【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート

2025年12月01日

【帰国レポート】三大陸の十字路 ヨルダン周遊の旅

<11月16日発 添乗員・東京支店 笹島侑弥>

<2025年11月16日(日)~11月24日(月) 9日間 添乗員:東京支店 笹島侑弥>

今回添乗員として同行させていただいたのは、中東屈指のペトラ遺跡や、世界で最も低い地点「死海」を有するヨルダン(正式名称:ヨルダン・ハシミテ王国)。政治情勢が揺れ動く中東のただなかにありながら、皇室とも関わりのあるハーシム王家によって治安は安定しており、毎シーズンツアーを催行しております。ヨルダンの見どころを押さえつつ、効率的に巡る9日間の旅を振り返ります。

古代の隊商都市ペトラでは連泊滞在

夜のプログラム「ペトラ・バイ・ナイト」にも参加しました

同国最大の見どころと言ってもよいペトラ遺跡では、遺跡の入口に最も近いホテルに2連泊しました。今回は2回遺跡へ訪問しましたが、無駄な時間なくお過ごしいただけました。まず到着日の夜には、エル・ハズネのライトアップを楽しめる「ペトラ・バイ・ナイト」へ。ホテルから暗闇を歩き、シークの先にエル・ハズネが見えた瞬間は、皆様そろって感嘆の声があがりました。ショーは20分程度ですが、最新のプロジェクションマッピングも駆使して、大変見ごたえがありました。

岩に掘られた隘路「シーク」を通って隊商都市へ
ペトラではあちこちで岩窟墳墓が見られます
ペトラ遺跡最大級の「エド・ディル」まで足を延ばしました
ペトラのエントランスや博物館は日本の資金援助によって建てられました

そして翌朝、あらためて終日のペトラ観光に出発します。再びシークを抜けエル・ハズネへ。映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』では、ハリソン・フォード演じるジョーンズが、隠された財宝を巡ってナチスと追いつ追われつの激しいバトルを繰り広げました。エル・ハズネを抜けるといよいよ隊商都市の中心地。当時の王族や貴族が埋葬された岩窟墳墓や神殿跡などが次々と姿を現します。ご希望の方は、さらに歩いて約900段の階段を登り、ビザンツ時代には修道院としても使われていた「エド・ディル」へ。幅50メートル、高さ45メートルの規模はペトラでも最大級で、見ごたえ充分でした。

砂漠の真ん中で眠る「バブルテント」を体験

ワディ・ラムはヨルダン南部の広大な砂漠地帯で、ベドウィンと呼ばれるアラブ系遊牧民たちが暮らすエリアとして知られます。我々が泊まったのは「バブルテント」と呼ばれるロッジタイプのホテルで、名前通りの可愛らしい部屋にシャワー・トイレ、空調もしっかり完備しています。周辺には大きな町がなく、夜には星空を楽しみながら別世界の景色とともに眠りつきました。

バブルテントの外観。シンプルな見た目ながらシャワー・トイレ、空調もしっかり完備されています
夕食には、砂の中で作るベドウィンの伝統料理「ザルブ」をお召し上がりいただきました

翌朝は4WDで行く約2時間の砂漠ツアーに参加しました。ワディ・ラムは第一次世界大戦でアラブ独立に奔走したイギリス軍将校トマス・E・ロレンスの活躍を描いた『アラビアのロレンス』の撮影地として知られ、映画でも描かれた美しい風景がどこまでも続きます。何か所かで4WDを下り、ベドウィンの暮らすテントや展望スポット、ナバテア人が残した岩絵などをご覧いただきました。

ワディ・ラムは東京23区と同じくらいのエリアが世界遺産に登録されています
ワディ・ラムで見られる岩絵。2000年前にナバテア人の隊商(キャラバン)の道案内になりました
ワディ・ラムを4輪駆動車で駆け回り、いくつかの写真スポットを巡ります

新世界遺産「ウンム・アル・ジマール」へも訪問

2024年に世界遺産に登録されたウンム・アル・ジマールへも訪問しました。ここは1世紀のナバテア人時代からキリスト教時代を経て、8世紀のイスラム時代まで、約700年間にわたる様々な時代の建造物が残っています。8世紀の地震により都市は完全に破壊されてしまいましたが、砂に埋もれていたため、保存状態が良いのが特徴です。世界遺産に登録されたばかりだからか、観光地としての整備はされていませんでしたが、それゆえ発掘された教会の中に入り当時のモザイクを間近で見られたり、ローマ時代の住居の階段を登ってみたりと、色々と奥まで見せていただけました。特に約2000年前の住居の岩扉がそのまま残っているのには驚きました。今も扉は生きており、女性二人掛かりでようやく動かせました。

世界遺産に登録されたウンム・アル・ジマール。都市は玄武岩で造られており、全体的に黒っぽく見えます
観光地としての整備がなされていない反面、貴重なモザイクを間近に見られました
ローマ時代の住居の岩の扉を開け閉め。とても貴重な体験です
玄武岩のスラブを用いた独特の屋根

まだあります。ヨルダンの旅

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