【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート

2023年03月19日

【帰国レポート】世界初のハイブリッド・エコ探検船でゆく 南極の船旅 15日間

2023年1月26日(木)~2月9日(木) 添乗員:本社営業部 小島晃・植松祐太

<1/26発・添乗員:本社営業部 植松祐太>

コロナ禍に翻弄され早3年、弊社としても念願の南極ツアーがいよいよ復活。29名の中には再訪のお客様も多く、添乗員2人でご案内してまいりました。

イラン・スーダンなど渡航歴によって乗継ぎでも査証取得が必要なアメリカ経由を避け、今回はターキッシュエアラインズを利用しました。

ブエノスアイレスからは、クルーズの拠点になっており南米の南端に位置するウシュアイアへ国内線移動です。

独自の植生が残るティエラデフエゴ国立公園からアンデス山脈を望む
名物の活タラバガニを丸茹でにて堪能(2名様で1杯以上)

往路で揺れたドレーク海峡も、振り返れば良い想い出

10泊したフリチョフナンセン号はハイブリッド動力で環境に優しく、ノルウェーで沿岸急行船を運航するフッティルーテン社が2020年にデビューさせました。フリチョフナンセンは北極・グリーンランドなどを探検し、南極点を初制覇したアムンゼンの師です。

南極が約10回目となる小島にとって、往路は自分史上最も揺れたドレーク海峡だったそうです。しかしそこは、「絶叫する60°」として船乗りたちを恐れさせてきた海域。南極リピーターの皆様は、「ここを乗り越えるからこそ南極へ到達した達成感が生まれる」とプラス思考で仰っていました。最大11mの波だったそうですが、新しく大きな船なので被害は少なく済みました。

遂に南極の島々が見えてきた時は、感動しました

難所「ルメール海峡」を通過し、予定より更に南進

南極クルーズのハイライトとして度々名前が挙がるルメール海峡は、1000m級の山並みが両サイドにそびえています。この断崖から張り出した氷河の影響も有って、最も狭い部分は約450m。そこへ沢山の巨大氷山が引っ掛かり、探検家たちには難所として知られてきました。実際、私(植松)が前回添乗した2016年12月は通過出来ず引き返しました。

今回は風向きが味方したのか氷山が塞いでおらず、無事に南への航路が開け一安心です。

船長たちは張り切ってくれ、予定より更に南のピーターマン島・ヤルール諸島で2日間の観光を満喫出来ました。状況によって寄港地が変わるのも醍醐味で、再訪のお客様も新しい上陸地となり大喜びでした。地球温暖化の影響なのか、かつてはジェンツーペンギンの南端と言われていたピーターマン島より南に位置するヤルール諸島でも、数多くの個体を確認出来ました。生命力の強いジェンツーペンギンが増えている分、アデリーペンギンは南方へ押しやられているそうです。

ルメール海峡を通過出来るか、乗客全員でドキドキ
両サイドにそびえる1000m級の断崖絶壁
ピーターマン島のペンギンハイウェイ
ヤルール諸島のアデリーペンギン

南極大陸に足跡を刻む

南極半島は非常に険しい峰々が海面からせり出して形成されているため、通常は近くに浮かぶ比較的なだらかな島々へ上陸・散策するのが一般的です。しかしせっかくなので大陸側にも足を踏み入れてみたいと思うのは当然で、その願いを叶えてくれる数少ない候補地がパラダイス湾やネコハーバーなどとなっています。今回は前者で沢山のザトウクジラたちと出遭い、後者で上陸を果たせました。

前回ご一緒したお客様から借りた衣装で大陸再訪記念
深いペンギンハイウェイ

正直なところ、天候にはあまり恵まれませんでした。それでも数え切れない想い出を作ってくれた、厳しくもロマン溢れる大陸。同じ地球上に、これほど素晴らしい場所が存在するのは驚くべきことです。南極では今日もペンギン・クジラ・アザラシなどが、それぞれの種を繋ぐため懸命に暮らしています。ヒトは子孫を残すこと以外にも幸せを享受出来るよう進化したので、毎日を無理しない範囲で頑張って生きるべきです。そんなことを考えながら、往路に比べれば揺れが「物足りない」ドレーク海峡を越えて俗世間へ帰着しました。

ルメール海峡
クーバービル島周辺(ミナミオットセイ)
パラダイス湾
リビングストン島

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