【国内】注目の旅

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2022年11月25日

シーズン到来!冬を味わいつくそう カニ2選

 冬の味覚の代表はなんといっても蟹でしょう。今年も日本海側の港では11月6日のズワイガニ漁解禁を待って一斉に水揚げされ、初セリで一枚に何百万円という高値が付くのが話題となりました。皆様も今年の蟹はもう食されましたか?さて、この度の「うまし旅ニッポン」では富山県は新湊の“高志の紅がに”と岩手県三陸海岸の“毛ガニ”をご紹介します。

「高い志を持つ」というネーミングの紅ズワイガニ、
富山湾の新名物「高志の紅がに(こしのあかがに)」

高志の紅がに(イメージ)©新湊かに小屋

北陸で冬の名物といえば福井県の「越前がに」、石川県の「加能ガニ」が特に有名ですが、そのお隣の富山県はどうなのでしょうか?もちろん富山県にもありますよ、『高志の紅がに』(こしのあかがに)。富山県内の漁業者さんによって水揚げされた「紅ズワイガニ」に2016年からつけられたネーミングです。

紅ズワイガニ?ズワイガニとは違うの?

見た目にはよく似ている紅ズワイガニとズワイガニですが、その生態や漁法・漁期は全く異なります。

★紅ズワイガニ
・生態:水深約500m~2500mの深海に生息
・漁法:蟹カゴ漁(蟹カゴの付いた漁具を海底に沈め、蟹が入るのを待って引き上げます。)
・漁期:9月1日から6月30日

★ズワイガニ(松葉ガニ)
・生態:水深約200mから400m辺りに生息
・漁法:底曳き網漁(海底に網を入れて船で曳き、入った蟹を引き揚げます。)
・漁期:オス(松葉ガニ):11月6日から3月20日
    メス(セコガニ):11月6日から1月10日

富山湾の紅ズワイガニが旨いには訳がある

 富山湾は沿岸から急激に深くなっていて、海底には多くの谷が入り組んだ特異な地形になっています。つまり、港からそう遠くない場所に紅ズワイガニが住む深~い海の底があるのです。3,000m級の立山連峰との距離がとても近く、ミネラル豊富な雪解け水が1年中、山から海に流れ込むため、新鮮な酸素と栄養分が豊富な海の底ですくすく育った紅ズワイガニを、富山の新名物『高志の紅ガニ』として売り出し中というわけです。

 紅ズワイガニは、かなり深い海、つまり高い水圧がかかる環境で生きているので、その圧に負けないように自分も水分を多く含んだ体でいる必要があります。そのため身には水分が多くてとってもジューシー!それなのに、その身には甘みがあり、特にカニ味噌はとろけるように美味しくズワイよりもこちらの方が好きという方も多くいます。ズワイガニと比べるとお値段も手ごろなので、市場で買って家に送りましょう!

立山連峰を望む雨晴海岸 立山連峰からの雪解け水が紅ズワイガニの旨さの秘密

うまい!甘く締まった身、濃厚カニ味噌…
宮古の毛ガニは今からが旬です

旬の毛ガニを楽しむ(イメージ)

 ウニ、タコ、アワビ、タラ、海の幸がなんでも旨い三陸海岸、そのなかでも格別の旨さを誇るのが「三陸毛ガニ」です。岩手県は北海道に次ぐ毛ガニの産地ですが、なかでも三陸海岸の毛ガニは身が締まり、味が良いのが特徴です。親潮と黒潮がぶつかる三陸の海の豊富な海藻やプランクトンが毛ガニの餌となり、たくさんの栄養を吸収するためで、北海道の毛ガニよりも小ぶりですが身がぎっしり詰まっていて旨みが凝縮され、身も味噌も濃厚なのです。

美しい景色を見ながらお湯につかりリラックス、体調を整えいざ「毛ガニ」に向かう!

新鮮な海の幸も楽しめる浄土ヶ浜パークホテルの夕食(イメージ)

タラバガニ、ズワイガニと並ぶ三大ガニの一つ「毛ガニ」を、今回は三陸海岸を代表する景勝地「浄土ヶ浜」を見下ろす高台に建つ「浄土ヶ浜パークホテル」で存分にお召し上がりいただきます。60分間おかわり自由の豪快プランを組んでいますので「もうええわ~」というまでお楽しみください。

もうひとつの旬、「蝦夷鮑」もお楽しみいただきます。

 高級貝として名高く、そのうまさと稀少価値から「海産物の王者」といわれる鮑ですが、その中で一番美味しいと言われているのが蝦夷鮑。コンブやワカメなどの海藻が豊富に生い茂る岩手県沿岸部で育ったアワビは、肉厚で歯応えが良いと高い評価を受けています。夏が旬の鮑ですが三陸では冬場に漁獲されています。

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