奈良の夏の風物詩を訪ねる

クラシックホテルに泊まる 奈良・夏の歳時記【3日間】

  • 集合場所:京都駅※近鉄奈良駅合流/近鉄奈良駅離団可能
  • 出発日: 8月24日(日) 、 9月17日(水)
  • 旅行代金:¥158,000

ここにご注目。旅のポイント

Point 1
明治の時代から奈良の歴史を見つめてきた「奈良ホテル」に連泊し、夏の終わりを告げる風物詩を訪ねます。
Point 2
講演会などで好評の、奈良市観光大使倉橋みどりさんが、講演と同行案内で奈良の風物詩を紹介します。
Point 3
奈良ホテル文化サロン歴史講座や、春日大社の特別拝観、夏の鹿寄せなどの特別プログラムにもご注目を。

ツアープランナーより

 地元の人々の行事として根付いているものが多い奈良の「風物詩」。そこが奈良の大きな魅力となっています。これまで冬を中心にご紹介してきましたが、このたびは夏の終わりを告げる2つの風物詩をご紹介します。一つは世界遺産の元興寺(がんごうじ)で行われる「地蔵会万灯供養」、もう一つは二月堂の「十七夜万灯明」です。どちらも暑い日中ではなく、暑さも一段落する夕暮れに行われ、世界遺産の建物に数多くの灯明がともされる、幻想的な行事です。またかつては迎賓館として使用された伝統の「奈良ホテル」に連泊し、滞在中の奈良の見学においても、様々な特別プログラムを含め趣向を凝らしました。  1日目は奈良市観光大使の倉橋みどりさんによる「奈良の風物詩」講演と、その後の見学に同行してご案内。2日目は、飛火野の鹿寄せ、春日大社の特別拝観、ホテルスタッフによる「ホテル内ツアー」を、そして3日目は、奈良ホテルで定期的に行われている文化サロン歴史講座「興福寺・大乗院について」特別講演と、奈良の魅力たっぷりの内容としました。  日中の暑さを避けた夕暮れ時に、室内見学を中心に奈良の魅力をご紹介します。

見どころのご紹介

「日本クラシックホテルの会」に加盟する9つのホテルへ

 昭和の初め、日本のホテル黎明期に外国人観光客誘致を目的として、当時の日本を代表する観光地を中心に建設された西洋式ホテル。すでに姿を消してしまったり新しく姿を変えたりしてしまったホテルもありますが、現在も9つのホテルが残り「日本クラシックホテルの会」を結成。伝統と誇り、そして歴史を紡いでいます。現存する歴史ある建造物、歴史上の人物が愛したレストランや客室、ホテルに一歩足を踏み入れると、たくさんの物語が生まれたきた歴史の重さが感じられます。

「日本クラシックホテルの会」加盟の9つのホテルは以下の通りです。
・日光金谷ホテル、万平ホテル(軽井沢)、東京ステーションホテル、ホテルニューグランド(横浜)、富士屋ホテル(箱根)、川奈ホテル(伊豆高原)、蒲郡クラシックホテル、奈良ホテル、雲仙観光ホテル

 ご参加のお客様には、日本クラシックホテルの会が発行する「クラシックホテル・パスポート」をプレゼント。有効期限3年間の間に、4つのホテルに宿泊をすると加盟ホテルで利用できる「ペア食事券」が、9つのホテルすべてに宿泊いただくと「ペア宿泊券」がプレゼントされます。

軽井沢万平ホテル
雲仙観光ホテル
日光金谷ホテル

関西の迎賓館「奈良ホテル」を楽しむ

 他のクラシックホテルより一足早く、1909年(明治42年)に創業した「奈良ホテル」。当時は大日本ホテル株式会社、鉄道院、運輸省などの直営で、宿泊客も高等官以上と定められていたことから、「関西の迎賓館」と呼ばれました。建築にあたっては、当時の鉄道院によって鹿鳴館の建築費の2倍にあたる額が投じられ、東京駅を手掛けた辰野金吾氏と片岡安氏のコンビが設計。寺社の多い奈良の景観に配慮し、木造2階建て瓦葺き建築で、内装は桃山風の豪奢、華麗さとドイツ風の重厚さを取り入れた和洋折衷様式となっています。
 宿泊した著名人も数多く、アインシュタイン(物理学者)、エドワード8世(英国王)、リンドバーグ(飛行家)、チャップリン(俳優)、愛新覚羅溥儀(満州国皇帝)、ヘレンケラー(事業家)、リチャードニクソン(元米大統領)、マーロンブランド(俳優)、インディラガンディー(インド首相)、鄧小平(中国指導者)、オードリーヘップバーン(俳優)、ダライ・ラマ14世(チベット指導者)など数えきれなほど。その他、高浜虚子、堀辰雄、司馬遼太郎なども、ホテルを愛し常宿にしていました。 このたびはホテルのスタッフにお願いし、2日目の夕食前に「ホテル内ツアー」をお楽しみいただく予定です。

