【海外】帰国しました。添乗員レポート
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2023年03月23日
【帰国レポート】陽春のイタリア フランコ・ゼフィレッリ生誕100年記念 スカラ座の『ラ・ボエーム』とローマ歌劇場の『道化師』
2023年3月10日(金)~3月18日(土) 9日間 本社営業部 相澤 満弘
〈3月10日発 添乗員・本社営業部 相澤 満弘〉
ローマ、ミラノの旅の添乗へ出かけました。
旅の目的は、世界的なオペラ演出家で、映画監督でもあったフランコ・ゼフィレッリの生誕100年を記念して、イタリア各地で次々と上演されているゼフィレッリ演出のオペラ鑑賞です。
ローマではローマ歌劇場にて『道化師』、そしてイタリアオペラ界の最高峰・スカラ座では名作『ラ・ボエーム』を観劇、また2都市滞在中には名美術館を訪ね、イタリアの芸術を目でも楽しんでいただきました。
ローマに4連泊 ローマ屈指の美術館巡りを満喫
旅の始まりは、ローマより。今回の旅ではローマ市内の中心地、どこへ行くにも便利な立地の「スターホテルズ・メトロポール」に4連泊し、自由時間を含めてローマを満喫していただきました。
ツアーで皆様とともに巡った美術館をご紹介します。
〈ローマ名美術館1〉バルベリーニ宮
名家バルベリーニ家出身のウルバヌス8世が造らせた豪華なバロック建築の宮殿は、ベルニーニ、ボッロミーニ、コルトーナらが建設に携わっています。
ベルニーニ設計の大階段を上がって、2階にある「国立古典絵画館」へ。ラファエロが恋人を描いたという『ラ・フォルナリーナ』や、カラヴァッジョの『ホロフェルネスの首を切るユディト』などの必見の名画を鑑賞し、奥の間では圧巻の巨大天井画『神々の摂理の勝利』(コルトーナ作)を見上げました。
絵画に詳しいガイドさんの説明で、絵画に秘められた意味、エピソードを知ることができ、とても有意義でした。観光客にあふれるローマでしたが、美術館は落ち着いており、ゆっくり時間をかけて名画にふれることができました。
〈ローマ名美術館2〉マッシモ宮
滞在していたホテルのすぐ近く、また市内、イタリア各地への移動に便利なテルミニ駅にも近い場所にあるマッシモ宮は、ローマ国立博物館の一部です。紀元前から紀元後4世紀頃までの作品を中心に収蔵し、地上階、2階に彫像、3階に壁画・モザイク画を展示しています。
裸体を彫ったギリシャ式のティヴォリ将軍、法衣をまとったローマ式のアウグストゥス帝の彫刻、有名な『傷ついたニオベの娘』など、その瞬間の人の動き、表情、目線などをとらえる技術に脱帽。ローマの古典美術を堪能いたしました。
〈ローマ名美術館3〉ボルゲーゼ美術館
広大なボルゲーゼ庭園の一角にある、同名の枢機卿のコレクションをそのまま公開している、完全予約制の美術館です。地上階に彫刻、2階に絵画を展示しており、世界屈指のルネッサンス、バロック美術の宝庫、名作ぞろいのローマでも屈指の美術館です。
私たちは2階の絵画作品から鑑賞。ドメニキーノの『狩りをするディアナ』、ティッツィアーノの『聖愛と俗愛』、ラファエロの3作『ユニコーンを抱く貴婦人』、『ある男の肖像』、『キリストの降架』などの名画を楽しみました。地上階ではベルニーニによる傑作が一間ごとに登場し、『プロセルピーナの略奪』、『アポロンとダフネ』、『ダビデ像』などの大理石彫刻を鑑賞。大理石彫刻ながら表情、筋肉や肉体の柔らかさを見事に表現していて、まるで魂が宿っているかのようでした。
地上階の奥の間では、カラヴァッジョの作品を展示しており、今回は幸運にも6作品をご覧いただけました。『病める少年バッカス』、『果物籠と青年』、『馬丁の聖母』など、波乱万丈の人生を過ごした画家の、年代ごとに異なる画風を見て辿ることが出来ました。
ローマ歌劇場ではゼフィレッリ演出の『道化師』を鑑賞
自由時間にもテルミニ駅などから市バス、地下鉄を利用して、市内観光へ。システィーナ礼拝堂を擁するヴァチカン美術館へは長蛇の列でお待ちいただくことになってしまいましたが、一生かけても巡り切れないローマの町、あまり訪れる機会の少ない美術館や教会を中心にご案内しました。
そして、ローマでのハイライトは、ローマ歌劇場で開催されるゼフィレッリ演出の『道化師』の観劇です。ホテルから歩いてわずか3分の立地。劇場に近づくとこれから始まるオペラを楽しみにドレスアップした人々で賑わっていました。
私たちは第1カテゴリーの座席に掛けて、ヴェリズモ・オペラの代表作である『道化師』を目前に楽しみました。プロローグからぱっと幕が上がると、紙芝居一座の物語であるだけにステージはとても華やか。さすがゼフィレッリ氏の名演出と、オペラファンのお客様も大変、喜ばれていました。
充実の日々を過ごしながらも、見どころのとても多いローマ。「また、来なければ」と皆様でお話しながら、高速鉄道に乗って3時間、ミラノへ向かいました。
イタリア最高峰の歌劇場 スカラ座で『ラ・ボエーム』を
ミラノでの宿泊は、大聖堂のすぐ近くにある「ローザ・グランド」。ミラノではブレラ美術館、ガッレリア・ディタリアなど選りすぐりの美術館を訪ね、特にヴェネツィア派、ロンバルディア派などの北イタリアルネッサンスの絵画を中心に美術展示を楽しみました。
名門「スカラ座」では、プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』を鑑賞。こちらも第1カテゴリーのお座席で、間近にオペラ鑑賞。随所で登場する名アリア、幕ごとに変わるステージ演出を楽しみながら、あっという間の3時間を過ごしました。
また、公演翌日にはスカラ座博物館を訪ねました。フランコ・ゼフィレッリ生誕100年記念で、博物館では「ゼフィレッリ特別展」が開催されており、様々な音楽家、スカラ座ゆかりの品々の他、巨匠の手掛けた舞台衣装や製作に関する資料展示をご覧いただきました。
音楽好き、オペラファンの皆様へお勧めの旅をこれからも多数、ご案内しております。ぜひ、海外旅行の候補にご検討ください。
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