一刻も早く紛争が平和に終結し、平和で穏やかなイランへ多くの人々が訪れていただきたいと個人的に切に願います。
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