【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年03月03日

【帰国レポート】スリランカ歴史と大自然の旅 12日間

<2025年2月11日(火)~2月22日(土) 添乗員:東京支店 福森 崇>

<2025年2月11日(火)~2月22日(土) 添乗員:東京支店 福森 崇>

例年以上に降雪の多い冬の日本を飛び出し、真夏の様相のスリランカへ出掛けてまいりました。スリランカには8つの世界遺産があり、内6つは世界文化遺産に登録されています。一般的にはこれらの文化遺産を中心に「歴史」を学びながら観光するツアーが主流ですが、このツアーでは南部インド洋沿岸の「大自然」の訪問地を組み込み、さらに内陸部の新たな自然の見どころを訪れるなど、スリランカの魅力を幅広くご案内いたしました。今回は初登場の「大自然」の見どころを主にレポートいたします。

美しい海岸線が連なるインド洋沿岸の大自然を満喫

①南部ハンバントータから訪れたブンダラ国立公園

かつてイギリス統治時代に避暑地として開発が進み、紅茶栽培でも有名な中央山間地域のヌワラエリヤで心地よくお過ごしいただいた後、バスで一気にインド洋岸まで南下、リゾート地のハンバントータに2泊いたしました。ここを拠点に訪れた一つが「ブンダラ国立公園」。スリランカの国立公園では最大規模を誇るヤーラ国立公園も知られていますが、ハンバントータからわずか30分と訪れやすいのがブンダラ国立公園です。
ブンダラ国立公園は主にバードウォッチングを楽しむのに良く、今回は数多の珍しい鳥たちを数多く見ることができました。一般的なサファリカーのように、屋根はあるものの窓はなく、若干段差のついた椅子で6人乗り、周囲を見渡すことができる車で約3時間ほどのサファリとなりました(小さな鳥は写真に収めづらかったのでわかりやすい写真でご紹介します)。
もちろん鳥だけではなく、野生の動物たちも数多く、中でもお目当ては「象」。ゆっくりと車を進めながら、開始からわずか30分ほどで2頭の象と遭遇。一気に歓声が上がり、夢中でシャッターを切りました。それからしばらく時間が経過し、もう一度象が出てほしい……と車内での会話があった後半、何と仔象を連れた9頭の群れが登場。それも最初は1~2頭が見られたのですが、後から次々に姿を現し、そこには可愛らしい仔象の姿が。まだ幼いため、親象に守られながら集団でゆっくりと歩を進めていく様子に大満足。たっぷりとサファリを満喫できました。

ブンダラ国立公園で利用した1台最大6人乗りのサファリカー
電線を使って上手に休んでいたコウモリ
最大9頭の象の群れ。親に守られながらの仔象はわかるでしょうか?近づいてきて超接近できました

②世界第二位の規模を誇るフンマナヤ噴気孔

噴気孔(ブローホール)は、波が岩場の間に勢いよく打ち付けると、水圧作用によって大きな波しぶきが爆発(ブロー)したかのように吹き上がる現象です。
スリランカで見られるのは唯一フンマナヤの噴気孔のみながら、その規模は世界第二位を誇ると言われています(ちなみに世界第一位はオーストラリア、シドニー近郊のカイアマ噴気孔のようです)。フンマナヤ噴気孔はインド洋南岸のクダウェラという小さな漁村にあり、ハンバントータからは約1時間。見やすい柵が設けられていて、最初に正面から見てみようと待っていたところ、風向きのせいで吹き上げた水しぶきを浴びることに。ほとんど知られていない観光地ではありますが、自然が作り上げた迫力ある光景はお見事でした。

迫力のあるフンマナヤ噴気孔の様子です。風向きにはご注意を

③レカワビーチで感動のウミガメの産卵シーンに立ち会いました

ハンバントータからこちらも約1時間ほどに位置するレカワビーチ。ここはスリランカで複数あるウミガメの産卵地の一つです。このエリアでのウミガメの産卵シーズンは1~8月。そのため多くの欧米系観光客も訪れていました。産卵時間はあたりが真っ暗になる夜。「8時半頃を目途に来ると良いよ」という現地の方々のアドバイスから、夕食後に訪れました。
恐らく総勢50人強の観光客が来ていたため、複数のグループに分かれて見学。受付からほどなくで海岸です。海岸までは懐中電灯や携帯の灯りで足元を灯しながら進みますが、ここから先はレンジャーが持つ専用のライトでの見学となります。すると長く待たないうちにレンジャーから「産卵が始まったので移動する」と声掛けがあり、はやる気持ちをおさえながらカメの元へ移動、大きな声を出さない、フラッシュ撮影は厳禁という注意事項を受けて交替で産卵シーンを見届けました。ウミガメは帰巣本能があり、必ず生まれたビーチに戻って産卵をするといわれます。何年もかけて長い長い海中での生活から辿り着いたであろうウミガメの必死のシーンは感動の一言です。最後は後ろ足で砂を一生懸命かけて卵を守ります。ビーチに上がって、穴を掘り、卵を産み、再び海に戻るまでは早くて3時間強かかるとのこと。あまり待つことなくちょうど良いタイミングで産卵シーンに立ち会う幸運を得られました。
おまけのように楽しめたのがそれこそ周辺いっぱいに飛び回るホタルの姿でした。あたりに灯りがないため輝きは強く、思わぬサプライズも十分に楽しんでいただきました。

レカワビーチでのウミガメ産卵の様子。フラッシュ禁止のため専用の赤いライトで見学です。真ん中に光った丸みを帯びたものが卵です

④ミリッサから出航、ホエールウォッチングへ

最後にご紹介するのがホエールウォッチングの様子です。ハンバントータから約2時間、世界遺産の町ゴールからも1時間強という位置にあるミリッサから船が出ます。今のシーズンはホエールウォッチングには良い時期ではありますが、相手は自然ですし、時に波が荒れることもある中、幸運にも穏やかな波の状態の中での見学となり、心配していた船酔いもなく十分にお楽しみいただきました。
出航してから30分もしないうちにまず現れたのがイルカの群れ。イルカは遊び心からか船に寄ってきたり、まるで自分たちと遊んでくれているようなシーンをご覧になったことがあるかもしれませんが、正に同じように右に左にポイントを変えてしばらくの間、私たちの目を楽しませてくれました。
本命は「クジラ」になるので、イルカとの戯れはほどほどにしてさらに移動を開始。すると仲間の船からクジラが出現したポイント情報が入り急行。それでもやや遠方で1時間近く移動するとようやく我々が乗船したような船の集団が見えてきて、クジラの出現ポイントだとわかりました。静かに目を凝らすと「右!」「左!」「前!」とスタッフから声が飛びます。やや遠方、時に近いポイントから現れ、「プゥゥーーー」と潮を吹く音も耳にすることができ、正に感動の時間でした(写真に上手く収めることができなかったので、イルカの動画でご容赦を)。

可愛らしいイルカたちとの出会い
ホエールウォッチングで利用した船。今回はグループでの貸し切りでした
乗船早々にいただいた軽食(左)と戻る途中で提供されたフルーツ

スリランカは一般的な訪問地であるシギリヤロックを中心に歴史と、高原地帯の紅茶畑が広がるエリアを駆け足で巡ることが多いのですが、北海道の8割の面積ながら見どころが多岐に渡ることがわかります。ぜひ新しい視点でもある「大自然」も楽しんでいただきたいと強く感じた今回の訪問でした。

●まだまだ見どころはあります!

高原地帯からインド洋岸を目指す途中で見られるラカワ滝
高原地帯のエッラ近郊の9アーチブリッジ。難工事ながら完成した鉄道橋

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