【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2026年04月14日

【帰着レポート】古代ロマンの架け橋 壱岐・対馬の旅

<4月7日発 添乗員・東京支店 笹島侑弥>

<2026年4月7日(火)~4月11日(土) 5日間 添乗員:東京支店 笹島侑弥>

今回添乗員として同行させていただいたのは、長崎県の対馬と壱岐。日本神話の国生み伝説では、列島の礎になった大八島のうち5番目に壱岐、次いで6番目に対馬の名前が挙がり、古代においてそれだけ重要視されてきた場所だと考えられます。『魏志倭人伝』で初めて記述され、その後の日本史でも白村江の戦いや元寇、朝鮮出兵、朝鮮通信使、対馬沖海戦(=日本海海戦)など、幾度となく歴史のターニングポイントの舞台となってきました。歴史の痕跡は両島に今なお残っており、壱岐・対馬はユーラシア大陸と日本列島の架け橋というだけでなく、我々と日本史の世界を繋ぐ架け橋でもあります。

もちろん壱岐・対馬の魅力は歴史だけではありません。対馬海流が生む豊かな海・玄界灘の海の幸や、それぞれ異なる地形を持つ両島の自然景観、そしてもちろん、島ならではのゆったりとした時間の流れも魅力のひとつでしょう。

ユーラシア大陸を眺める国境最前線の島、対馬

国境の島、対馬。特に北岸から対岸の釜山までは距離50キロメートルもなく、天気の良い日にはビルの窓や橋を渡る車、夜の花火大会も見られるとか。私たちも海峡に面した韓国展望所から望遠鏡を覗くと、確かに春霞に浮かぶ白いビル群が見えました。この狭い海域を稲作や仏教・儒教、文化・技術が渡ってやってきたと考えると感慨深いものがあります。

13世紀に起こった2度のモンゴル軍来襲「元寇」では壱岐・対馬は軍隊の通り道になりました。1274年の文永の役では対馬西岸の小茂田浜にモンゴル軍が上陸し、わずか80騎あまりで迎え撃った宗 助国(すけくに)の壮絶な最期は今でも地元の誇りとなっています。

水平線にうっすらと見える釜山の街並み。右下の白いドームは航空基地のレーダー基地。今も昔も大陸との結節点です
韓国展望所。天気に恵まれました
あまりに韓国に近いため、対馬北部の一部地域では韓国の携帯会社「KT」の電波を拾ってしまいます。海外ローミングに注意!
宗 義智(そう よしとし):対馬府中藩の初代藩主。激動の安土桃山~江戸時代を見事な政治手腕と策謀で生き抜き、対馬を繁栄に導きました
文永の役で激戦地となった小茂田浜に建てられた小茂田浜神社。モンゴル軍に立ち向かった勇敢な武士たちの魂を鎮める場所です

壱岐では「古代一支国」の歴史に迫ります

高速船で壱岐へ。ちょうど対馬と本州の中間地点に位置し、この島も大陸との架け橋の役割を果たしてきました。中国の歴史書『魏志倭人伝』によると、3世紀頃には一支国(いきこく)が大陸と日本列島を結ぶ海上交易の拠点(海上の王都)として栄え、発掘された原の辻(はるのつじ)遺跡は特別史跡に登録されています。またその後の古墳時代にはたくさんの古墳が造られ、山手線内2つ分ほどの面積の島でありながら、島内には長崎県全体の6割にあたる、280基もの古墳が残されています。大陸からの先進技術を本土に先んじて独占していたという説もあり、実際に最新技術で作られた馬具や金銀の装飾品も発見されています。遺跡の近くには2010年に壱岐市立一支国博物館が開業し、遺跡で発掘された出土品やユーモアあるジオラマなど、充実した展示内容となっています。

原の辻遺跡にて、当時を再現した住居や倉庫、祭儀場の跡をご案内いただきました
壱岐市立一支国博物館の「魅せる収蔵庫」。出土品の収蔵庫がガラス張りになっており、復元作業を行うバックヤードなども来場者に見せてくれます
単眼鏡を覗いてみると…
ミニチュアで表現された弥生時代の暮らしが見えてきます
「クニ」と呼ばれる弥生時代の環濠集落の再現
当時の人々の食べ物や乗り物、道具、冠婚葬祭など、最新の研究結果がジオラマに反映されています
壱岐で発見された古墳のひとつ「掛木古墳」
精巧な石組みが特徴の横穴式石室に入って見ることができました

700年の歴史を持つ「壱岐神楽」を特別プログラムでご案内

住吉神社では、「壱岐神楽」鑑賞をお楽しみいただきました。国生み神話では5番目に誕生した島とされる壱岐。島内には150を超える神社があり、暮らしと信仰が深く結びつく島でもあります。壱岐神楽は約700年の歴史と伝統を持つ神事で、国指定重要無形民俗文化財に登録されています。そんな壱岐神楽の大きな特徴は神楽舞も音楽も現職の神職のみで行われること。他の神楽は、神楽を上演する団体があり、芸能の面が強いものが一般的ですが、壱岐神楽は本来の神事としての厳かさが今なお残っています。年末の大大神楽(だいだいかぐら)は7~8時間に及ぶ本格的なものですが、今回は約1時間の特別公演として見学させていただきました。演目は全35演目の中でも人気のある「二弓(にきゅう)」「篠(ささ)」「八咫烏(やたがらす)」「折敷(おしき)」の4つ。特に最後の「折敷」は今年高校生になったばかりの現職神職のご子息によるもので、最後に相応しい、ダイナミックで完成度の高い舞を披露してくださいました。

約2畳の狭い範囲で演じられるのも、壱岐神楽の特徴です
最後の演目「折敷」。手に持った丸盆を落とさずに動き回る様子に私含め、全員が見入ってしまいました

まだまだあります。伝統息づく日本の島旅

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