視察レポート

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2022年03月23日

クイーンビートルで「神宿る島」沖ノ島クルーズを体験

九州支店 柴尾 祐樹

先日、最新鋭の高速船「クイーンビートル」のビジネスクラスに乗船し、約3時間30分の沖ノ島クルーズに視察乗船しました。長いこと福岡に住んでいる私も、恥ずかしながら沖ノ島を見るのは初めて。行きたくても行けない唯一無二の世界遺産・沖ノ島を船上から見ることができるということで、気持ちも昂りました。博多駅からバスで15分、博多埠頭国際ターミナルに到着し、早速乗船。クイーンビートルは2回目の乗船でしたが、赤・白の洗練されたスタイリッシュな船体に心が躍り、今回は2階フロアにある快適なビジネスクラスでの船旅です。

赤い船体が印象的なクイーンビートル
ビジネスクラスチケットを持つ人だけがビジネスフロアに入ることができます。
船内で販売されていたプルコギごはん
お食事やお飲み物も購入できます。
ビジネスフロアのシート(後方)
ビジネスフロアのシート(前方)

玄界灘に浮かぶ秘島で感じた神秘的なパワー

4~9世紀にかけて、国家の安寧を願う国家的な祭祀が行われていた沖ノ島は、島自体が宗像大社・沖津宮の御神体とされ、現在においても、古から受け継がれる女人禁制の伝統が守られ、男性であっても毎年5月に催される大祭以外での上陸は認められていません。さらに2018年からはこの大祭も中止となり、一般人の上陸が全面禁止となっている秘島です。

沖ノ島から50㎞離れた大島の遥拝所が、地上では最も近い沖ノ島を望む場所ですが、船を利用することによって、沖ノ島まで約2㎞の場所まで訪れることができ、最も近い場所で沖ノ島をご覧いただけます。博多港を出発して、約1時間30分。いよいよ目的の沖ノ島が見えてきました。人を寄せ付けないような荒々しい岩山は、神々しくもなぜか引き寄せられるような不思議なパワーを感じました。

世界遺産・沖ノ島から約2kmほどのところまで船で近づきます。

海の正倉院とも称される出土品の数々

日本書紀によれば、「歴代天皇のまつりごとを助け、丁重な祭祀を受けられよ」という天照大神(あまてらすおおみかみ)の」ご命令によって、神のもとから三女神が宗像の地に降り立ったという記述が残されています。こうして三姉妹の神が鎮座する場所として、長女「田心姫命(たごりひめ)」が祀られる沖ノ島の沖津宮、次女「湍津姬(たぎつひめ)」が祀られる大島の中津宮、そして三女「市杵島姫命(いちきしまひめ)」が祀られる九州本土の宗像にある辺津宮(へつぐう)が定められ、三宮を総称して宗像大社と呼ぶようになりました。

4世紀後半から9世紀末まで沖ノ島では祭祀のため数多くの奉献品が奉納され、大陸との中継地点であったことから、ペルシャ産のガラス盃や朝鮮半島でつくられた金製の指輪など貴重な品々も出土され、調査済のおよそ3割の部分から出土した約8万点にも及ぶ全てが国宝に指定され、残りの7割はまだ手付かずの状態で残っているそうです。こうしたことから沖ノ島は「海の正倉院」とも呼ばれています。

世界遺産・沖ノ島を海上遥拝します。

初めて目にする沖ノ島に興奮し、またとても勉強になったクルーズでした。これだけ近い距離で沖ノ島を快適にご覧いただける機会も少ないと思いますので、お勧めです。ゴールデンウィーク特別企画「福岡・博多滞在の旅5コース」では、クイーンビートルのビジネスクラスフロアを貸切った沖ノ島クルーズを組み込んでおります。また、クルーズのみの参加も可能ですので、この機会に是非、神宿る島を五感で味ってください。

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