【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年12月21日

奇跡の晴天! 涙腺崩壊!
「奄ふるプロジェクト」大好評で閉幕

『WORLD旅のひろば』編集部 上釜一郎

12月9日は今回のプロジェクトチームが空港でお出迎え。家政科の皆さんからは大島紬を使った手作りのプレゼントも。ちょっと緊張気味?

 8月号で発表し大反響をいただきました「奄美大島ふれあい旅」。ツアーのメイン「奄美の魅力フルコース堪能プロジェクト」(奄ふるプロジェクト)が12月10日、大変ご好評をいただき終了いたしました。
 前日は地元の方も驚くほどの大雨で、翌日が心配で仕方なかったのですが、このプロジェクトの下川先生が「明日、晴れれば、それ以外の日はずっと雨でもいい」と。そんな思いが天に届いたのか、当日は奇跡的な晴天に。
 鹿児島県立奄美高等学校の高校生たちとともに始動した「奄ふるプロジェクト」。就職・進学を控えた高校生に島外の人々と接する機会を設けたい、自分たちの住む奄美大島の魅力を再発見し伝えたい、そんな生徒さん、先生方の熱い思いに触れ、島を訪れるお客様にとっても『地元の方々との交流』という素晴らしい機会になるのではと考え、今回のワールド航空サービスとの協働企画が実現に至りました。

全員おそろいのTシャツで「島口ラジオ体操&エクササイズ」
海を眺めながら最高に気持ちよい朝のスタート


 当日の朝は、絶滅寸前の奄美の方言を残すために始まったという「島口ラジオ体操」から。このラジオ体操は皆さんご存じのラジオ体操の奄美方言版で、小学生から取り組んでいるそうです(正直ほとんど理解することが出来ませんでした)。朝のプログラムは島のフィットネスジム「PRIDE+」様と生徒さんが考案したメニューで、清々しい気分でスタート。ちなみにこの日のユニフォームもオリジナルで、参加された全員にプレゼントしていただきました。

 その後は生徒さんとあまみエフエムのパーソナリティ渡陽子さんの案内で「ディープな奄美堪能ツアー」。日本復帰の象徴である名瀬小学校の石段を前に、語り部の興さんからのお話、石段を舞台に名瀬小学校5、6年生による「日本復帰の歌」の合唱、そして「断食悲願」の詩の朗読。感動で涙を流すお客様もいらっしゃいました。その後はケネディー大統領の葬儀を執り行った教会から贈られた立派な祭壇がある聖心教会や、三線を販売している島一番の楽器店「セントラル楽器」、アーケードや商店街など、まさにディープなスポットへ。興味深い街歩きとなりました。

名瀬小学校の石段を舞台に名瀬小学校5、6年生による「日本復帰の歌」の合唱と「断食悲願」の詩の朗読.感動しました。
日本復帰のお話をしてくださった興さん。もうすぐ記念日の12月25日です。(1953年(昭和28年)8月にダレス声明が発表され、同年12月25日に日本に復帰)
生徒さんとあまみエフエムのパーソナリティ渡陽子さんの先導で「ディープな奄美堪能ツアー」へ
この気遣い!すごい
セントラル楽器で三線の説明や商店街でのミニコンサート、カトリック名瀬聖心教会も訪ねました。主任司祭、鈴木神父のお話も聞けました。ちなみに神父が指さしている祭壇は、ケネディー大統領の葬儀ミサが行われたことで有名なアメリカ・ワシントン大司教区・司教座聖堂聖マテオ教会から貰い受けたものだそうです。


 昼食は山羊島ホテルに戻り、「スペシャルランチ」へ。高校生たちが自分たちでデザインし、奄美の伝統工芸である泥染で制作したオリジナルユニホームを着て接客です。料理は島の食材がいっぱいのまさにスペシャルランチ。途中郷土芸能部の島唄、卒業生で唄者の前山真吾さんよる島唄コンサートなどをはさんで、家政科の生徒が考えたこれまたスペシャルデザートでおもてなし。フィナーレは「あらしゃげ会」の方々による八月踊りで最高潮にたっしました。
 同時にホテルの中庭では島内の28社の企業の方が出店しマルシェも(高校生が出店者を集めてきました)。多くの地元の方が来られて、一時ホテルの駐車場がパンクするほどに(実はPTAの会長さんが誘導係をかってでてくれたそうです=感謝!)。ワールドのお客様だけでなく地元の方々も楽しんでいただきました。

今回協力していただいた山羊島ホテルでの「スペシャルランチ」スタート。乾杯の音頭はプロジェクトリーダーの田中さん。この素敵な笑顔!
この日のために伝統工芸の泥染で制作したオリジナルユニホームを着用して接客です。
奄美高校卒業生で唄者の前山真吾さんよる島唄コンサート
郷土芸能部の島唄も披露
お客様も生徒さんのとの会話で楽しそう
接客の勉強を11月に入ってから集中的に行ったそうです。本番でもその成果が活かされていますね
このテーブルは安田壮平奄美市長も列席(手前右)左は田中校長。堂々とした接客に感服です
島の食材を贅沢に使用したスペシャルランチのメニューはもちろん、締めくくりのデザートはその場で盛り付けです。左端は家政科の先生なんですが、生徒さんと間違ってしまいました
今回のデザートを説明してくれました。制作過程は奄美高校のインスタグラムでもご覧いただけます
会のフィナーレは「あらしゃげ会」の方々の八月踊り。会場は興奮のるつぼに
はじめは恥ずかしそうだったお客様も最後はこの通り
地元の方も多く訪ねてきてくださったマルシェ。お客様と地元の方々との交流も出来ました

 閉会後、生徒さんを前に挨拶をする機会があったのですが、その時は完全に涙腺崩壊。涙をこらえるのがいっぱいでした。

改めまして、ツアーにご参加いただきましたお客様、奄美高校の生徒さん、先生方、山羊島ホテル様、取材いただいたメディアの皆様、そして多くの関係者の皆様、ありがとうございました。高校生の皆さん、卒業してもまたいつか奄美で会いましょう。

バスが見えなくなるまで、みな手を振っていました
別れの時。泣けました。来年も来るからね。

奄美高校のホームページのブログやインスタグラムでも、「奄ふるプロジェクト」の記事が多数公開されています。4月からの取り組みもご覧いただけますので、ぜひご覧ください。こちらは今回裏方だった広報班が大活躍しています。

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