夕暮れの奈良ホテル
建築も見事なメインダイニング「三笠」
調度品も見事なものばかり

名勝「旧大乗院庭園」にて、文化サロン歴史講座「興福寺・大乗院について」

 奈良の歴史を見つめ続けてきた「奈良ホテル」を楽しむプログラムも含めました。奈良ホテルで定期的に実施されている文化サロン歴史講座。奈良ホテルの敷地内の一部、旧大乗院庭園内の文化館にて開催されます。このたびは宿泊日に合わせ「興福寺・大乗院について」講座を特別にお願いすることができました。15世紀に京都の作庭の名手、善阿弥によって造られた庭園も見学します。

奈良の名園 旧大乗院庭園

奈良の夏の風物詩を、奈良市観光大使 倉橋みどりさんが同行案内

 京都に比べ、人々の生活の中に伝統行事が息づいているのが、大きな魅力の奈良。このたびは、夏の終わりに行われる「夏の風物詩」に合わせて、奈良を訪問いただくこととしました。
 8月24日発は、奈良町に位置する世界遺産「元興寺」の『地蔵会万灯供養』、9月17日発は、東大寺の世界遺産「二月堂」の『十七夜万灯明』にご案内。暑さも一段落した夕刻から夕暮れに合わせて行われる行事で、趣たっぷりの風物詩です。奈良市観光大使の倉橋みどりさんにお願いし、奈良ホテルにて簡単なセミナーの後、その場所まで同行案内いただきます。

奈良・夏の風物詩を紹介 二月堂の夕暮れ(イメージ) ©一般財団法人奈良県ビジターズビューロー

著述家・奈良市観光大使 倉橋みどりさん
プロフィール : 1994年の結婚を機に奈良へ。奈良の魅力を、歴史の長さだけでなく、各地とのつながりを大切にしながら編集発信する執筆活動、講座などを企画を精力的に行う。特にNHK文化センターなどでの社寺案内講座の企画・ガイドは500回を越える。著書に『祈りの回廊をゆく〜奈良町・高畑編』(飛鳥園)、『奈良の朝歩き、宵遊び』(淡交社)ほか多数。山口県徳地観光大使・奈良市観光大使。

著述家・奈良市観光大使 倉橋みどりさん

世界遺産「元興寺」境内にともされる灯明が美しい『地蔵会万灯供養』

 地蔵信仰の伝統を受け継ぎ、追善供養と家内安全、子供たちの健やかな成長と平和を地蔵大菩薩に祈願する行事で、祈願を墨書した灯明皿に菜種油を注ぎ、蘭草(ランソウ、フジバカマ)の灯芯に点火して供養するものです。通常では夕刻の閉館時に閉ざされる門が、この日だけは夜8時まで開けられ、元興寺は灯明の光に照らせれ幻想的な風景を見せてくれます。奈良町の人々に夏の終わりを告げる風物詩です。

通常は夜間入場が出来ない世界遺産・元興寺の「地蔵会万灯供養」Ⓒ一般財団法人奈良県ビジターズビューロー

東大寺境内「二月堂」が石灯籠、灯明で浮かび上がる『十七夜万灯明』

 数多くの世界遺産を持つ東大寺の中でも、その美しさで知られる二月堂。毎年9月17日に行われる法要が「十七夜」です。本堂周辺には、願い事や絵が描かれた400基前後の灯籠が配置され、荘厳な空気に包まれます。また、参道にある石灯籠130基にも火がともされ壮観です。
 法要の後には、二月堂下の広場にて盆踊りが始まり「十七夜の盆踊りは、盆踊りの踊り納め」とも言われております。

東大寺・二月堂の十七夜万灯明にあわせて訪れます。(イメージ)

奈良公園周辺の世界遺産が輝く「ライトアッププロムナード・なら」

 2つの夏の風物詩と同様に、この時期限定で奈良公園周辺の世界遺産「古都・奈良の文化財」、歴史的建造物をライトアップする「ライトアッププロムナード・なら」も開催中です。ホテルから近い鷺池に浮かぶ「浮見堂」や、奈良ホテルの建築のモデルともなった「仏教美術資料研究センター」への散歩もお勧めです。

