南海のスコットランド、ダニーデンで過ごす3日間

捕鯨基地として自然入植が始まったニュージーランドの北島と異なり、南島は建国を機に計画的に入植が始まりました。ダニーデンは、スコットランド長老派教会による計画的な入植で金鉱脈の発見もあり、富が集中し、ヴィクトリア朝時代の建築物を多く建設されました。その後の経済成長が緩やかで、大規模な再開発の必要性が少なかったため、オークランドのように商業的な発展をすることなく、過日の面影を色濃く残す町並みが残ります。今回はダニーデンに3連泊。その地理的位置のため、訪れることの少ない南半球の歴史溢れる町をじっくりご案内します。

オタゴ半島のドライブへ

ダニーデン滞在中は、郊外のオタゴ半島にも足を延ばします。ニュージーランド唯一の城ラーナック城では、スコットランド人銀行家バートン家が築いた豪華な邸宅を見学。ヴィクトリア朝時代の優美な建築と庭園、そして内部の豪華な調度品が往時の栄華を今に伝えます。また、ワイルドライフクルーズでは、アルバトロス（アホウドリ）や絶滅危惧種である希少なイエローアイドペンギン、ニュージーランドオットセイなど、豊かな野生動物との出会いが期待できます。オタゴ半島の断崖絶壁の景観と相まって、美しい自然景観を楽しみます。

タイエリ峡谷鉄道の旅

タイエリ峡谷鉄道（ザ・インランダー）は、1879年に開通した歴史的な鉄道路線で、ダニーデンとセントラルオタゴを結ぶ重要な交通路でした。かつての路線の一部区間は、現在でも観光列車として運行され、オタゴの大地を深く刻むタイエリ峡谷に沿って走ります。列車は出発してしばらくすると壮大な峡谷の景観へと入り、車窓からはかつての金鉱跡や開拓時代の面影を残す集落、断崖絶壁の岩壁、そして羊が放牧される牧草地が次々と現れます。ニュージーランドの歴史と雄大な自然を体感できる貴重な列車の旅をお楽しみください。

ヴィクトリア朝の雰囲気を最も残す町オアマルと海岸線の不思議な巨石

オアマルは1860年代、スコットランド系移民の入植と羊毛産業の発展により繁栄した港町です。地元産の白い石灰岩「オアマルストーン」で建てられたヴィクトリア朝様式の建物群は、当時の豊かさを今に伝えています。

ガーデンシティ・クライストチャーチに3連泊

クライストチャーチは、19世紀半ばに英国国教会の入植地として計画的に建設された都市で、「英国以上に英国らしい」と称される街並みを誇ります。エイボン川でのパンティングは、ケンブリッジを思わせる優雅な舟遊びを楽しめます。ハグレー公園とボタニックガーデンは、英国式庭園の様式を忠実に再現。四季折々の花々、特にバラの名所として知られ、エイボン川沿いの遊歩道では、柳の木陰とイングリッシュガーデンの風情が楽しめます。

往復は快適なニュージーランド航空直行便を利用

成田からオークランドまで約10時間30分。往路は機中泊となりますが、復路は現地を朝出発で夕刻に日本到着。時差も4時間ですのでお体への負担はヨーロッパへのフライトと比べても少なくなります。貴重な直行便フライトで、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラスをご希望の方は、大変人気が高いため、ぜひお早めにご検討ください。