【海外】帰国しました。添乗員レポート
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2023年10月25日
【帰国レポート】絢爛のアラビア ドバイ・アブダビ【7日間】
<9月9日(土)〜9月15日(金)7日間 添乗員:東京支店 中屋 雅之>
世界の最先端をゆく国・アラブ首長国連邦(UAE)。7つの首長国から成る連邦制の国家で、その代表格が「ドバイ首長国」と「アブダビ首長国」です。UAE全体の首都機能を備えているアブダビに対し、経済の中心は今もドバイと言えるでしょう。この両国はUAEを、そして世界を牽引するほどの発展ぶりを続けてきており、中東の中でも特異な存在といえるこの国を訪問してきました。
ドバイに溢れる「世界一」の数々
ドバイを歩くと、日本を遥かに凌ぐ超高層ビル群に圧倒されます。石油資本によって発展したアブダビと異なり、ドバイはUAEの全原油産出量のわずか4%しか産出しないため、彼らは様々な新しい商売によって経済を発展させてきました。例えばパーム・ジュメイラをはじめとする埋め立てで新しい土地や海岸線を作ったり、超豪華なホテルや数多くの「世界一」を造ったりして観光客誘致を図ってきたのです。それ故ドバイには様々な「世界一」があり、828メートルのブルジ・ハリファだけでなく、1000メートル以上の摩天楼を建てる計画も最近発表されました。
他にも高さ250メートルで世界最大の観覧車「アイン・ドバイ」、エミレーツ・モール内に位置する世界最大の屋内スキー場、ゴールドスークにある世界最大の指輪など、「世界一」が目白押しです。
ドバイの旧市街バスタキヤ歴史地区からドバイ・クリークへ
近代的なドバイにも旧市街はあり、それが「バスタキヤ地区」です。ドバイはかつて西洋やインド、中国との中継貿易基地として発展し、その商売に従事したイラン人たちがこの地域に住み付き、自分たちの家を築きました。その建物は自然のクーラー「バードギール」(風の塔)を持つ日干し煉瓦製であり、景観はイランの古い街ヤズドなどにそっくりです。日干し煉瓦は断熱効果に優れ、暑い夏に最適といえます。
その近くにはドバイ・クリーク(入江)があえいますが、現在でもここには橋が架けられていません。人々は昔ながらの渡し船(アブラ)で往来しており、。私たちもアブラで対岸へ渡りました。
クリークを渡ると、そこにはバザールが広がっています。船着き場のすぐ近くには香辛料のバザール(スパイス・スーク)があり、その奥が金のバザール(ゴールド・スーク)です。やや地味な色のスパイス・スークからゴールド・スークの入ると、いきなり煌びやかな黄金色の展示物が目に飛び込んできました。スークの入口には世界最大の指輪が鎮座し、その下には世界一を証明するギネスブックの証明書も置かれていました。このエリアを歩くと本当に目も眩むばかりで、黄金の装飾品のみならず、黄金のドレスもたくさん並べられていました。地元のガイドによると、この黄金のドレスを着て歩いている人も本当にいるそうです。
ドバイからアブダビへ
4日目、私たちはドバイからアブダビへ向かいました。UAEの急速な発展を支えた石油のほとんどを産出し、首長が連邦の大統領を世襲しているのも「アブダビ首長国」です。ドバイからバスにて約2時間でアブダビに到着後、私たちはまず「ルーヴル・アブダビ」へ。これはフランス・パリにある「ルーヴル美術館」が満を持してオープンさせた世界初の分館です。ちなみに、アブダビ市は「ルーヴル」の名を30年間借用する契約で4億ユーロ支払ったとのこと。そのコレクションの価値は勿論、展示方法が独特です。各空間は時代やテーマで分けられているため、同時代あるいは類似する作品が国や地域の枠を越えて一緒に展示されていました。パリの有名レストラン「カフェ・フーケ」もあり、館内で昼食をお取りいただきました。
カスル・アル・ワタンとシェイク・ザイード・グランドモスク
アブダビの見所は他にもたくさんあり、迎賓館としての役割も果たす宮殿兼大統領官邸「カスル・アル・ワタン」には贅が尽くされています。また、巨大なシェイク・ザイード・グランドモスクは4万人収容可能で、世界中からデザイナーや建築材料が結集された傑作です。内部には世界最大のシャンデリアと共に、イラン東部ニシャプールで2008年に手織りされた5627平方メートルという世界最大のペルシャ絨毯が敷かれています。余談になりますが、先日私は『カビール砂漠のオアシス都市と聖地マシャドの旅』というツアーでニシャプールを訪ねました。イランが生んだ偉大な詩人オマル・ハイヤームの故郷で、陶磁器やトルコ石が名産です。
アブダビにも、世界一傾いたビルや世界一スピードの速いジェットコースターなど、数多くの「世界一」があります。
世界一豪華なホテルに宿泊
このツアーのハイライトは、何といっても「世界一豪華なホテル」ことブルジュ・アル・アラブ宿泊です。ホテルエントランスを入ると豪華なロビーが広がり、最上階まで吹抜け空間が伸びています。更に、エスカレーターで上がったエレベーター・ホールにもロビーと噴水があります。宿泊すれば通常1泊数十万円とういう高価なホテルで、全室が2階建てメゾネットタイプのスイート。バスルームも2つ付いており、広すぎて一人では落ち着かないほどです。入口からベッドルームまで至るのに階段を上らなくてはならない、というのも贅沢な悩みですね。
このホテルに滞在するだけでも、十分価値のあるツアーです。午前中はゆっくり滞在し、ご希望のお客様を敷地内のプライベートビーチやスークにもご案内しました。広大なので、移動はすべて電動カートです。
半日のんびりと滞在していただいた後、ホテル内で優雅な昼食を済ませチェックアウト。途中では世界一奇妙な形?の未来博物館や世界一大きな「ドバイ・フレーム」を見ながら空港へ向かいました。様々、感動を与えてくれたツアーでした。
※写真はすべて今回のツアーで添乗員中屋が撮影したものです。
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