【海外】帰国しました。添乗員レポート
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2023年06月19日
【帰国レポート】十字架峠とコーカサス3か国の旅
<6月7日(水)~6月17日(土) 添乗員:東京本社営業部 中屋 雅之>
<6月7日(水)~6月17日(土) 添乗員:東京本社営業部 中屋 雅之>
コロナ後初のコーカサス3か国の旅でアゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの3か国を訪問しました。 これらの国々は「コーカサス3国」と一口に呼ばれますが、それぞれの国は民族も宗教も言語も異なり、全く異質の国です。これら3か国を一度に訪問することによってその違いがより鮮明となり、楽しさも倍増いたします。各国とも長い歴史を持ち、様々な歴史的建造物をご覧いただくとともに、コーカサスの山並みをはじめとする雄大な自然景観もすばらしいものがあります。ジョージアで訪ねたカズベキ峰は標高5047メートルの高峰で、ホテルの部屋からその美しい姿を臨むことができました。
アゼルバイジャン
3か国の最初の国はアゼルバイジャンです。3か国の中で唯一ビザが必要な国ではありますが、バクー空港に到着後、係員の手助けもあって僅か1分でビザを取得することができました。
バクーは世界最大の湖カスピ海に面する町であり、アゼルバイジャンの首都でもあります。このバクーに宿泊し、バクーの旧市街や郊外の世界遺産に登録されたゴブスタンなどを見学しました。
世界遺産のゴブスタンへ
入国して早速、世界遺産のゴブスタンへ。ゴブスタンには5000年から20000年に遡る太古の岩絵が残されており、動物や戦いの様子、宗教的な舞踏などが大変良い保存状態で残されています。2007年には「ゴブスタンの岩絵の文化的景観」としてユネスコの世界遺産にも登録されました。
近くには博物館もあり、この遺跡の概要を理解する上で大変重要なものです。その後、緩い坂道を上ってゆくと至る所に様々な岩絵が見られ、踊りの様子や多種多様な動物などが生き生きと描かれていました。これが5000年前のものとは思えないほど生き生きとした岩絵でした。
シルクロードの重要な宿場町バクー
かつて、シルクロードは中国からパキスタン、アフガニスタン、イランなどを経由してここバクーにやってきました。それ故、この町には当時の名残を残すキャラバンサライなどの建物が良く残されています。市内観光でも旧市街の城壁、シルヴァン・シャフハーンの宮殿、乙女の望楼など歴史的建造物をたくさんご覧いただきました。しかし、近年、この国は石油・天然ガスによる経済発展を背景に、急速に近代化が進み、街の中には超近代的な高層ビルが林立するようになりました。中でもフレームタワーは3棟から成る炎の形をした高層ビルで、現在のこの町のシンボルとなっています。
2番目の国ジョージア:トビリシからステパンツミンダへ。
2つ目の国はジョージアです。かつてグルジアと呼ばれていた国ですが、2015年、ロシア語に由来するグルジアから英語読みのジョージアに変更しました。しかし、現地では「サカルトベロ」と呼ばれています。それをグルジア文字で書くとსაქართველოとなります。この文字は添乗員中屋が選ぶ世界三大奇妙な文字の一つです。因みに残りの2つはミャンマーのビルマ文字とスリランカのシンハラ文字です。
このジョージアはコーカサス山中にあり、5000メートルを超える高峰が聳え、その風景はまさに絶景です。今回はその中で美しい山の姿で知られるカズベキ峰の麓ステパンツミンダのルームズホテルに宿泊しました。このホテルはホテルの部屋からも、テラスからも美しいカズベキ峰が望めることで知られています。
グルジア軍用道路を走って十字架峠を越えステパンツミンダへ。
ステパンツミンダではルームズホテルに宿泊
ジョージアの首都トビリシからあ「グルジア軍用道路」を北上、アナヌリの要塞教会や標高2395メートルの十字架峠を経由、ロシアとの国境に近いステパンツミンダへ。ここではカズベキ峰の麓に位置するルームズホテルに宿泊。このホテルは部屋からもテラスからもカズベキ峰が正面に見られるとあって、世界中からの観光客がやってきます。
ホテルに到着した時には、曇って山は見られなかったのですが、夕食の頃から少しづつ雲が晴れ、カズベキ峰はその全貌が姿を現しました。
ジョージアからアルメニアへ。
3番目の国はアルメニアです。アルメニアは長い歴史を持つ国であり、中世には広大なアルメニア王国を作り上げました。また、古代の西暦301年、アルメニア教会が成立し、世界で初めてキリスト教を国教としたことでも知られています。そのため、キリスト教に関する遺跡が数多く残り、聖地エチミアジンの大聖堂の宝物庫にはノアの方舟の断片の一部、キリストのわき腹を刺した「ロンギヌスの槍」などが納められています。
アルメニア:最古のキリスト教王国
アルメニアは旧ソ連15カ国の中でも、最も経済発展の遅れた国でもあります。しかし、それ故昔ながらのものが残されています。エレワン郊外のゲガルト修道院やガルニ神殿のあたりでは旧ソ連時代の「ガスバス」も見られました。ガスバスはその名前の通り、ガスで走るバスです。バスの車体の上に赤いガスボンベが載せられている姿はかつてモスクワを始め、旧ソ連のすべての国々で見られましたが、今ではアルメニア以外で見かけることはほとんどなくなりました。
ガルニ神殿の近くでは民家での食事もいただきました。普通のご家庭でいただく食事も素朴でおいしかったです。この家のご主人が果物がたわわに実る庭も案内してくださり、木から白いサクランボを取ってご馳走してくださいました。アルメニアはアゼルバイジャンとは対照的に、昔と変わらない姿を残し、なにか懐かしさを感じました。
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