【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年05月29日

【帰国レポート】プラハの春音楽祭とドレスデン滞在の旅 9日間

<2025年5月11日(日)~5月19日(月) 添乗員:東京支店 山田 梨絵>

5月のヨーロッパは、新緑が眩しく輝く、一年の中でも最も美しい季節です。この時期にしか食べられないシュパーゲル(白アスパラガス)など、旬の味覚も魅力。春のプラハと言えば、毎年5月12日から開催される音楽の祭典「プラハの春音楽祭」が世界的に有名です。ドレスデンで行われた、終戦から80年を記念するモーツァルトのレクイエムと併せて、2つのコンサートを鑑賞するツアーにご案内しました。

「わが祖国」と「モーツァルトのレクイエム」

プラハの春音楽祭は、毎年スメタナの命日である5月12日に開幕し、12、13日にはオープニングコンサートとしてスメタナの「わが祖国」を演奏するのが慣例となっています。スメタナは祖国愛の強い作曲家で、チェコの民族運動を鼓舞する作品をたくさん書いています。連作交響詩「わが祖国」はその代表作。今年は、7年ぶりに地元チェコ・フィルハーモニー管弦楽団が登場し、満席の観客がその熱演に酔いしれました。チェコ・フィルは弦パートの音色の美しさと表現力に定評がありますが、自分たちのアイデンティとも言える「わが祖国」への思いが伝わってくるかのような演奏を聴き、胸にこみ上げてくるものがありました。

プラハの春音楽祭会場。指揮者のほとばしる汗まで見える、良席でした
自由行動では、スメタナのお墓参りに行きました

ドレスデンでは、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団と聖十字架教会合唱団によるモーツァルトのレクイエムを鑑賞しました。聖十字架教会合唱団は、800年以上の歴史を持つ伝統ある少年合唱団です。9歳から19歳の少年たちが所属しており、今回はフルメンバーに近い、約150人による編成で圧倒的な演奏を披露しました。通常、ソプラノパートとアルトパートは女声が担うため、同声合唱によるレクイエムは滅多に聴くことができません。女声には出せない、ボーイソプラノ特有の美しく澄んだ歌声を聴いて、心が洗われるようと感じられたお客様も多くいらっしゃいました。

ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地 Kultur Palast(文化宮殿)ホール内部

バスタイで味わう、旬のシュパーゲル(白アスパラガス)

ドイツとチェコの国境地帯に広がる「ザクセンスイス国立公園」は、ドイツには珍しい、奇岩群が並ぶ風光明媚な場所です。ドイツ人の国内旅行先としても人気があり、新緑の中ウォーキングを楽しむドイツ人を数多く見かけました。特に、「バスタイ橋」は写真スポットとしても有名。眼下に流れるエルベ川が陽光を受けてキラキラと輝き、美しく雄大なパノラマに、誰もが魅入られてしまいます。

バスタイ橋は、1851年に砂岩で造られた石橋です
展望台からは、眼下に蛇行するエルベ川が望めます

昼食には、バスタイにあるBerg Hotel(日本風に言うと、山のホテル)内のレストランにて、シュパーゲル(白アスパラガス)をご賞味いただきました。シュパーゲルは、4月下旬から6月24日の聖ヨハネの日まで、ドイツのスーパーや市場などで販売されます。6月24日までとされているのは、この日が初霜から100日前の日で、来年にまた最高のシュパーゲルを収穫するため、畑や根を休ませるために取り決められているそうです。今回は、何と一人前400gのシュパーゲルが食卓に登場。ほんのりとした苦みと優しい甘みが広がる、滋味たっぷりの春の味を心ゆくまで味わっていただきました。

「食べられる象牙」「野菜の王様」「白い黄金」など、様々な異名を持つシュパーゲル

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