【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年08月15日

【帰着レポート】ランプの宿森つべつと神秘の裏摩周・神の子池の旅 3日間

2022年8月5日(金)~7日(日) 添乗員:小川 伸

北海道の東部、屈斜路湖近郊の津別に連泊し通常の観光ではなく、ちょっと深堀した観光を満喫しました。ツアー中は快晴でしかも朝晩は少し肌寒いくらいです。最高気温は25℃程度。木立の中に入ると体感温度は21~23℃と非常に快適で、少しひんやりとした乾いたそよ風が心地良くこれぞ北海道の夏を実感。小型車でしか入っていくことのできない神の子池、摩周湖を東側から望む裏摩周展望台、圧巻のつべつ峠からの雲海の光景。そして心身がリフレッシュした森林セラピーウォーク。本州からご参加いただいた方々からは、酷暑の自宅に帰りたくないと切実な悲鳴が聞こえました。

摩周湖と周りの山々からの伏流水が作り出した神の子池の青い水面に感激

神の子池は、川が流れ込んで作り出した池ではなく摩周湖と周りの山々の地下にしみ込んだ水が湧き出て作られています。鏡のような水面をのぞき込むと底の砂が動いているのが見えそこから水が湧き出ているのが分かります。池の周囲は220m、水深は5mで水温が低いため水中には倒木が腐らずに化石のように沈んでいます。透明度の高い水に太陽光が当たると赤や緑の波長は吸収されてしまい青い波長が底まで届き、底の白い火山灰に反射されさらに青みを増します。舗装された道から入る池への片側1車線の道は舗装ではなく砂利道で、雨が多く降ったりすると掘れてデコボコになります我々はジャンボタクシーで向かいましたが対向車が来るとお互いに道を譲りながら約10分で到着です。池の周囲の遊歩道を歩き、所々に造られた展望台からその光景を楽しみました。

水深5mの水中に横たわる倒木。
摩周湖の伏流水がここから流れ出します。

摩周湖を別な角度から望む穴場スポット・裏摩周展望台

摩周湖は、布施明が歌った「霧の摩周湖」で一躍注目を浴び今でも道東の人気の観光スポットで日本一の透明度を誇るカルデラ湖としても有名です。ガイドブックや絵葉書の光景、そして以前行かれた方がご覧いただいたのは湖の北側に位置する展望台からの景色だと思います。左右に湖面が広がり、その中央にポツンと小島(カムイシュ島)が浮かぶ光景ではないでしょうか。今回は、施設を新しく整備した裏摩周展望台へご案内しました。摩周湖の周囲は地形の影響があり湖をぐるりと周遊する道はありません。北側の展望台は屈斜路湖と合わせて容易に訪れる事ができますが、今回の裏摩周展望台は道を大きく迂回して訪れます。ここからの光景は北側とはまったく異なり、左手には摩周岳が聳え立ちその麓から奥に細く湖面が伸びています。小島(カムイシュ島)が遠くに見え同じ湖ですが北側からの光景とはまったく異なります。残念ながら快晴の下での摩周湖とはならず、やはり霧の摩周湖の光景でした。

裏摩周展望台からの霧の摩周湖
通常の展望台の正反対に位置します

つべつ峠展望台から屈斜路湖を覆いつくす圧巻の雲海の光景に大感動

青空が広がる朝6時にホテルを出発し車で約15分、標高960mに位置するつべつ峠へ。峠の頂上で道を大きく曲がりさらに細い道を展望台へと向かう事約10分。ようやくつべつ峠の展望台に到着です。内心、こんなに晴れていて雲海はダメか?いや、雲海が出るまで待つしかないか、ダメなら明日もう一度トライかなど添乗員として心穏やかではありません。車を降りると肌寒いほどの気温です。10段程の階段を上り展望台へと進むと「わーすごい」思わず叫んでしまいました。なんと、眼下に一面の雲海が広がっています。雲海の下は、日本で6番目の広さを誇る屈斜路湖が横たわり、その広さは山手線内側の広さよりも一回り程大きいのです。雲海の先には遠く斜里岳1545mや標津岳1061mの山頂も見えています。圧巻の光景をたっぷりと目に焼き付け、今度は反対側を向くと快晴の空の下、一面の緑が続き左手に雄阿寒岳1371mその隣に雌阿寒岳1499mそして遠く200km離れた大雪山系までもがはっきりと見えます。つべつ峠の麓の美味しい天然水を使った入れたての熱々のコーヒーが用意され、最高の気分で雲海の光景を満喫したひと時となりました。

