【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年11月12日

【帰国レポート】美しきアラビアの世界 大砂丘に泊まるオマーンの旅

<2025年11月5日(水)~11月12日(水) 8日間 添乗員:大阪支店 藤木隆行>

昨年より人気のオマーンの旅へ行ってまいりました。前回とは別の視点でレポートさせていただきます。

オマーンと日本をつなぐ物語 ニズワにて

ニズワにて皆様の話題となったのは、オマーンと日本を結ぶ知られざる物語です。元国王タイムール・ビン・ファイサルは王位退位後、1935年に神戸で19歳の大山清子さんと出会い、翌1936年に結婚。二人の間に王女ブサイナ(節子)さんが誕生しました。しかし、母・清子さんは1939年に結核で23歳で亡くなり、父は娘をオマーンに連れ帰り、王族として育てることを決めました。日本で暮らすことは叶わなかったものの、文化と家族をつなぐエピソードがオマーンにあります。

世界遺産に登録されるバハラア要塞
ジャブリン城にて丁寧に案内をしてくださったガイドのブサイナさん(お客様提供)

今回の旅では、その物語が思わぬ形でつながる瞬間がありました。ジャブリン城で案内してくださったガイドさんが、なんと王女と同じ「ブサイナ」という名前だったのです。自己紹介のときに「その名に特別な思いがありますか?」と尋ねると、彼女は少し恥ずかしそうに「ブサイナは“美しさ”“しとやかさ”を象徴する古いアラビア語の名前。砂漠に咲く小さな花のように、控えめだけれど強く、可憐で芯のある女性を表すのよ」と教えてくれました。オマーンでは人気の名前のようです。
ブサイナ王女は現在88歳でご存命ですが、母をわずか3歳で失った王女が今もオマーンで暮らしていることを思うと、その人生の重みと、ここにも日本人の歴史が刻まれていることが心に伝わってきました。

アルハムラ村の全景ポイントでの写真タイム(お客様提供)
現地の古民家での家庭料理を体験しました

ワヒバ砂漠で夕日と朝日を砂丘から堪能

ワヒバ砂漠は別名シャルキーヤ砂漠とも呼ばれます。もともと「ワヒバ」はこの土地の民族名で、地名としてはシャルキーヤが正式名称です。砂丘は高さ100メートル以上に達し、急斜面が多いため、日本製の4WD車が重宝されています。急な砂丘を力強く駆け上がる姿は、日本車の信頼性の高さを肌で実感できる瞬間。砂丘を下るときも、まるでジェットコースターのような迫力で大変盛り上がり、笑い声と歓声が砂漠の静寂に響き渡りました。もちろん夕日と朝日は絶景です。

ワヒバ砂漠の夕日はとても綺麗でした
ワヒバ砂漠は気候の良い時期なので裸足でも気持ちがいいです
(お客様提供)
キャンプ前のラクダ乗りを楽しまれた方もいました
100m近い砂丘を一気に下る瞬間は迫力満点

オマーン海岸線の町を巡りました

オマーンの海岸線の町は、山や砂漠とはまた違った魅力にあふれています。港町スールでは伝統的な帆船「ダウ」の造船所を見学し、首都マスカットのベイト・アル・ズベールでは王族の生活や文化を身近に感じられます。さらに、シンドバッドの町のモデルとも言われるソハールでは、スルタン・カブース・モスクやソハールフォートの内部も特別に見学。港町ならではの歴史を湛えた町々を巡り、オマーンの多彩な景色と文化を味わいました。

ダウ造船所では制作中の船の中を見学することもできます
マスカットの伝統文化博物館「ベイト・アル・ズベール」を見学しました(お客様提供)
シンドバッドで有名なソハールのフォート
ソハールにあるスルタンカブースモスクでは特別内部に入れた方もいらっしゃいました(お客様提供)

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