【海外】帰国しました。添乗員レポート
【海外】帰国しました。添乗員レポート
2023年07月31日
【帰国レポート】クイーンエリザベスでゆく 爽やかな夏のアラスカ氷河湾とユーコン鉄道の旅 12日間
2023年7月7日(金)~7月18日(火) 12日間 東京本社 山田 周
<7月7日発 添乗員:東京本社営業部 山田 周>
成田空港より直行便で9時間のバンクーバーへ。バンクーバー港よりクイーンエリザベスに乗船、10泊11日のアラスカクルーズの旅に行ってきました。陸路ではアクセスができない東南アラスカの無数の島々が点在する入り組んだフィヨルド、背後に聳える雄大な山脈、湾内に迫りくる氷河の数々をご覧いただき、シトカ、スキャグウェイ、ジュノー、ケチカンの4つの港町に寄港する充実の航路です。
アラスカクルーズのハイライト「氷河湾」で過ごす1日
東南アラスカを巡るクルーズのハイライト「氷河湾」は1日に大型客船が2隻しか入ることができない特別な場所です。早朝6時頃に氷河湾の入り口に到着。国立公園のパークレンジャーのスタッフがクイーンエリザベスに乗り込み、午後3時頃までを氷河湾で過ごしました。通常は乗組員しか入ることができないデッキ5、6の船首オープンデッキが開放され、静寂に包まれた氷河湾をゆっくりと進むと、前方に氷河を抱く山脈や点在する氷河が見えてきました。湾の入り口はザトウクジラ、シャチ、ラッコなどの海洋生物が多数生息するエリアです。パークレンジャーが海洋生物、氷河についてのレクチャーをするためにラウンジに特設コーナーも設置されます。ラッコの群れが湾内を泳ぐ姿がいたるところで見られます。また、注意深く穏やかな湾内を観察しているとザトウクジラが遠くで潮吹きをしている様子も観察できました。午前9時40分ごろ、氷河湾で最も美しいマージョリー氷河に到着。ここでは1時間以上滞在、前方、右舷、左舷、後方デッキと、すべての方角から氷河をご覧いただけました。海面までせり出している氷河は4つあります。地球温暖化の影響で以前に比べると氷河は小さくなっているそうです。氷河湾の景色は変化に富み白銀の山々、断崖絶壁や海鳥のコロニー、深い森、点在する氷河、無数の島々が点在する風景が楽しめました。
カナダ国境ホワイトパスまでの往復ユーコン鉄道乗車も楽しみました
カナダ・ユーコン準州のクロンダイクで金鉱が発見され、アラスカの第一次ゴールドラッシュにより、スキャグウェイは一攫千金を狙う冒険者たちが集まる海の玄関口となりました。今回の旅ではゴールドラッシュの時代に開通したホワイトパス&ユーコン鉄道の往復乗車をお楽しみいただきました。スキャグウェイの駅を出発すると、すぐに右側に当時の住民墓地が見えてきます。その後、深い渓谷、開拓者たちが歩いた旧道、滝、清流、氷河を抱く山岳など、変化に富んだ景色をご覧いただきながらカナダ国境ホワイトパスに到着。
折り返し、再びスキャグウェイの駅に戻る2時間40分の鉄道乗車は天候に恵まれたこともあり、大満足の一日となりました。
アラスカの新名所アイシーストレートポイントも訪問しました
東南アラスカの新名所アイシーストレートポイントは氷河湾の入り口に向かってまっすぐ伸びる海峡で、穏やかな海域にザトウクジラ、シャチなどの海洋生物が集まり、海峡周辺の深い森にはアラスカ・ヒグマが多数生息する、アラスカでも有数の野生動物観察のメッカです。このエリアには町や村もほとんどなく、大型客船が停泊できる港もありませんでしたが、数年前に地元の複数の企業が観光開発のために大型客船が停泊できる港を建設、いち早く、キュナード社はこの地に乗り入れを決定、知る人ぞ知る東南アラスカの穴場的新名所となりました。
