【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2024年11月12日
【帰国レポート】白トリュフの季節に訪ねる 秋のトスカーナとオルチャ鉄道の旅
〈2024年11月3日(日)~11月12日(火)10日間 添乗員:稲田裕子〉
秋のトスカーナとオルチャ鉄道乗車の旅に行ってまいりました。今回の旅の目的は、時期限定のオルチャ鉄道に乗車することと、秋の味覚の王様、白トリュフを楽しむことです。旅の始まりはピエモンテ州の小さな町、アルバから。知る人ぞ知るトリュフの名産地なのです。アルバからシエナへの移動途中にはリグーリア州の港町カモーリへ。内陸を旅するこのコースは、海の幸とは縁遠いのですが、カモーリでは美しい海辺の風景とともに名物料理をご賞味いただきました。そして旅の締めくくりはトスカーナ州のシエナに4連泊。こぢんまりとした旧市街にぎゅっと魅力が凝縮された素敵な町です。

シエナ滞在中はぜひ夜のお散歩に
ヨーロッパの旧市街を満喫するためには、日中の観光時間帯だけではなく、早朝や夕暮れ時、夜のライトアップした姿もぜひご覧いただきたいものです。そのため、弊社のツアーでは、なるべく旧市街に近く散策に便利なホテルをご用意するようにしています。シエナも町の中心広場までは約10分。大聖堂までも、店々をのぞきながらゆっくり歩いても20分程度。温かい光に照らされて闇夜に浮かぶ大聖堂はとても幻想的です。






廃線の危機を乗り越え、名物観光列車となったオルチャ鉄道

シエナの南東部に広がるオルチャ渓谷は、イタリアで最も美しい風景と謳われ、2004年にはユネスコの世界遺産に登録されました。20世紀初頭に敷設された鉄道ですが、車の普及や過疎化によって需要がなくなり、やがて廃線の危機にさらされます。そんな中、シエナを中心としたボランティアが声をあげ、1994年以降、定期運行は廃止されましたが、臨時の観光列車を走らせることになりました。時速50㎞というのんびり速度の車窓からは、ブドウやオリーブ畑、糸杉など、トスカーナを代表する美しい風景が広がっていました。周辺の村おこしも兼ねたプロジェクトなので、オルチャ鉄道のスケジュールに合わせて各村の特産品フェアが開催されます。今回はトリュフ祭りの会場であるサンジョヴァンニダッソ村へご案内いたしました。




ワインの里ピエモンテ
イタリア北部のピエモンテ州はかのサヴォイア家の領地で、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世がイタリア王国の建国を宣言したのは1861年のことです。ピエモンテでは、昔からワイン造りが盛んで、イタリアワインの王様と称されるバローロ、そしてイタリアワインの女王様と称されるバルバレスコの産地として知られます。今回訪れたワイナリー「ロケ・コスタマーニャ」は、1841年にサヴォイア王家からワインの販売許可証を得た由緒あるワイナリーで、現在は6代目アレッサンドロさんが経営しています。ちょうど2週間前に今年分の収穫を終え、これから仕込みに入るとか。セラー見学後は4種のワインのテイスティングをさせてもらいました。




味覚の秋ならではの、美味しい食事
今回はピエモンテ州のアルバとトスカーナ州のシエナという内陸部ばかりでしたので、食材は自然と「山の物」中心となります。もちろん旬のトリュフや栗、柿もふんだんに使われていました。途中、アルバからシエナに向かう際には海沿いのリグーリア州にある港町カモーリに立ち寄り、海の幸もお召し上がりいただきました。旅の最後を締めくくるシエナでの夕食はレストラン「カンポ・チェドロ」にて。2000年にイタリアに渡り、名だたる名店で修業をされた杉原シェフが2018年にオープンしたお店です。こぢんまりとした店内は雰囲気もよく、魚をメインとしたお料理でしたが、見た目からお味まで、とても繊細で好評でした。





イタリアは何度訪れても素晴らしい国です。特にトスカーナには州都フィレンツェ以外にも今回訪れたシエナやサンジミニャーノ、映画『ビューティフルライフ』ロケ地として知られるアレッツォ、斜塔で有名なピサ、ジャコモ・プッチーニの生まれたルッカなどなど、魅力的な町が点在しています。初訪問の方にはもちろんお勧めですし、以前いらした方にも何度でも訪れていただきたい地方です。
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