【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2026年07月17日

【帰国レポート】チェコ・モラヴィア地方と世界遺産の美都プラハの旅

<2026年6月24日(水)~7月3日(金)10日間 添乗員:東京支店 小熊菜幹>

<2026年6月24日(水)~7月3日(金)10日間 添乗員:東京支店 小熊菜幹>

 中世の街並みを残す、おとぎの国チェコ。今回はこの1カ国に焦点を当て、「百塔の街」と呼ばれる首都プラハはもちろん、各地に点在する魅力的な田舎や世界遺産を訪れました。チェコは西のボヘミア・東のモラヴィアと、それぞれ異なる魅力に溢れ、どこを切り取っても絵になる国です。ミクロフとチェスキー・クルムロフは2連泊、プラハでは3連泊し、朝夕の静かな時間を満喫。また、モラフスキー・クルムロフ城では、この場所での展示期間が残りわずかとなるムハの傑作『スラブ叙事詩』全20点も鑑賞しました。 

ミクロフ

夕刻のミクロフ

 ミクロフは人口約7,000人、オーストリアとの国境からわずか数キロにあります。なだらかな丘陵地帯を進んでいくと、その向こうにオレンジ色の屋根瓦が連なる小さな町が見えてきます。町並みを見守るように丘の上にそびえるのが、壮麗なミクロフ城。ナポレオンがオーストリア軍と休戦協定を結んだ歴史の舞台でもあります。どこを歩いていても視線の先にお城を見上げることができ、まるでヨーロッパの昔話の中に迷い込んだような気分になりました。
 この町は日本でも人気の画家ムハ(アルフォンス・ミュシャ)とも関わりがあります。若き日の彼はウィーンで職を失い、失意の中でミクロフへたどり着つきました。ここでその才能を見出されたムハは、画家として羽ばたくきっかけをつかんだのです。
 夕暮れ時のミクロフは、よりいっそう美しさが増しました。お城と家々の屋根がオレンジ色に染まり、町全体が夕日と影に包み込まれていくような、静かな余韻が残ります……。

 ツアーではミクロフに2連泊し、周辺のモラヴィア地方のぜひとも訪れたいスポットを満喫しました。抜粋してご紹介します。

①レドニツェ城

 ミクロフからほど近いモラヴィアの地に佇む、レドニツェ城。白亜の外観に繊細な装飾が施されたその姿は、某有名なおとぎ話の宮殿のようです。かつてヨーロッパ屈指の名門、リヒテンシュタイン家の夏の離宮として使われた城で、現在の華麗な姿は19世紀に整えられました。精巧な木彫りが施された壁や天井、優美な家具が並ぶ部屋を巡っていくと、かつてここで過ごした貴族たちの暮らしが目に浮かびます。なかでも印象的だったのが、天井から吊り下げられた巨大なシャンデリア。細部まで驚くほど緻密に作り込まれ、その大きさと存在感はひときわ目を引きました。

②モラヴィア大草原

 ヨーロッパでは「モラヴィアのトスカーナ」と呼ばるモラヴィア大草原。2000年代以降、世界中の風景写真家たちが撮影したモラヴィア大草原の写真がSNSで拡散され、一躍有名なフォトスポットになりました。小麦(金色)、菜の花・ジャガイモ(緑)などがパッチワークのように植えられ美しいコントラストです丘の斜面に走る細い茶色の線は「轍」。チェコの農業界には「どれだけ綺麗な直線やカーブを描いてトラクターを運転できるか」という、職人たちの静かなプライドがあるのだとか。この完璧なラインが丘のうねりと合わさり、大地に巨大なストライプ模様が描かれます。

③ワイナリー プルジェ

チェコ料理「グラーシュ」。クネドリーキという、チェコ伝統のもちもち茹でパンを添えて
ポピーシード入り「ラズベリーチーズケーキ」

 南モラヴィア地方にある「プルジェ・ワインセラー」は、15世紀からの歴史を持つ伝統的なワインセラーが集まる歴史的建造物保護区です。チェコといえばビール有名ですが、温暖な気候となだらかな丘陵に恵まれたモラヴィアではワインが主流。なかでもパーラヴァ丘陵地帯は、石灰質の土壌が水はけのよい環境をつくり、ミネラル感を持つ個性豊かなワインを数多く育んでいます。土地の名を冠した白ワイン「パーラヴァ」は、南モラヴィアで生まれた白ブドウ品種を使用。ミネラルのスッキリ感とブドウが持つ華やかな香りは唯一無二で、知る人ぞ知る名ワインです。
 ワイナリーでは詳細な説明の後、近郊のキヨフ(伝統料理が非常に美味しいと評判の街)から呼んだシェフのお料理とともに計8本試飲しました。ツアーの皆様はお酒通の方が多く、感想を伺うとやはり「パーラヴァが一番美味しい!」と好評でした。

