＜2025年10月12日（日）～10月22日（水）11日間　　添乗員：湘南支店　江尻満里奈＞

このツアーは、アドリア海の美しい景色と歴史ある街並み、そして自然の豊かさを存分に感じられる人気コース。私たちが訪れたのは、ちょうど紅葉が見頃を迎える季節で、どこを切り取ってもまるで絵画のような風景が広がっていました。朝夕の光に照らされた街並みや湖、そして秋色に染まった山々が織りなす景色は、参加されたお客様からも感嘆の声が上がるほどの美しさでした。穏やかな気候にも恵まれ、各都市でゆったりと観光や散策をお楽しみいただけたのも印象的です。

ブレッド湖　絵本のような風景と名物スイーツ

スロベニアの象徴ともいえるブレッド湖は、穏やかな湖面と、中央に浮かぶ小島の教会が美しい、まるで絵本の1ページのような場所です。この日は朝から天候にも恵まれ、湖面に映る紅葉とブレッド城の姿がいっそう幻想的でした。湖畔をのんびり散策したり、展望台から湖全体を見渡したりと、それぞれの過ごし方でこの絶景を満喫しました。
観光前には、ブレッド名物の「ブレッドクリームケーキ（Blejska kremšnita）」をいただきました。サクサクのパイ生地に、ふんわりとしたカスタードクリームがたっぷり。見た目より軽やかな味わいで、コーヒーとの相性も抜群です。お客様にも大好評で、「もう一つ食べたい！」という声も聞かれました。静かな湖面に映る紅葉と秋の柔らかな日差し、そして甘いスイーツ。旅の中でも特に心に残る、癒しのひとときとなりました。

ロヴィニ　アドリア海の港町と香り豊かなトリュフの誘惑

クロアチアの西岸、イストラ半島に位置するロヴィニは、カラフルな建物が並ぶ旧市街と、石畳の細い路地が魅力の港町です。この日は朝から青空が広がり、海風が心地よく、散策には絶好の一日でした。まず訪れたのは、地元の活気あふれる市場。新鮮な果物や野菜、オリーブオイルなどが並ぶ中でも、特に印象的だったのは白トリュフパウダーや塩漬けトリュフの試食。香り高いトリュフが口いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれるほどの贅沢な味わいでした。お客様も興味津々で、スタッフの説明を聞きながらお土産選びを楽しまれていました。

プリトヴィツェ湖群国立公園　エメラルドの湖と滝が織りなす楽園

クロアチアを代表する自然美、プリトヴィツェ湖群国立公園。世界自然遺産に登録されているこの公園は、大小16の湖と92本もの滝が段々に連なり、まるで大地全体が呼吸しているかのような生命力に満ちています。私たちが訪れたのは、紅葉が見頃を迎えた秋の季節。森の木々が黄金色や深紅に染まり、エメラルドグリーンの湖面にその色が映り込んで、息を呑むほどの美しさでした。朝の光にきらめく霧がゆっくりと立ちのぼり、幻想的な雰囲気をさらに引き立ててくれました。

木製の遊歩道を進むたびに、水の音が心地よく響きます。絶え間なく流れ落ちる滝の音、小さな水滴が陽光を受けてきらめく様子——まさに「動く自然美術館」のようでした。木道のすぐ下を清流が流れ、足元を覗くと魚が悠々と泳ぐ姿も。お客様から「まるでジブリの世界ですね！」という声が自然と上がりました。カメラを構える手が止まらないほど、どの角度から見ても絵になる光景でした。

湖の青と紅葉のコントラスト、滝の白い流れがひとつのキャンバスのように広がっていました。お客様同士で「ここが一番の感動ポイントでしたね」と笑顔で話されていたのが印象的でした。自然の力と美しさを五感で感じられるプリトヴィツェ。季節ごとにまったく違う表情を見せてくれるため、「次は春にまた訪れたい」というお声も多く聞かれました。秋の色づく森と清らかな水の調和——この旅の中でも忘れがたい、心に残る一日となりました。

秋色に染まるアドリア海沿岸の街並みと、穏やかな陽光に包まれた湖や港町。今回の旅では、そんなヨーロッパの原風景を、皆様と一緒に感じることができました。クロアチア、スロベニア、モンテネグロの旅は、季節ごとにまったく異なる魅力を見せてくれます。来年も春と秋にツアーの設定を予定しておりますので、ぜひまた新たな季節の表情をお楽しみください。