大自然の真っただ中にあるこのエリアは静寂に包まれ、無数の島々と氷河を抱く山岳風景が海峡越しにご覧いただける、本当に素敵な場所で、今回の航路で私が一番お気に入りの寄港地です。早朝から夜9時まで終日停泊しましたが、海洋生物に興味のある方はホエールウォッチングをおすすめします。夏の時期には豊富な餌を求めてザトウクジラがこの海域に集まり、一年で最も近距離で観察することができます。港周辺は自然観察のための観光基地が建設され、5~9月の時期のみ開かれています。
港には町や集落はありませんが、シャトルバスで5分(徒歩では約30分)離れた、先住民クリンケット族の住むフーナ村を訪問することも可能です。人口700人ほどの小さな村で30分~1時間もあれば一周できるほどの小さな漁村ですが、素朴で美しい自然に囲まれたアラスカに残る数少ない先住民が住む村です。
クイーンエリザベスの終日航海を楽しむ
バンクーバー発着のアラスカクルーズは7泊8日の航路が多いのですが、今回のクルーズは10泊11日と日数が長く、スケジュールに余裕があり、終日航海日の船内生活もゆっくり楽しむことができました。近年、終日航海日を設けない航路、船会社も増えてきていますが、せっかくの船旅です。終日航海日に楽しめる船内イベントやおすすめの過ごし方もご紹介します
。※船内イベントは一部の例外を除き、無料です。
クイーンズルームで毎日開催されるアフタヌーンティー
クイーンエリザベスの船内イベントで最も人気なのが、午後3時から毎日開催されるアフタヌーンティー。旅の前半には午後2時半ごろから行列ができ始め待たされることもありますが、デッキ2のクイーンズルームで優雅な雰囲気の中で味わう本場英国スタイルのアフタヌーンティーは最低でも1回は体験していただきたいものです。
キュナード社自慢のロイヤル・コート・シアターのプロダクション・ショー
夜7時45分、9時45分の1日2公演のロイヤル・キュナード・プロダクションのミュージカル、ダンス、音楽の公演は必見です。1公演45分と時間は短いのですが、そのレベルの高さは折り紙付きです。ご希望のお客様はボックス席を予約(有料)して優雅にショーを鑑賞することも可能です。ロイヤル・コート・シアターでは毎日、様々なエンターテイメントショーが毎夜2回開催されており、無料でご覧いただくことができます。
クイーンズルームの無料ダンス教室
毎夜開催されるクイーンズルームでのダンスパーティー。普段ダンスをされない方は、生バンドの演奏とダンスパフォーマンスの見学だけでも十分楽しめます。
ここではキュナード社専属ダンス講師のデモンストレーションは必見です。もちろん希望される方は専属講師のプライベートダンスレッスン(有料)も体験することができます(要予約)。ほかにも初心者向けに日中無料のグループレッスンも開催しています。
このような船内イベントでは多国籍の乗客の皆様との思いがけない交流も楽しむことができます。流暢でなくても片言の英語で十分コミュニケーションは可能ですし、日本人ということで逆に外国人乗客から話しかけられることも珍しくありません。他の国の方々が、皆様が思っている以上に日本という国に大きな関心を持ってくださっていることを知っていただきたいです。
今回のアラスカクルーズでは日本人乗客はそれほど多くなかったのですが、日本人パーサーが4名も乗船しており、すべてのレストランに日本語メニューが用意されていました。キュナード社が日本人乗客に対してのサービスを非常に重視しているという印象を受けました。また、船内イベントも定番のエンターテイメントに加え、海洋生物学者の講座(1回は日本語通訳付き)、極地探検家のライブペインティングなどユニークなイベントもあり、様々な変化を感じました。
2024年春にはクイーンエリザベスが新東京国際クルーズターミナルにやってきます。
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