【国内】帰着しました。添乗員レポート
【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年03月24日
【帰着レポート】志摩観光ホテルとアマネムの旅<アマネムで過ごした特別な時間>
2021年3月17日~3月19日 3日間 添乗員:藤沢営業所 近 博之
<3/17発・添乗員 近博之>
伊勢志摩国立公園にある「アマネム」。世界30カ国以上に展開するホテルブランド「アマン」の日本では2つめのホテルです。開業から5年、今までは海外からのお客様でまず確保が難しいホテルでした。今回の旅では志摩観光ホテルに続いてこの「アマネム」に宿泊という贅沢な内容。1グループあたり7部屋限定で予約をとりつけツアーが実現しました。
いわゆるラグジュアリーホテルという認識は捨てる。アマネムの想いをどう受け止めるかで過ごす時間が変わってくる
アマネムの滞在をするうえで、今回皆様をご案内して実感したことは、ハード面でのラグジュアリーホテルという認識を捨てていただくことです。設備の価値より体験を通して人それぞれの価値が生まれてくるのです。もちろん客室をみれば99㎡という広さ、全室で温泉が楽しめ、スイートタイプというそれだけでもすごい「ウリ」はあるのですが、アマネムのゲートを一歩くぐった時から始まる、静寂の中にひろがるストーリーを感じてほしいなと思いました。また、建築家の想いだったり、スタッフのおもてなしだったり、花瓶や照明、そのひとつひとつが作品であり、何らかのメッセージである、それを発見したときの感動がアマネムに滞在する贅沢なのかなと思います
失われた「風景の修復」、未来へとつながる日本の美しい自然景観
アマネムを設計、建築したのはオーストラリア人建築家ケリーヒルです。彼がまずおこなったことは「景観の修復」です。高度経済成長期に現在のアマネムのある敷地はYAMAHAが所有する「合歓の里」として一大レジャー施設として人気を博した場所です。ゴーカート、アーチェリー、ピクニックエリア、大きなホテルや商業施設、大量消費社会の象徴として元々ある自然林から変貌させたのです。時代は流れ、今や量より質が問われる時代、建築家ケリーヒルはまず自然に戻す作業から始めたといいます。そして建てるべきものは日本の古民家、そこから見える風景は限りなく自然にみられる日本の原風景。この背景を知ってからぜひともアマネムのゲートをくぐってほしいと思います。
黒の板壁、屋根瓦、究極のシンプルさゆえの自然が映え、劇的に風景が飛び込んでくる
アマネムがベースとしている色は黒です。建物の壁の色は全て黒、そして屋根瓦、徹底して日本の古民家に執着しています。庭園の木々は中には樹齢300年を超えるものもあり、基本的にそこにある自然はそのまま活かしています。ただ、「風景の修復」という作業は今も続いており、開業から今までの5年で1万本以上の木を植えたといいます。
さて、面白いのがレストランやラウンジに入る扉です。見た感じ真っ黒の壁、押しても引いても開きません。引き戸なんですね。このあたりの日本の生活空間を追求した跡がうかがえます。そして真っ黒な引き戸をあけると、一気に視界が開ける。粋な演出なんですね。照明も三重県の伝統的な竹細工をつかっていたり、テーブル、食器、そのひとつひとつに建築家の想いがつまっているのです。今回ご参加の皆様もアマネムの世界にたっぷりと浸っていただきました。
朝の散歩も五感を研ぎ澄ませて、ゆっくり歩いて感じてみよう
夕食の後に柔らかい照明のラウンジでグラスを傾け、夜空を眺める。そして心地よく迎えた朝、広大な敷地をお客様と一緒に散歩をしました。何かすごい景観があるわけではありません。静寂の木々の中、朝の爽やかな空気をいっぱいに吸い込む。それだけで幸せになるとお客様がおっしゃったのが印象的でした。ウグイスが元気いっぱいに鳴いています。あれはまだ子供のウグイスだ、お母さんが泣き方の見本を見せてる、そんな会話をしながらすでに見ごろを迎えた桜の花を愛で、つくしんぼを見つけ、つばきのお花に触れました。敷地の一番西側にあるアマンスパまでやってきました。ちょっと見てみようかなと思っただけですが、スタッフがさっとやってきて「せっかくなのでご案内しましょう」と。温浴施設などを丁寧に説明していただき、柔らかな笑顔がとても印象的でした。
世界に誇る「おもてなし」 旅人の心を癒します
スタッフの数は100名を超えるとききました。フロントスタッフ、カートで送迎してくれるスタッフも私たちの希望に応じて施設内のミニツアーをやってくれたり、さりげなさの中に徹底したお客様の想いを実現する気概を感じます。今回はアマネムの総支配人田中紀子さんも来てくれました。アマネムが皆様に届けたいもの、未来へとつながる日本の大切な伝統文化と環境へのやさしさ、日本の皆様がまだまだ気づいていない「日本古来の美しさ」。その価値に対する問いをアマネムは大切にしていること。穏やかな表情の中で情熱のこもった目で田中さんは語ってくれました。チェックアウトの日、しばらくロビーでお客様とお話をしていると、皆さんそれぞれに、こんなところにスタッフが案内してくれた、朝食の時にスタッフとこんなお話をしたとか、それぞれ違ったストーリーだったのが印象的でした。今回は1泊ではありましが、今度はもう少しゆっくりすればもっともっと色々な発見があってアマンの魔力に憑りつかれてしまう、そんな気がしながらホテルを後にしました。
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