【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2025年10月23日
【帰着レポート】鉄道で旅する 山陰本線旅情
<2025年10月5日(日)~10月10日(金) 添乗員:東京支店 福森 崇・照井 歩>
<2025年10月5日(日)~10月10日(金) 添乗員:東京支店 福森 崇・照井 歩>
海外ではスイスなどが鉄道王国として知られますが、実は日本も負けず劣らずの鉄道王国といえます。日本の大動脈である新幹線、JR各社自慢の観光列車や、ローカル線も沿岸を走行する景勝路線や谷合を走行する鉄道など、全国津々浦々で「乗ってみたい」と思わせる鉄道があります。そんな路線の一つが「山陰本線」。国内旅行では比較的長めの6日間で出掛けてまいりました。
日本最長のローカル線が山陰本線
山陰本線は全長673.8キロ、東は京都駅、西は山口県下関市の幡生(はたぶ)駅を結ぶ日本で最も長い走行距離の路線です(東海道本線:東京~神戸 589.5キロ、東北本線:535.3キロ)。
今回は京都駅に集合、さっそく山陰本線に乗って城崎温泉駅まで乗車(158キロ)。2日目は鳥取駅~安来(やすぎ)駅間の101.5キロ、4日目は松江駅~益田駅間の162.6キロ、最終6日目は津和野駅~新山口駅間の62.9キロと、全走行距離は計485キロの鉄道旅となりました。途中、標高1729メートルの山陰の名峰・大山(だいせん)が見られたり、日本海沿岸を走行する区間も長く、車窓からの景色もお楽しみいただきました。これだけの走行距離がありながら、線路は単線で、電化されていないためディーゼル車が牽引。車両は2両編成のうち1両が指定席で、もちろんこのたびは指定席でのご案内でした。


山陰本線の沿線には、鳥取の砂丘、安来駅からは足立美術館、NHKの朝ドラで今話題の松江、掘割の鯉が有名な津和野や萩など、著名な観光地が数多く点在。車窓を楽しむとともに、名所を巡る移動手段としてとても有用な路線であることが実感できた旅になりました。
ユニークな観光地を訪ねる
① 餘部(あまるべ)鉄橋
初日に城崎温泉で下車した後、バスで鳥取に向かいました。バス移動としたのはこの2か所の観光を楽しむためです。餘部鉄橋は高さ41メートル、長さ309メートルにも及び、餘部集落を挟んだ東西の山を結ぶように架けられています。この山上にあるのが餘部駅で、1日わずか上下線それぞれ10本の電車が停車します。現在はエレベーター(餘部クリスタルタワー)が設置され容易に上がることができ、上には餘部駅のホームのほか、ホームに入線する鉄道も見られる「空の駅」や、日本海の眺望も楽しめるビューポイントがあります。初日に猪崎温泉駅の到着が13:49で、ここからバスを走らせて大乗寺(応挙寺)を見学してからちょうど良いタイミングで餘部駅へ。16:21に入線する山陰本線が見られました。髙さ41メートルの高さの鉄橋を走行する山陰本線の姿は、十分見応えのある観光となりました。




② トワイライトタイムの鳥取砂丘
鳥取の観光地といえばまず挙がる鳥取砂丘。風の影響でできる風紋は時間とともに次々に変化し、同じ景色は2度見られないといわれます。外国人観光客にも人気で、日中は多くの観光客で賑わいますが、今回訪れたのは夕刻。海辺に広がる砂丘は入場制限などもなく、24時間いつでも訪れることができるので、このたびは17時半過ぎの到着を目指しました。鳥取砂丘では日の入り後の約15分間を「トワイライトタイム」と紹介しており、天気が良ければ夕日に照らされる空、船の灯りから町の灯りまでが刻々と変化する美しい景色が見られるのです。やや厚い雲もありましたが、事前の予報は「雨」だったことを考えると雨に遭わなかったことは幸運でした。


もう一つの鉄道旅。ローカル鉄道一畑電車で出雲大社へ
今回は鉄道旅だからということではありませんが、松江での滞在中の半日の自由時間を利用して出雲大社へ出掛けました。シジミで有名な宍道湖のほとり、松江しんじ湖温泉駅から電鉄出雲市駅間までを結ぶのがローカル線の一畑(いちばた)電車。途中、川跡(かわと)駅で出雲大社前駅行きの路線に乗り換えて4駅、約1時間少々の乗車で、もう一つの鉄道旅もお楽しみいただきました。
出雲大社前駅で下車後、戻りの電車の時刻までに出雲大社を参拝。10月ということで、広く日本は「神無月」ですが、この出雲だけは津々浦々から神様が集う「神在月」のため、しっかり参拝してまいりました。帰りの電車は途中駅から多くの学生が乗り込んできたり、地元に根付いた大切なローカル線の雰囲気も感じながらの鉄道旅でした。




NHKの朝の連続テレビ小説『ばけばけ』が10月からスタート、賑わう松江から、旅の後半は萩、津和野といった古い城下町風情が見事な歴史の町を訪れました。見どころ満載の6日間であっという間に最終日を迎え、それだけ充実した旅だったのではと思います。
新幹線が通っていない山陰地方は訪れる機会が少ない地域の一つかもしれませんが、無理なく、効率よく名所を見て回れたのは、この「山陰本線」の良いとこ取りができたからこそと実感した旅でした。
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