【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年02月24日

【帰着レポート】大分ガストロノミー 国東・臼杵の旅

2022年2月20日~2月23日 4日間 添乗員:東京支店 吉田将也

<2/20発・添乗員:東京支店 吉田 将也>

 この度は、独自の宗教文化が根付く国東半島や歴史ある城下町、そして海の幸・山の幸に恵まれた食の宝庫である大分で生まれた美食と、大分県の魅力を4日間の滞在に渡ってじっくりとご紹介する旅に添乗して参りました。

大分発祥の神仏習合と山岳に眠る秘境のような寺院群

  日本では大陸より渡ってきた仏教と日本固有の宗教神道が一体となり、古くから、独自の文化を形成し、全国に裕がりました。その神仏習合が始まったのが、全国に4万以上ある八幡様の総本宮・宇佐神宮でした。境内には神仏習合文化発祥の寺院「弥勒寺」の跡や、仏教寺院特有の塀に囲まれた社など、数々の神仏習合の痕跡が残ります。
  そしてこの宇佐八幡が国東固有の宗教文化「六郷満山文化」の形成に、大きく貢献したと言えます。大分県北東に位置する国東半島は、両子山を中心に円形に広がった火山地形となっており、この山々に古来から根付いた山岳信仰に天台仏教や浄土思想が結びつき、さらに宇佐八幡が庇護を与えたことで、神仏習合の信仰が形成され、僧たちの修行の場として次々に国東の山奥に寺院が建立されました。
 ツアーでは中でも六郷満山を統括した総持院で半島最大の石像仁王像があることが知られる両子寺や現存する九州最古の木造建築物で国宝にも指定されている富貴寺をご覧いただきました。  

全国にある八幡様の総本宮「宇佐神宮」
六郷満山文化の総持院「両子寺」の入り口には仁王像が森に隠れるように構えています

平安後期の建築様式を残す「富貴寺」は正方形なピラミッド型の屋根が特徴的です。
ツアー道中でバスを止めたところにある「元宮磨崖仏」も国東の山岳宗教文化を物語ります。

大分を代表する宗教芸術「磨崖仏」にもご案内

 大分県には広域にわたって、崖に直接仏像が彫刻された「磨崖仏」がたくさん残っています。中でも全61体という数量、また彫刻の質の高さから国宝にも指定されたのが臼杵石仏です。平安時代後期から鎌倉時代にかけて造られたといわれており、今でも誰がどのような目的で彫刻したのか、はっきりとしたことは謎に包まれております。61体の石仏はそれぞれ表情や大きさも異なり、非常に個性に富んでいます。

国東と比べて岩質が柔らかいため、元宮磨崖仏より立体的に細かく彫られています。
臼杵石仏群で最も代表的な大日如来は、昔は首が地面に落ちていたよう。現在は元の位置に修復されています。

豊後の歴史ある城下町の数々もじっくり町歩き

 ツアーでは、大分県に今でも当時の風情や趣を感じさせる城下町もいくつかご紹介いたしました。国東半島南部に位置する杵築は南北にそれぞれ高台に築かれた武家屋敷町と2つの高台に挟まれるように谷あいに形成された商人の町、そしてそれらを結ぶ20余りの坂によって形成されています。坂はそれぞれ当時の役割や置かれていた施設から名づけられており、それらの由来を見ながらまち歩きをするのも楽しいものです。
 また大分市の南東に位置する臼杵は、キリシタン大名・大友宗麟のもと、南蛮貿易などによって九州一の大経済都市となった町で、ポルトガル特有のアズレージョと呼ばれるタイルで飾られた久家の大蔵や凝灰岩の丘を削り取って作った二王座歴史の道など、臼杵を代表する景観を見ることができます。

杵築の町は坂の上から眺めれば、2つの台地に挟まれていることがわかります。
かつて町の治安を守る関所の役割を持っていた「番所の坂」。数ある坂の名前の由来を探ってみるのも杵築の町歩きの楽しみです。
固い凝灰岩を削り取って造られた「二王座歴史の道」。
久家の大蔵には、キリシタン大名の町らしくポルトガル風タイルのアズレージョで飾られています。

江戸から続く温泉文化とイタリアンの融合によって生まれた美食

 大分県は瀬戸内海と太平洋の海流が交じり会う豊後水道に面しており、急流で揉まれる魚介類は身が引き締まり、そして栄養が豊富な海で育つことで、特に美味しい海の幸が獲られます。今回の旅では、別府市鉄輪温泉で江戸時代から続く伝統調理法「地獄蒸し」と豊後の恵まれた食材、それらを活かしてオリジナルのイタリアンを提供する「オット・エ・セッテ」にご案内いたしました。温泉水・噴気・地熱といった大分の温泉文化を最大限に利用した品々は「今ここでしか味わえない料理」であり、皆様にもお楽しみいただけました。

前菜の盛り合わせ。地獄蒸し生ハム巻きなど
温泉水でゆでたパスタは食感や味わいが変わります。
ヒラメの地獄蒸し
お店の前には鉄輪温泉の地獄蒸しで使われる竈門がありました。

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