【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート

2025年06月16日

【帰国レポート】バラ祭りも楽しむ ブルガリアとルーマニアの旅

<5月27日発 添乗員・東京支店 笹島侑弥>

<2025年5月27日(火)~6月6日(金)11日間 添乗員:笹島侑弥>

今回私が添乗員として同行させていただいたルーマニア、ブルガリアの2か国は、80年代末まで鉄のカーテンの向こう側にあり、一昔前はヨーロッパ最貧国とも呼ばれていました。しかしそれゆえ観光地化されていない、牧歌的な風景や素朴な人々が暮らす雰囲気を感じることができる地域です。他のヨーロッパ諸国と比べて旅先の候補に挙がることは少ないですが、ヨーロッパの原風景といわれるトランシルヴァニアの田舎や、収穫を祝うバラ祭りなどを見れば、この国々を訪問したくなること間違いなしです。

バラの香りとともに楽しむ ブルガリアの最も素晴らしい季節

5月下旬のブルガリア、バルカン山脈の麓に広がる谷は、バラの香りに包まれます。オスマン帝国時代に栽培が始まった「ダマスクローズ」は2万種類あるといわれるバラの中でも特に香り高く、その小ぶりな花弁は地元の人たちによって朝のうちに収穫され、ローズオイルやローズウォーター、香水などに加工されます。今やブルガリアの主要産業のひとつともなったバラ栽培。谷に点在する村々では収穫を祝い、屋台が立ち並び、民族衣装に身を包んだ人々が輪になって踊り、そこかしこからバラの香りが漂ってきます。

カルロヴォ村のバラ祭りにて。2025年のバラ女王に輝いたニコル・ガジェバさん

最大の産地であり大規模なイベントが開催されるのはカザンラクですが、ツアーではあまり観光地されておらずよりアットホームな雰囲気のカルロヴォ村のバラ祭りに参加しました。村の中心広場で行われるパレードは大盛り上がりで、毎年選出されるバラの女王がステージに登場すると歓声が沸き起こっていました。村の広場にはバラ製品などの屋台が並び、買い物も楽しめます。

早朝のバラ摘み体験にも参加しました
ブルガリアの民族衣装に身を包んだ地元の方々

尾根の上の古都ベリコ・タルノボ

ブルガリア北部のベリコ・タルノボは尾根伝いに広がる崖の町。13世紀頃に現在の東欧地域を支配した第2次ブルガリア帝国の時代には都が置かれていました。現在は首都の座を西部のソフィアに譲りましたが、学生の町として町の中は活気にあふれています。また職人の町でもあり、メインストリートから一本入った職人通りでは今でも様々な工房が軒を連ね、歩いていると工房の中から金属を打ち付ける音や、機織り機のきしむ音が聞こえてきます。

ツァラベツの丘から見下ろすベリコ・タルノボの町並み
職人通りをそぞろ歩きます
木工職人が店の前で作業をしています
アカペラコンサートを開いてくださったアルバナシ村の聖歌隊

ルーマニアの奥地、トランシルヴァニア地方をゆく

ツアーではルーマニアへも訪問しました。長く続いた共産党やチャウシェスク元大統領の処刑など、暗いイメージがありますが、本来はラテン系の明るい人たちが暮らし、農業が盛んな豊かな土地なのです。特に「ヨーロッパの原風景」とも言われるトランシルヴァニア地方は「森の向こうの土地」という名前だけあって、地平線まで広がる牧草地帯と点在する村々が目を引きます。歴史的にザクセン人と呼ばれるドイツ系の人々が多く移住してきたこともあり、特にシギショアラではドイツらしい美しい中世の町並みが見られました。またここトランシルヴァニア地方は、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ伯爵』のモデルにもなった場所としても知られています。

シギショアラの町並みはドイツの雰囲気も感じられます
ドラキュラ伯爵のモデルのひとつとなったブラン城
チャウシェスク元大統領によって建てられたブカレストの「国民の館」
1989年のルーマニア革命の舞台になった旧共産党本部

ここでは紹介しきれませんでしたが、各地で見られる正教会の壁画の美しさは言葉では言い表せませんし、トラキア人の黄金装飾も見ごたえあり、そして伝統工芸品やワイン、バラ製品などのお土産選びも楽しみのひとつです。多種多彩な魅力を持つブルガリア・ルーマニアは、バラの季節でなくても十分にお楽しみいただける旅先です。今後もツアー設定の予定ですので、ぜひご参加ください。

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