【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2026年09月15日

【帰国レポート ル・コマンダン・シャルコーでゆく 第18次 北極点到達の船旅 20日間】

<2026年8月10日(月)~ 8月29日(土) 添乗員:東京支店 山田周、植松祐太>

<2026年8月10日~8月29日 添乗員:東京支店 山田 周、植松 祐太>

地球の最北端「北極点」、スヴァールバル諸島の旅に行ってまいりました。パリからチャーター便(約4時間半)でスピッツベルゲン島のロングイヤービエンに到着、地球上で最北端の町(北緯78度・人口1000人以上の町では最北端)からポナン社が誇るハイテクノロジー探検船「ル・コマンダン・シャルコー」に乗船。厚い海氷が漂う北極海を進み、出航5日目の8月15日の午前11時過ぎに無事に北緯90度の地球のてっぺん「北極点」に到着しました。北極点到着後は厚い海氷に接岸、2日間を過ごしました。道中に出会うホッキョクグマ、鯨など海洋生物との遭遇、凍結した海氷に上陸する非日常体験、スヴァールバル諸島の静寂に包まれた北極圏海域をゾディアックボートで進み、突如轟音が響き渡り巨大な氷壁が崩れ落ちるドラマティックなシーン、真夜中でも沈まない太陽(白夜)の非日常空間など、驚きと感動の連続でした。その一部始終を皆様にレポートいたします。

白夜の北極点 静寂に包まれた非日常空間
北極点の海氷に接岸するル・コマンダン・シャルコー
北極点近くの大氷原 真夜中でも沈まない太陽
海氷を割った後方の道が塞がる不思議な光景

最北の町ロングイヤービエンから北極点へ

パリ・シャルルドゴール空港より、今回の北極点航路に乗船するお客様のために用意されたチャーター便で一路、地球上最北端の町ロングイヤービエンへ。日中でも気温が6~8℃しかなく、真冬並みの気候ですが、風があまりなく、さほど寒さを感じません。郊外の昼食会場近くにはホッキョクグマ注意の看板も見られました。夕刻の乗船まで時間があるため、スピッツベルゲン島最大の町(人口約2000人)の中心部で散策とショッピングセンターやスーパーを覗いたりしながら過ごしました。この町から北極点までの距離は約1300kmと、さほど遠くはないのですが、スヴァールバル諸島を過ぎてからは北極海の凍結した海氷を越えて北極点を目指さなければなりません。ロシアの原子力砕氷船以外に、厚い海氷を割りながら北極点を目指すことができる探検客船は「ル・コマンダン・シャルコー」のみ。私たちを乗せた船は19時に出航。夕食後も興奮でなかなか寝付くことができませんでしたが、窓の外を見ると真夜中になっても沈まない太陽。8月の北極は白夜の季節です。

ロングイヤービエン・キャンプバレンツよりシャルコー号
ロングイヤービエンの中心部を散策

北極点への旅路で出会う野生動物との遭遇

コマンダン・シャルコー号の極地航路では、探検クルーズのスペシャリスト「エクスペデシションガイド」が常時18~21名乗船しております。彼らは日夜、船上から野生動物の出現に備え交代で見張りをしてくれています。コマンダン・シャルコー号にはヘリコプターも搭載されており、航路上の海域(海氷)の様子を探るために偵察飛行するのですが、野生動物の探索にも時折、利用するそうです。

エクスぺディションガイドと2ショット撮影のお客様
シャルコー号に搭載されたヘリコプターが周辺を偵察

北極点までの往復の道中に出会った野生動物の中でも特に印象的だったのはホッキョクグマ。海氷エリアでは4頭に出会いましたが、「今回は北極航路の中では通常よりも遭遇回数は少ないほうです」とのこと。しかしながら、2度目に遭遇したホッキョクグマは、約1kmも離れた海氷上から徐々に私たちの船に近づいてきて、立ち上がって周囲をきょろきょろ見まわしたり、海氷上の雪原で転がってみたり、海氷の隙間の海域を泳いでみせたり、ユーモラスな仕草でこちらを窺っております。どうやら私たちのことが気になるようです。肉眼ではっきりわかるほどの近距離から1時間以上も観察することができました。ホッキョクグマは時には深夜に出現することもありますが、白夜の北極では状況によってはキャプテンの船内放送(英語と片言の日本語)がかかり、船をとめている間、屋外デッキ、方向によっては屋内ラウンジ、客室から観察することができます。

