古都奈良に春の到来を告げる、東大寺二月堂の伝統行事、修二会（しゅにえ）。毎年3月1日から14日までの14日間行われ、3月12日深夜（3月13日未明）の夜に観音菩薩にお供えする「お香水」を井戸からくみ上げる「お水取り」の名でも親しまれるようになりました。松明を持つ童子が二月堂の舞台を進み、火の粉を散らす姿は圧巻です。毎年この期間はホテルの確保が難しい中、このたびは好立地のホテルMIROKU奈良をご用意しております。奈良の春をご満喫ください。

高取町では奈良・最大の雛祭り。圧巻の「壺阪寺」大雛曼荼羅

明日香村の南、高取町では、毎春盛大な雛祭りが行われます。古い町並みの民家は、それぞれの家が持つ伝統的な雛人形を一般公開。雛飾りを外から観賞できるように飾っていて、散策とともにお楽しみいただけます。そして、圧巻が浄瑠璃『壺坂霊験記』で一躍有名になった壺阪寺の大雛曼荼羅。約2500体の雛人形で十一面観音を囲むように造られた曼荼羅は、見事のひと言です。日本でも珍しい雛祭りですので、ぜひご覧ください。

プロフィール ： 1994年の結婚を機に奈良へ。奈良の魅力を、歴史の長さだけでなく、各地とのつながりを大切にしながら編集発信する執筆活動、講座などの企画を精力的に行う。とくにNHK文化センターなどでの社寺案内講座の企画・ガイドは500回を越える。著書に『祈りの回廊をゆく〜奈良町・高畑編』（飛鳥園）、『奈良の朝歩き、宵遊び』（淡交社）ほか多数。山口県徳地観光大使・奈良市観光大使。

　このたびは修二会見学前のアカデミー講座「修二会・お水取り」と、2日目午前の、奈良町と世界遺産・元興寺ぶらり町歩きのご案内をお願いしております。

プロフィール：1987年、奈良県天理市に生まれる。15歳より法隆寺地域の観光ガイド活動を始め、これまで案内したお客様は延べ数千人。仏像、建築、仏教思想など様々な分野を織り交ぜる独特な案内方法を持ち、今後の寺巡りが変わるような広い視点での解説を得意とする。長年の経験で培った知識や話術を生かし、現在は門前宿 和空 法隆寺のスタッフ、語り部ガイドとして「お寺に行きたくなる」をコンセプトとした唯一無二の体験を提供。通常は、法隆寺のみの語り部ガイドですが、今回は「豊臣兄弟」ゆかりの城下町、大和郡山の魅力をご紹介させていただきます。

豊臣兄弟ゆかりの大和郡山へ

宿泊する「門前宿 和空 法隆寺」より、バスで約20分。斑鳩町に隣接する大和郡山は、豊臣秀吉の弟、豊臣秀長の居城「大和郡山城」を中心に栄えた歴史を持ち、大河ドラマで紹介されるのを機に、注目が高まる訪問地です。秀吉を陰で支え、軍事面、政治面でも大きな業績を上げた秀長は「秀長がもし長生きしていたら豊臣政権は安泰だった」とまでいわれました。秀長が築いた大和郡山城は修復を終え、石垣や堀とともに当時の姿を感じさせてくれます。老舗フレンチ・レストラン「Le BENKEI」でのランチもこの町の楽しみです。