【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年10月08日

【帰国レポート】隊商の道 サマルカンド・ブハラ・ヒワの旅

〈2024年9月20日(金)~2024年9月27日(金) 添乗員:東京支店 福森 崇〉

9月になっても猛暑が続く中、ウズベキスタンへ出掛けてまいりました。日中の気温こそ30~34℃と高いように見えますが、湿度がほとんどない砂漠性の気候のウズベキスタンは吹く風も心地よく、日陰に入れば涼やかに感じるほど。日の入りも18:40頃と観光にも十分なくらい日も長く、連日雲一つない快晴のもと、ウズベキスタンならではの「青」が映える中で過ごすことができました。

2023年に世界遺産登録された「ザラフシャン・カラクム回廊」を訪ねました

中央アジアを貫き、タジキスタンのパミール高原に発するザラフシャン川の渓谷からウズベキスタン、トルクメニスタンのカラクム砂漠、イランまで続く「ザラフシャン・カラクム回廊」。おそらくまだガイドブックなどでもほとんど情報がないところですが、さすがシルクロードの本流と言えるエリアでもあり、見応えのある遺跡が点在しておりました。

ブハラを出発して訪れたのはナヴォイ州で、最初に訪れたのはナヴォイの町の近郊のサルドヴァ。「冷たい水」の意味で、11世紀から運営されていたキャラバンサライで利用されていた貯水池です。時代を経て修復はされていましたが、基礎になる部分は11世紀当時のレンガがはっきりと残されており、わずかに水も残っていました。様々な国の隊商が訪れ、情報交換や商売が行われてきた繁栄の跡が偲ばれます。今は幹線道路で寸断されますが、道路の反対側にラバティ・マリク・キャラバンサライが見られました。

続いてナヴォイの町ではウズベキスタンでは最も小さい霊廟と言われるミール・サイード・バフロム廟を訪れました。1200年頃のサマニ帝国時代の廟ですが、この人物については詳しくわかっておらず、今後の研究が楽しみな場所でした。さらに1キロほど離れたカシム・シェイフ廟群を訪問。16世紀にブハラ汗国をサポートした政治的指導者で、ここでは彼の名を冠にしたカシム・シェイフモスク、サイード・アミール・アブドラ・ハーン(ブハラ汗国最後の王)の父のお墓、カシム・シェイフ本人のお墓が残され、綺麗に整備されていました。モスクは今も健在で、近隣の人々が日々お祈りに訪れているようです。 いずれも観光地として整備が進んでおり、ブハラとサマルカンドの間に位置するため、今後広く知られていくことになるでしょう。貴重な遺跡を先取りした観光でした。

ザラフシャン・カラクム回廊 ナヴォイの町のカシム・シェイフモスク
ザラフシャン・カラクム回廊 サルドヴァ(冷たい水)遺跡
ザラフシャン・カラクム回廊 ナヴォイの町のサイード
・アミール・アブドラ・ハーン(最後の王)の父の墓

ライトアップも綺麗なレギスタン広場(サマルカンド)

サマルカンドはウズベキスタン観光のハイライトの一つで、観光地は想像以上に充実しており、それこそ3泊、4泊しても良いほどかもしれません。今回は、日中の観光だけに留まらず、夕食後の散歩がてら、歩いてライトアップされたレギスタン広場にもご案内いたしました。決して派手なライトアップではありませんが、闇夜に浮かび上がるかのような様子は見事でした。20時半過ぎでしたが多くの人々が集まっており、どの時間帯に訪れてもサマルカンドの象徴であることを再認識。 わずか数秒だけ赤や青、緑などの色に変わるタイミングがあります。何分に一回のレベルではないので、タイミングが合えば良いのですが、訪れた際にはぜひ訪れていただきたいポイントです。

サマルカンド ライトアップされたレギスタン広場
日中のレギスタン広場
ライトアップも途中で色の変化も一瞬あります

楽しいアフラシャブ号の鉄道乗車体験でした

帰国日は、サマルカンド~タシケント間を特急アフラシャブ号に乗車しました。時刻表では16時59分にサマルカンド発、19時27分にタシケント着なので、乗車時間はおおよそ2時間半。サマルカンド駅ではVIP専用入口からラウンジに案内され、列車到着をしばしお待ちいただきました。海外へ出てVIP待遇は何となく嬉しいものでした。ラウンジではお茶やコーヒーにお菓子をいただきながらゆっくり待機。そういえば日本ではグリーン車に乗車してもこのような場所はないなあ……と思いながら。

やがて列車が入線しホームへ。大きなスーツケースももちろんポーターさんが運搬、手荷物一つで乗車しました。列車内でと予めお弁当を用意していましたが、乗車してすぐに温かい飲み物とパンのサービスも。列車内には売店やカフェスペースもあって、様々な過ごし方ができると思います。 車窓のほとんどが荒漠たる砂漠を走り、ちょうど18時過ぎ頃は地平線に夕日が沈むタイミングでした。バスや飛行機では味わえない、楽しい鉄道旅情のひとときでした。

サマルカンド〜タシケント間で乗車したアフラシャブ号
サマルカンド駅 VIPラウンジスタッフとVIPラウンジ入口
サマルカンド駅外観

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