旧日立航空機立川工場変電所跡は、東京に残る貴重な戦災遺産です。ＪＲ立川駅からモノレールで玉川上水駅で降りると、ほどなく東大和南公園に着きます。緑の濃い大きな公園ですが、その一角に写真の建物は残されています。ここは軍事工場があったところで、戦闘機がつくられていました。昭和20年、戦闘機グラマンによる銃撃を受け、その後B-29の爆撃で壊滅しました。この変電所もおびただしい数の銃撃を受けましたが、奇跡的に残り、その当時の姿のまま平成5年まで受電施設として働き続けたそうです。

ユーゴスラビアの内戦後のボスニアやクロアチア、そしてレバノン・ベイルートの戦後間もない頃に見た、銃撃を受けた悲惨な建物が思い出されました。

平和の大切さを後世に伝える地域として、ここは平和広場と名付けられています。