【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年06月24日

【帰国レポート】ブルターニュの神秘 11日間 

<2025年6月2日(月)~6月12日(木) 添乗員:東京支店 鈴木 洋>

<2025年6月2日(月)~6月12日(木) 添乗員:東京支店 鈴木 洋>

フランス北西部、ブルターニュ地方はフランスの中でもケルト文化(ブルトン人)や世界遺産暫定リスト登録のカルナック遺跡に代表される、それ以前に住んでいた民が作った巨石遺構が残り、神秘的な面の多い地方として知られます。今回の旅ではブルターニュ地方の玄関口レンヌからナントまでブルターニュの魅力をつぶさに訪ねました。

ケルトとキリスト教の融合「聖堂囲い地」を訪ねる

ブルターニュ地方の見どころの一つが、16~17世紀に築かれた独特な宗教建築「聖堂囲い地」です。ブルターニュ公国がフランス王国に編入された後、帆布の輸出で栄えた時期と重なり、繊細な彫刻はブルターニュ地方の栄華を物語っています。
聖堂囲い地には凱旋門(人生で洗礼、結婚、埋葬の3度だけ通過する門)、納骨堂、周囲を囲う壁などで構成されており、現世と死後の世界の境界があいまいだったケルト教会の信者に、ローマ・カトリックがその境界を意識させるために設けられたと考えられています。
特にギミリオーの聖堂囲い地で圧巻だったのが「カルヴェール」というキリストの生誕から受難まで生涯を語る彫像がある十字架です。キリスト、マリア、四隅を飾る四人の福音記者など総数で200体以上の彫像があり、16世紀の衣装に身を包んだ人物が生き生きと表現されていました。ステンドグラスと同様に字が読めない人に聖書の教えを伝える役割を果たしていたこの芸術作品は、ケルト文化とキリスト教の見事な融合を示す貴重な文化遺産です。

サン・テゴネクの「聖堂囲い地」の門を抜け中に入ると納骨堂とカルヴェールがあります。
多彩な聖人像が彫られたギミリオーのカルヴェール(十字架)

モネの愛した波しぶき荒々しい大自然 ベル・イル島へ

大西洋に浮かぶベル・イル島への訪問は、今回のツアーのハイライトの一つでした。キブロンからフェリーで渡ったこの島は、印象派の巨匠クロード・モネが愛した美しい自然景観で知られています。モネが描いた南側のポール・コトンの岩は、大西洋の荒波によって削られた柱のような岩塊が印象的でした。波しぶきが激しく打ち付ける断崖絶壁の光景は、なぜモネがこの地に魅了されたのかを物語る圧巻の自然美でした。

モネも描いたベル・イルのポール・コトンの岩

フランスの世界遺産候補:カルナック列石をミニトレインでめぐる

ブルターニュ地方の神秘性を最も象徴するのが、新石器時代から続く巨石文明の遺跡、カルナックの巨石群です。ケルト文化以前の古代文明が築いた謎に満ちた遺構で、その配置や目的については今なお多くの謎に包まれています。2026年には世界遺産登録が予定されているこの貴重な文化遺産を、ミニトレインに乗って巡りました。カルナック新石器遺産センターから出発したミニトレインでの見学は、広大な敷地に点在する巨石群を効率よく回ることができる素晴らしい体験でした。列石の規模と精密さは圧倒的で、古代の人々の高度な技術と宗教的信念を物語っています。ケルト文化と巨石文明の神秘を感じるひとときは、ブルターニュ地方の深い歴史と文化の層を実感させてくれました。

カルナックのケルマリオ列石
住宅街にひっそり佇むクルクノのドルメン

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