佳景・名景・絶景

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2020年12月05日

奈良の早春を告げる「若草山の山焼き」

『旅のひろば』編集部 上釡一郎

残念ながら、来年は花火の打ち上げはありません。ちなみに花火と山焼きは同時ではないため写真撮影は
それなりの技術が必要で、上級者向けです。

来年は2021年1月23日(土)開催

国内外のこれぞ「佳景・名景・絶景」を紹介するこのコーナー。記念すべき第1回目の今日は奈良県明日香村が実家の私が、奈良愛たっぷりに奈良の早春を告げる風物詩、若草山(三笠山)の山焼きをご紹介します。

そもそも、日本各地にある野焼きの習慣は病害虫を駆除して、灰を肥料にするという農業目的が主なのですが、若草山の山焼きは、山に火を放ち、若草山三重目の頂上にある鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)の霊を鎮魂するための祭礼だったと言われています。幾たびかの開催日の変更がありましたが、現在では毎年1月の4週目の土曜日に行われます。

例年は飛火野で春日の大とんどよりもらいうけた御神火が聖火行列により運ばれ、祭典が行われます。その後は花火が打ち上げられ、約33ヘクタールの草地へ一斉に点火され焼かれます。来年はコロナの影響で聖火行列と花火は中止とのことですが、花火はなくとも古都奈良の夜空が赤く染まる様子は圧巻です。

撮影スポットは山麓や奈良公園周辺に何カ所かありますが、比較的密にならない場所は平城京跡(ワールド航空のツアーでは、秘密のスポットにご案内するようです)。これぞ!というおすすめは、西ノ京の大池。薬師寺の塔と若草山が写真に同時に写るスポットとして有名な場所です。ただし、特別に整備された場所ではないので場所取りにはそれなりの準備が必要です。

入場できる場所等は事前にご確認ください。

鹿寄せ行われる春日大社境内「飛火野」もおすすめ。昼間はこんな感じです。
若草山の山焼き・都塚古墳内部見学 奈良を訪ねる「飛鳥・大和塾」【4日間】の旅はこちら

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