屈斜路湖を覆いつくす圧巻の雲海 奥には斜里岳も見えてます
展望台の標高と同じ960mに広がる雲海(オホーツク海側の光景)
360°の光景が広がる展望台 これを見れば周囲の山々が分かります
雲海の反対側は快晴 雄阿寒岳と雌阿寒岳が見えます
緑の大地が続く道央方向には遙か200km先の大雪山系も見えました

心身共に癒されるノンノの森の森林セラピーウォーク

屈斜路湖と阿寒湖の中間に位置し阿寒国立公園に隣接した森の中に宿泊ホテル、ランプの宿森つべつがあります。ホテルの向かいはノンノの森と呼ばれマイナスイオンたっぷりで涼しげな木立の中に遊歩道が造られています。今回、我々は森林セラピーウォークに参加しました。まず最初に、歩き始める前の健康状態のチェックから始まります。各自のカルテが用意され質問事項に答えていきその後、血圧と唾液中のアミラーゼを測定します。すべて終わったら今回は3名に一人のガイドが付きノンノの森を約1時間歩きます。エゾアブラゼミの鳴き声に包まれながらゆっくり歩きます。途中、ベンチに腰掛けて目を閉じて聴覚と嗅覚を使い森の息吹きを感じ取ります。川のせせらぎの音、セミの声、湿った木や木の葉の匂い、風の音など忙しい普段の日常ではゆっくりとなかなか体験出来ない機会でした。また、エゾマツやトドマツに触れ樹皮の感触を感じ運よく野イチゴを見つけ素朴な酸味も楽しむことが出来ました。歩き追えると再び血圧と唾液中のアミラーゼを計測します。大体の方々は、歩き始める前から数値が下がり森に癒されたことが科学的にわかりました。森を歩くと心地良く感じるのは確かに根拠のある事を実感しました。

カルテの質問事項の記入が終わったら血圧測定です
ノンノの森のセラピーウォーク

こんな所に 北海道・北見に残るヴォーリズ設計のピアソン記念館

ピアソン記念館は、アメリカ人宣教師のピアソン夫妻が14年間暮らした北見に残る住居です。ピアソン夫妻は、日本での40年に及ぶ宣教活動の内、34年は北海道で活動しその最後の14年間に住んだのが北見です。その住居が現在は夫妻の宣教活動の功績を称えるために記念館として残されています。この記念館は、つい最近までヴォーリズの設計とは分からなく、一部の建築に詳しい人の間ではヴォーリズの設計を真似て建てられたのだろう思われていました。ヴォーリズと言えば、大阪の大丸心斎橋店、京都の東華菜館、兵庫の神戸女学院を設計した建築家です。実は来日して苦労していたヴォーリズを支援しなにかとお世話をしていたのがピアソン夫妻であり、そのお礼に北見の地に建てる住宅の設計図を書いたことが判明したのです。現在も、当時の状態が良く保たれたピアソン記念館は、夫妻がThree Oaks(3本の柏の木)「みかしわの森」と呼んでいた高台に残ります。北見を訪れたら是非立ち寄ってみてください。

ヴォーリズの設計の特徴が随所に見られます
周囲には3本の柏の木が立つ高台にあります

鶴雅オーベルジュSoraでのカジュアルフレンチに舌づつみ

屈斜路湖に近い一面緑の芝生が広がる敷地の中に鶴雅オーベルジュSoraがあります。なんでもかつては個人の別荘だったとか。庭に面して一面ガラス張りの大きなガラス窓がしつらえられ、ぬくもり溢れるログハウス内のレストランでカジュアルフレンチの昼食を楽しみました。当日は快晴で、席から見える中庭の緑と空の青がとても開放的で清々しく美味しいお料理と相まって心地よい昼食となりました。全席で20名程の予約の取りにくいレストランですがワールド航空では屈斜路湖を訪ねる旅では良く利用しております。

レストランのテーブルから一面ガラス張りの窓を通して中庭の緑溢れる光景がご覧いただけます
ログハウスの外観
大きな木彫りのヒグマがお出迎え
前菜(地元産のソバ粉を使ったエクレアとミニトマトと生ハム)
道産のオニオンを使った冷たいクリームスープ
Sora風鉄鍋グリル(ポーク・スペアリブ 他にカラフトマスのグリルもチョイス可能でした)
道産ミルクを使ったシャーベットにマンゴーソースを添えて

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