【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2025年05月27日

【帰着レポート】日本旅百景スペシャルナイト Cコース 白鷺城幻想の舞と丹波篠山・銀の馬車道の旅

<2025年5月14日(水)~5月17日(土) 添乗員:東京支店 吉田義和>

<2025年5月14日(水)~5月17日(土) 添乗員:東京支店 吉田義和>

世界遺産姫路城を背景に行われる姫路薪能に合わせ、全国から86名のお客様にご参加いただいた「白鷺城幻想の舞」。私は兵庫県北部、丹波篠山から竹田城、生野を巡って姫路へと至る4日間のコースに同行いたしました。

ワールド初訪問「天空の城 竹田城」

兵庫県の中部、朝来市の竹田城は、近年雲海に浮かぶ山城の姿が「天空の城」のようだと話題を集めています。標高353メートルの古城山の山頂にあり、険しい山道を歩いて登る必要があることからこれまでツアーではご案内してきませんでしたが、今回はマイクロバスをチャーターし、山頂の手前800メートルまで車で訪問。そこから山頂までは車道をゆっくり歩いて20分の道のりでした。山頂まで着いてしまえばあとは大きな段差はなく、爽やかな風が吹きわたるなか気持ちのよい観光を楽しむことができました。

竹田城南千畳

竹田城は室町時代に山名宗全が築城した山城で、関ヶ原の戦いで城主の赤松氏が西軍に与したため、江戸時代には廃城となり、以後自然と朽ちていきました。赤松氏が整備した石垣は400年経った今でも当時のままの姿を残し、その姿は「東洋のマチュピチュ」とも言われています。ガイドによると実際にペルー大使も見に来たことがあるとのこと。また、多くの映画のロケ地にもなっており、『天と地と』では竹田城の石垣を利用して上杉謙信の居城春日山城が再現され、高倉健主演の最後の作品『あなたへ』では高倉健が天空の音楽祭を楽しむ様子が撮影されました。竹田の町を見下ろす二の丸には、めったに座ることのない高倉健が腰かけたというベンチが残されていました。
今回は雲海の季節ではありませんでしたが、秋から初冬にかけてが雲海のシーズン。季節を変えて訪れてみたくなりました。

竹田城二の丸 高倉健の座ったベンチ

「銀の馬車道」と「鉱石の道」

今回ツアーで辿った道は、「鉱石の道」「銀の馬車道」ともいわれています。明治時代から昭和初期にかけて、中国山地で産出された銀や銅などは荷馬車で姫路の港へ、そこから瀬戸内海の直島の精錬所へと運ばれていきました。中でも最大の規模を誇る生野銀山は、もともと戦国時代から江戸時代にかけては織田、豊臣、徳川それぞれの直轄鉱山として栄え、明治期には皇室直属の鉱山となった日本有数の鉱山で、その全長はなんと350キロメートル。東京から名古屋までと同じ位の距離がひとつの山に掘られているということになります。深さも880メートルと驚くべき深さです。最盛期には24時間3交代制で採掘が続けられ、2600名ほどが働いていましたが、昭和48年に閉山。現在坑道の一部1キロメートルほどを観光で歩けるようになっています。また、近辺には東洋一の選鉱場と言われた神子畑(みこばた)選鉱場など、見ごたえのある産業遺産が多くありました。

生野銀山
神子畑選鉱場

生野から姫路までは現在は播但道という高速道路で1時間ほどの道のりですが、かつての馬車道沿いには民俗学の大家柳田國男が生まれた福崎や、馬車道遺構の残る神河など見どころも豊富。生野から姫路までの53キロメートルを1日足らずで入り抜けた日本初の「高速道路」に浪漫を感じる1日でした。

柳田國男生家

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