【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年06月20日

【帰国レポート】クイーンエリザベス号でゆく東京からアリューシャン列島、アラスカ氷河湾の旅

<2024年5月24日(金)~6月12日(水)20日間 添乗員:東京支店 奥村恵子・萩原洋子>

<2024年5月24日(金)~6月12日(水)20日間 添乗員:東京支店 奥村恵子・萩原洋子>

20日間の東京発アラスカクルーズより戻りました。乗船する船は、英国女王の名前を冠したクイーンエリザベス号です。東京からアラスカ、カナダと移動する18泊19日間という長い船旅で、終日航海は10日間(日付変更線を越えるため実質11日間)でした。「暮らすように旅をする」という経験、また初夏のアラスカの様子をお届けします。

終日航海10日間 船旅の楽しみ方

北海道・小樽を出発し、太平洋を横断し、アラスカ・コディアック島に寄港するまで、終日航海が7日間続きました。今回のように太平洋を横断するクルーズは、クルーズエリアの移動を目的とするポジショニングクルーズ(配置転換クルーズ)の1つです。ポジショニングクルーズには、乗船と下船地が異なり、寄港地が少なく、その分クルーズライフを楽しめるという特徴があります。太平洋横断に費やした7日間とは別に、東京から青森までの移動日と、アラスカからカナダへの移動日を足して、合計10日間終日航海がありました。世界一名前が知れてる船といっても過言ではないのが、今回乗船したクイーンエリザベス号です。この船のクルーズライフを楽しむのに、長い長い終日航海はうってつけの機会でした。

船内では、ズンバやチェアロビクス、ラインダンスなど体を動かすプログラムが豊富で、日本人ホストによるフェンシング教室もありました。弊社ではラジオ体操やトランプ大会、船内各所の写真あてクイズも開催されました。船の甲板で行われることの多いシャッフルボードはお客様と一緒に挑戦しましたが、想像以上に体を動かすスポーツということがわかりました。

キュナード社伝統のアフタヌーンティー 
時間になるとウェイターが一斉にサーブを始めます。
セイボリー、スコーン、スイーツ 
スコーンは毎日船の中で焼き上げています。
日本人ホスト主催のフェンシング入門レッスン
豪華客船の甲板で昔から遊ばれてきたシャッフルボード
ラジオ体操や写真あてクイズ 
船旅の小さなエンターテイメントです
パブでは、本場のフィッシュアンドチップスのランチも

キュナード伝統のダンスパーティは、生演奏をバックに毎夜行われます。ダンスパートナーが必要なときは、ダンスホストがお相手をしてくれるので、ひとりでも、ビギナーでも気軽に踊れます。フォーマルデーの時は、盛り上がりは深夜までおよんでいました。

カジノで遊んだり、シアター鑑賞をしたり、パブでお酒を飲んだり、ライブラリーで(日本語の本もたくさんあります)読書をしたりと、皆様思い思いに時間を過ごしていらっしゃいました。

毎夜生演奏をバックにダンスパーティが開かれます 
本船では、プロのダンスインストラクターによるパフォーマンス披露もありました。
船旅のエンターテイメント カジノ 
シアターでのナイトショー アクロバットや楽器の演奏、ボーカルやバンド演奏、ミュージカルまで多種多様です。

日付変更線通過 果たして……?

いざ、太平洋を横断するとなると、アラスカと日本の時差は17時間もあるため、時差が気になります。さてどうなるかと思いつつ、日本の観光を終え、7日間の終日航海日を迎えたところ、なんと7日間の移動日はすべて1時間時間を進め、1日23時間になるという知らせがありました。正午に1時間時間を進めるため、午前12時(午後0時)がなくなり、午後が短くなってしまいました。クィーンエリザベス号では、アフタヌーンティーがあるため、午後が1時間短くなるとお腹の調子と相談しながらの食事となります。

また、ベーリング海峡を通る日付変更線を通過する時は、1日戻り、同じ日にちを2回過ごすことになりました。今回のクルーズでは5月31日が2回発生し、通常のウェブシステムではあり得ないことなので、船内のウェブシステムにはエラーが起きていました。(通常ウェブで行うレストラン予約が、エラーになってしまう、など)船では、英国本国のビックベンを設計したデント社の大時計が時間を告げてくれますが、時差や1日戻しなど、様々な時間調整があったため、頻繁に長針短針が1周している様子が見られました。そして、各キャビンには日付変更線通過記念賞となる絵図が届けられます。時計の針が勝手に動いている姿も、毎日スマートフォンや腕時計で1時間進める作業も、まさに太平洋横断クルーズでしか得られない体験で、はるか昔、大洋を横断していった冒険家に思いをはせるひと時となりました。

日付変更線通過記念証
時差が発生する度長針短針が動く大時計

初夏の華やかなアラスカ 

長い航海を経てたどり着いたアラスカでは、野生動物や氷河を目にすることができました。アラスカ鉄道の発着地であるスワードでは、カタマラン(双胴船)に乗り換え、キーナイフィヨルドのクルージングへ。このクルージングでは、ラッコやザトウクジラ、シャチ、アシカやトドなどの野生動物観察を楽しみました。日本では水族館でしか見ない動物たちの生き生きとした様子に大感動です。そして、旅のハイライトとなるのが、氷河の名を冠するグレーシャーベイでのシーニッククルーズです。片道4時間かけて、約100キロをゆっくりとクルージングし、青色が鮮やかなランプルー氷河、ゴマフアザラシの生息地であるジョンホプキンス氷河、全長34キロメートルのマージェリー氷河の壮大な眺めを堪能しました。グレーシャーベイの最奥部では、船が1時間半ほど停泊するため、ゆっくりと氷河を眺めることができました。

アシカとトドの群れ 野太い声が印象的でした
小さくて見えにくいですがラッコが1匹います
崩落しながらも今もなお前進を続けるハバード氷河
船首に位置しているコモドアクラブ 
くつろぎながら大絶景を楽しめます
マージェリー氷河 圧巻です
青色が鮮やかなランプルー氷河
氷河湾クルーズでは通常入れないデッキが開放されます
環境保護のため1日2隻しか入れないグレーシャーベイ 
本船の他にはホーランドアメリカが航海していました。

今回のクルーズの航海距離は、9,256キロメートルでした。地球一周は4万キロなので、約4分の1の距離を移動したことになります。こんな長い距離を移動するポジショニングクルーズは、ゆったりと思い思いの時間を過ごせるのが魅力です。船旅が初めてというお客様もいらっしゃったのですが、暇になることもなく楽しめたとおっしゃっていただきました。たまには、日常を忘れられるロングクルーズもいかがでしょうか。

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