(左)奈良の名建築と言われる仏教美術資料研究センター 右)ライトアップされた鷺池の浮見堂  (2点とも)Ⓒ一般財団法人奈良県ビジターズビューロー

春日大社、神職の案内で、大宮・若宮御本殿を特別参拝

 奈良ホテルの建つ敷地も、かつては春日大社の持っていた場所と言われます。今回は、春日大社の特別拝観を含めました。神職の案内で、大宮、若宮御本殿を参拝。春日大社はすでに訪問されたお客様も多いのではと思い、特別プログラムでのご案内としました。

大宮、若宮御本殿の参拝と国宝殿を見学

奈良のもう一つの風物詩「鹿寄せ」

 もう一つ、春日大社や若草山の南に広がる広大な芝生の原を飛火野と呼びます。かつては春日野とも呼ばれたエリアで、背景には御蓋山(みかさやま)を眺めることができます。御蓋山を仰ぐ古代祭祀の地だったと言われ、その後も上流階級の狩りや打球(ポロ)、若茶摘みや花見の名所になってきました。現在、この飛火野には、奈良の鹿を保護するセンターが置かれています。ここでぜひご覧いただきたいのが「鹿寄せ」です。鹿の好物であるどんぐりが無い時期に、鹿を保護するために餌を与える行事で、保護係が鹿を呼び寄せる「ナチュラルホルンの音色」は、奈良の風物詩の一つです。

鹿寄せのナチュラルホルンの響きは、奈良の風物詩のひとつ ©奈良の鹿愛護会
飛火野でくつろぐ鹿の群れ

ツアー日程

3日間 訪問地・時刻 スケジュール 食事
1日目
京都駅12:00~13:00集合 京都駅12:25~13:25発 近鉄奈良駅12:59~13:59着 (夏の風物詩・講演) (奈良・夏の風物詩見学)

各地より京都駅に集合。

■京都駅より、近鉄特急にて近鉄奈良駅へ。

■近鉄奈良駅より、送迎車にて奈良ホテルへ。

■着後、講師による「奈良・夏の風物詩」の講演を開催します。

■講演終了後、講師と共に「奈良・夏の風物詩」見学にご案内します。
8/24発は「元興寺の地蔵会万灯供養」、9/17発は「東大寺二月堂の十七夜万灯明」にご案内します。涼しくなった夕刻からの散策です。

【2連泊】 (奈良ホテル泊)

2日目
奈良 (飛火野・鹿寄せ) (菊水楼「うな菊」での昼食) (春日大社特別拝観) (ホテル内ツアー) (メインダイニング「三笠」にて、フレンチコース料理)

■午前、奈良の風物詩の一つ、飛火野の「鹿寄せ」を見学します。

■昼食は、奈良を代表する料亭「菊水楼」にある「うな菊」にて鰻をご用意しました。

■午後、春日大社の特別拝観へ。神職による大宮・若宮御本殿参拝にご案内します

■夕食前には、テルスタッフによる「ホテル内ツアー」を楽しみます。

■夕食は、奈良ホテルのメインダイニング「三笠」にて、フレンチのコース料理をお召し上がりいただきます。

(奈良ホテル泊)

3日目
奈良 (文化サロン歴史講座) (旧大乗院庭園) 近鉄奈良駅11:55~12:55発 京都駅着12:30~13:30着

■午前、奈良ホテルの催しで人気のある奈良ホテル文化サロン歴史講座「興福寺・大乗院について」の特別講演を開催します。

■会場のある名園、旧大乗院庭園もご覧ください。

■その後、奈良ホテルをチェックアウトし、送迎車にて近鉄奈良駅へ。

■近鉄奈良駅より、近鉄特急にて京都駅へ。

■京都駅到着後、解散。

※興福寺五重塔は2023年7月から2031年3月(予定)まで保存修理工事を行っており、一部通行止め区間がございます。五重塔は2024年1月から素屋根に覆われご覧いただけません。予めお含みおきください。

※日程3日目、飛火野の「鹿寄せ」は、荒天の場合等の理由により、中止されることもございます。

 

 

 

 

パンフレットダウンロード

出発日・旅行代金

このツアーは3日間のコースです。

出発日 旅行代金
8月24日(日)発

旅行代金:¥158,000

9月17日(水)発

旅行代金:¥158,000

※1名室利用追加代金:¥30,000
お1人でご参加のお客様は、1名室利用追加代金にて承ります。

※現地合流・離団:近鉄奈良駅合流(出発)/近鉄奈良駅離団(帰着) 旅行代金から¥2,000引きとなります。

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