【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年03月30日
【帰着レポート】ちょっと贅沢な山口と門司港レトロ
2021年3月22日(月)~3月26日(木) 5日間 添乗員:東京支店 植松祐太
<3/22発・添乗員:東京支店 植松祐太>
新旧の魅力が詰まった山口県と、レトロな町並みに異国情緒漂う門司港の旅へ添乗してまいりました。
幕末から日本をリードしてきた長州藩
現在の山口県はかつての長州藩で、周防国と長門国を毛利家が治めていました。萩の人々が「先生」と慕う吉田松陰の私塾で学んだ藩士たちは、倒幕運動で日本の将来のため奮闘したのです。幕末の下関戦争では欧米列強に惨敗した後に、最新技術を取り入れました。これまで断トツ8名もの首相を輩出し、在任期間は3割以上を占め、幕末以降の我が国をリードしてきた地なのです。

通常は宿泊や観光の機会が少ない山口市にも、数々の見所が隠れていました。かつての料亭「菜香亭」には、歴代の偉人たちが残した扁額が飾られています。山口県出身者だけでも木戸孝允・井上馨・山県有朋・伊藤博文・田中義一・岸信介・佐藤栄作・安倍晋三など、錚々たる顔触れです。更に田中角栄・竹下登も書を寄せており、合計30作品が並んでいました。

瑠璃光寺が擁する国宝の五重塔は、檜皮葺によって上品さを醸し出しています。曲線美が素晴らしく、「日本3名塔」に挙げられるのも納得です。

藩主大内正弘が雪舟に依頼した常栄寺の庭は、池を中心として見る角度によって趣が変化するのでのんびり一周しました。

元乃隅神社と角島大橋、話題の絶景スポットも空いていました
赤い鳥居が並ぶ長門市の元乃隅神社は京都の伏見稲荷に似ており、空や海の青と木々の緑が更に印象的です。CNNが2015年に発表した、「日本の最も美しいスポット31選」でいきなり話題沸騰しました。外国人観光客や大型バスで大渋滞したものの、現在はコロナ禍のお陰で静かに景色を楽しめます。

山口県の北西端に浮かぶ角島(つのしま)へは、1780メートルの橋が架かっています。天気が良ければ、沖縄と見間違える透明感です。県を3方から囲んでいるのに、イメージが薄い「海」という新たな要素が垣間見えました。
秋吉台や秋芳洞も、長い年月へ思いを馳せるとロマンチックです。石灰岩なのでかつては海底だったことを示しており、それが酸性雨などで徐々に溶けて不思議な芸術的景観を造っていきました。


関門海峡周辺を連泊で巡る
2泊したお洒落なプレミアホテルは、門司港レトロ地区に位置し、関門海峡ビューのお部屋からは移り行く景色を楽しめ、「ベッドで寝ながら、海に沈む月を初めて見て感動した」というお声も頂きました。
本州と九州を分かつ関門海峡は、最も狭い部分だと600メートル程度しかありません。相互の影響や関係は根強く、今でも連絡船なら下関~門司港が僅か5分です。
食事もご好評いただき、下関では伊藤博文が日本最初の公認店とし、日清戦争後の講和条約締結場所に選んだ老舗「春帆楼 本店」でフグを堪能しました。公認されたことが多くの人々に「福」をもたらしたため、地元民は「ふく」と呼びます。
また旧門司三井倶楽部では、横浜・神戸と同じく、海外へ開けた港だったことから名物になった焼きカレーをいただきました。


萩だけなど局所的ではなく、山口県を周遊することで見えてきたものが有ります。
例えば萩出身の高杉晋作が下関郊外の長府に立つ功山寺で決起したことなど、あちこち繋がりが見つかって非常に興味が湧きました。
日本近代史に関わるため海外よりも基礎知識が多いもので、実際訪ねて更に深く知ることが出来るのは国内旅行の魅力だと思いました。
※写真は全て、添乗員の植松が撮影
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