北極海にとびこむホッキョクグマ
海氷上で転がるユーモラスな仕草

スヴァールバル諸島海域およびエッジ(海氷エリアの境界)で遭遇することが多いのが鯨です。今回はシロナガスクジラ、北極クジラ、ザトウクジラ、ベルーガ(白イルカ)を観察することができました。

目の前でザトウクジラの群れを観察
ザトウクジラのバブルネット・フィーディングは1時間以上も続きました

北極点に到着の瞬間と海氷に接岸しながら過ごす2日間

ロングイヤービエンを8月11日の夜に出航、5日目の8月15日の午前10時50分に北緯89度57分を超え、いよいよ北極点到達が間近に迫ります。デッキ6前方ヘリポートではセレモニーの準備のため乗客が集まりはじめます。午前11時16分に北緯90度に到達、キャプテンのアナウンスで北極点到着の知らせを受け、大歓声の中で乾杯!船内のすべての人々が笑顔になり、盛大なセレモニーで23か国170名の乗客、クルーの気持ちがひとつになる感動的な瞬間を迎えます。

8月15日午前11時31分(到着は11時16分)北緯90度(北極点)到達の瞬間 ブリッジにて

北極点到着の瞬間 キャプテン・ガルシアも一緒に乾杯
北極点到達セレモニー後には記念撮影

午後は私たちが上陸できる海氷に移動し、接岸。私たちが昼食を食べている間にエクスペディションチームが海氷のフィールドを整備、確認後、いよいよ海氷に上陸。海氷の上での記念撮影、約1時間の氷上ウォーク、氷上でのティータイム、各種アクティビティをお楽しみいただきました。

北極点近くの海氷上で記念撮影
北極点近くの海氷上陸ウォーキング
海氷上でホッキョクグマの足跡を発見
希望者の方はポーラー・プランジにチャレンジ
北極点近くの氷上ティータイム
希望者の方は北極点近くでカヤックにチャレンジ

スヴァールバル諸島で上陸観光、ソディアッククルーズを満喫

近年の地球温暖化の影響を最も強く受けているのが北極圏です。北極海の海氷が年々少なくなっており、北極点までの最短ルート(北極海中央・極点航路)の航海は思いのほか順調で予定よりも2日も早く北極点に到着しました。復路では少し東側の厚い海氷を越える海域を進みましたが、それでも予定より早くスヴァールバル諸島海域に戻れるほど日程に余裕があるため、通常では訪れる機会の少ない東部のクビト島、ノールアウスランネ島なども訪れました。エクスペディションクルーズでは訪問箇所、観光内天候、自然環境により制限されることが多いため事前に訪問のお約束できないのですが、今回の旅は大変恵まれました。クビト島ではゾディアッククルーズ中に3~5頭のホッキョクグマを観察、ノールアウスラント島では氷河の崩落シーン、諸島最大のスピッツベルゲン島でもツンドラの大地への上陸、野鳥のコロニー、フィヨルド最深部の氷河群など北極圏の最果ての島にある、知られざるリアルな大自然も存分にご覧いただき、ご参加の皆様には期待以上に見どころが豊富で充実していたとのお言葉もいただいております。

スピッツベルゲン島上陸観光 
ツンドラの大地に咲く小さな花
ツンドラの大地に打ち上げられた北極クジラの骨
ホッキョクキツネの姿も見ることができました
白夜の北極圏では夕食後にゾディアッククルーズへ行くこともあります スヴァールバル諸島最大級のブラスブリーン氷河
ゾディアッククルーズでフィヨルドの最深部へ
轟音とともに氷河の壁面が崩れるシーン

2001年8月にロシアの原子力砕氷船ヤマル号をフルチャーターして以来、18回目の北極点到達の船旅が無事に終了いたしました。2021年就航の最新テクノロジーを搭載したポナン社が誇るポーラークラス2の高級探検船ル・コマンダン・シャルコーの北極点到達の船旅は2027年にも実施する予定です。2026年10月に発表予定です。ご期待ください。

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