【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2026年11月05日
【帰国レポート】大河・揚子江の船旅
<2026年10月14日発 13日間 添乗員:大阪支店 藤木隆行 / 東京支店 長田俊平>
<2026年10月14日発 13日間 添乗員:大阪支店 藤木隆行 / 東京支店 長田俊平>
上海から重慶まで、長江をさかのぼる13日間の船旅に添乗いたしました。豪華クルーズ船「センチュリーレジェンド号」を宿に、三国志の舞台や世界遺産、三峡の景観をめぐるツアーです。なかでも赤壁古戦場と三峡ダムは、この旅の最大の見どころでした。船の上で朝を迎え、夜を過ごすうちに、長江という大河の大きさと歴史の深さを感じる日々となりました。
ツアー最大の見どころ――三国志の舞台・赤壁古戦場と、夜の迫力が忘れられない三峡ダム
三国志ファンならずとも名を知る「赤壁の戦い」。西暦208年、曹操の大軍を孫権・劉備の連合軍が破った、歴史の転換点です。その舞台である赤壁古戦場は、通常は組み込まれていないのですが、船会社と交渉を重ねて選んだワールドこだわりの観光ルートです。
園内では、諸葛孔明が東南の風を祈ったと伝わる「拝風台」に立ち、「赤壁大戦陳列館」で戦いの経緯をジオラマとともにたどりました。石段を下りて長江の岸辺に出ると、岩肌に大きく「赤壁」の二文字が刻まれた摩崖石刻が現れます。目の前を流れる大河は、千八百年余り前もこうして流れていたのかと、しばし言葉を忘れて眺めました。実際の所在地には諸説ありますが、その場に立つと、物語がぐっと身近に感じられました。


旅の後半に迎える三峡ダム。昼は「截流記念園」から、長江をせき止める巨大な堰堤の全景を望みました。そしてこの旅で最も迫力があったのが、夜の「五級閘門」の通過です。ライトアップされた巨大な水門の中、船はゆっくりと、しかし確実に水位を上げていきます。1回につき約45分、5つの水門を順に抜けて、約113メートルの水位差を越えていきます。デッキから見上げる水門の壁がせり上がっていくように見え、水位の変化を目の当たりにしました。お客様からは「パナマ運河より大きくてすごい」という声も上がりました。


旅の舞台、センチュリーレジェンド号での船上生活
12日間を過ごしたセンチュリーレジェンド号は、単なる宿ではなく、旅の楽しみが詰まった存在でした。乗船日のサンデッキでは、上海の街並みを背に記念撮影を行い、歓迎のダンスとウェルカムドリンクで中国らしい華やかな雰囲気に包まれました。
船内では、これから訪れる土地への理解が深まる講座が続きます。中国語講座、長江講座、三国志講座、三峡ダム通過に向けた講座など、寄港地の観光がより味わい深くなりました。なかでも「揚子江」という呼び名が、もとは下流の揚州周辺を指す地方名だったという話は、旅の序盤の印象的な発見でした。朝の太極拳、変面ショー、小瓶の内側に絵を描く「内画」の体験など、船ならではの時間も充実。航行中は通常入れない操舵室を見学できたことも、船旅の思い出として心に残っています。


明孝陵、廬山、黄鶴楼、白帝城 歴史と詩情が息づく名所
明孝陵(南京)――山ひとつが皇帝の眠る場所
明の初代皇帝・朱元璋(洪武帝)と馬皇后が眠る世界遺産「明孝陵」。南京の名峰・紫金山の南麓、山ひとつを丸ごと陵墓として取り込んだ敷地は、歩いても歩いても終わりが見えないほどの広大さを誇り、貧農の身から一代で王朝を築き上げた皇帝の威光を感じさせます。象や駱駝などの石獣が静かに佇む長い参道(神道)や、城壁のように堅牢な方城明楼など、その後の北京・明十三陵や清の陵墓建築の規範となった壮大な遺構の数々は、600年以上の時を経た今も色あせない威厳を放っていました。
廬山――霧を抜けた先の絶景と、詩人が愛した景色
ロープウェイで霧の中へ入り、抜けた先に広がっていたのは、澄んだ山の景色でした。白居易が詩を詠んだ「花径公園」の木々の下を歩き、崖沿いの遊歩道が続く「錦繍谷」へ。奥には、触れると願いが叶うと伝わる水があります。昼食には、廬山名物の「石鶏(カエル肉)」という土地ならではの料理もありました。午後に訪ねた「美廬別荘」は、蒋介石と宋美齢が夏を過ごした洋館で、近代史の舞台の空気にふれることができました。
黄鶴楼(武漢)――詩に詠まれた楼閣から長江を望む
三国時代の223年、呉の孫権が長江を見張る櫓として築いたのが始まりとされ、李白や崔顥の詩で名高い楼閣です。5階からは、長江の流れと武漢の街並み、そして私たちの船の姿まで見渡せました。詩人たちも同じ川を見つめていたのかと、思いを重ねるひとときでした。
白帝城――三国志の最後の場面、夔門を望む
長江を進む船旅の終盤に訪ねました。階段を歩いて登る方、駕籠を利用される方に分かれて山上へ向かい、劉備が諸葛孔明に後事を託したとされる托孤堂を見学しました。眼下には、10元紙幣の絵柄として知られる「夔門(きもん)」。切り立った絶壁が川を挟んでそびえる光景を背に、記念撮影を行いました。




2027年春にも、「大河・揚子江の船旅」を発表することが決まっております。近日中に当ホームページにて公開いたしますので、どうぞご期待ください。
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