④モラフスキー・クルムロフ城

 ムハが長い歳月をかけて完成させた、全20点の巨大な連作「スラブ叙事詩」が展示されています。
 かつて彼がこの絵を完成させた後(1926年)、チェコはナチス・ドイツに占領されました。巨大な作品達は戦火を逃れるため、くるくるに巻かれて密かに保管されていました。戦後には共産主義の時代が訪れます。民族の歴史や宗教を描いた「スラヴ叙事詩」は新しい時代の思想とは相容れず、長い間人々の目から遠ざけられていました。
 40年弱の長い眠りについた傑作に、再び光が差した地がモラフスキー・クルムロフです。巨大なキャンバスは丁寧に修復され、1963年、ついにこの城で一般公開されました。暗い場所で巻かれていた絵が、広い城の空間いっぱいに再び広げられたその瞬間は、まさに「スラヴ叙事詩」の復活といえます。
 時代に翻弄されながらも失われることなく、今、私たちの目の前にある20枚の大作。その迫力の向こうには、作品を描き上げたミュシャの執念と、傑作を未来へつないだ人々の思いがありました。そう考えて一枚一枚を見上げると、この場所で作品と出会えること自体が奇跡のように感じられます。

⑤ラベンダー畑

一面に広がるラベンダー畑
ラベンダー風味の白ワイン

モラヴィアの6月はラベンダーの季節です。鮮やかな紫色の絨毯と、濃厚な香りは忘れられません。訪れた農園では、農薬や化学肥料を使わずに丁寧に育てられたオーガニックラベンダーが咲き誇ります。ここのラベンダーエキスは無農薬なので、食用可能。名物の白ワインと合わせたラベンダー白ワインが人気のお土産です。

チェスキー・クルムロフ

 チェスキー・クルムロフは、チェコ南部を代表する世界遺産の街です。オレンジ色の屋根が連なる街並みは保存状態がよく、「チェコで最も美しい街のひとつ」ともいわれています。
 街の歴史は13世紀にさかのぼり、ロジュンベルク家をはじめとする有力貴族のもとで発展しました。街を見下ろすチェスキー・クルムロフ城は、プラハ城に次ぐチェコ有数の規模を誇り、時代ごとに増改築されたため、様々な建築様式を見ることができます。また、だまし絵が至る所に施されているのも面白いポイントです。
 旧市街は歩いて巡れるほどの大きさで、石畳の路地も中世の雰囲気が出ています。お城の展望スポットから高台から眺めると、蛇行する川、赤い屋根の旧市街が広がり、一枚の絵画のようでした。ここでは2連泊するため、観光客が少ない朝の散策がおすすめ。大変趣があります。

「だまし絵」レンガや彫刻に見えますが、実は完全に平らな一枚の絵。ルネサンス期の高度な技法です。
お世話になったガイドさんが中世の衣装を着て街を紹介してくれました

プラハ

 言わずと知れた美都、プラハ。街の中心を流れるモルダウ川に架かる最古の石橋「カレル橋」からは、1000年以上の歴史を紡いできた絶景が広がります。ゴシック、バロック、アールヌーヴォーなど、数々の時代を超えた建築群が奇跡的に戦火を免れました。街全体が世界遺産として輝き、世界最古の現役の天文時計や、丘の上にそびえる壮大なプラハ城が訪れる人々を魅了します。
 さらに、クラシック音楽やムハの新旧博物館、世界最高峰のビール文化など、五感で楽しめる豊かな文化がこの街には息づいています。歴史、芸術、そして日常のロマンが美しく融合した、まさに訪れる人を一瞬で虜にする魔法のような都市です。

グランド・カフェ・オリエント(キュビズム博物館)名物の四角い「キュビズム・シュークリーム」
聖ヴィート大聖堂のムハのステンドグラス。絵画のように繊細で鮮やかな色彩です
900年以上の歴史を持つストラホフ修道院の図書室は、「世界一美しい本棚」と呼ばれます

チェコは物価はそれほど高くなく、美味しいお食事も楽しみ。11月にはチェコを訪れるツアーが2本ございます。ぜひご検討ください。


 

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