見どころのご紹介

城郭の残る町密陽に宿泊

密陽（ミリャン）はかつて朝鮮半島に100ほどあったと言われる城郭の町のひとつ。新羅時代には王族、貴族が暮らす地となり、現在でも統一新羅時代の古刹「舞鳳寺」が残ります。町で特に目を引くのは、朝鮮時代の城郭の上に建てられた嶺南楼です。晋州の矗石楼、平壌の浮碧楼とともに朝鮮三大名楼に数えられる優美な建築です。1泊して密陽市場の散策も含めご案内します。

慶州に3連泊、慶州市街に残る新羅の面影を探訪

新羅1,000年の古都として栄えた慶州には実に多くの史跡が残っており、それらの多くが世界遺産の構成遺産となっています。今回は、新羅王朝の王宮遺跡である「月城地区」、王族や貴族の墳墓が並び、新羅王族の見事な出土品が注目を集めた「大陵苑地区」を中心にご案内します。

世界遺産地区①　月城地区

月城は紀元101年に新羅第5代王婆娑尼師今（ばさにしきん）によって城が造られたと伝えられており、以来、新羅の王城として朝鮮半島の政治、文化の中枢を担ってきた場所です。月城ではドラマでも知られる善徳女王が建てたとされる天文施設瞻星台（せんせいだい）や、新羅王朝の三国統一を祝って造られたという臨海殿址（雁鴨池）など、新羅時代の栄華をうかがい知ることができます。雁鴨池や歴史遺産地区はライトアップされる夜の訪問もお勧め。夜景散歩にもご案内する行程としています。

世界遺産地区②　大陵苑地区

市街に隣り合わせるように現れる古墳群「大陵苑地区」は、慶州の象徴的な訪問地です。新羅の王族、貴族の陵墓が並び、陵墓の内部からは新羅王族の金冠や白馬が空を駆ける様子が描かれた「天馬図」などが発掘され世界的な話題を呼びました。天馬図の出土した天馬塚は内部も公開されており、ご覧いただくことができます。新羅時代の出土品は国立慶州博物館にてじっくりとご覧いただきます。

風情ある旧市街　校洞地区

古い慶州の風情を今に残す校洞（キョドン）地区にも足を延ばします。慶州郷校や300年の歴史を持つ崔氏古宅など伝統韓屋が並ぶ風情のある訪問地です。校洞地区のはずれには統一新羅時代（760年）に建てられた橋を現代に再現した韓国最大級の木造橋「月精橋」も目を引きます。

新羅時代の仏教文化を今に伝える世界遺産　仏国寺と石窟庵

2000年に世界遺産登録された慶州歴史地域に先んじて、1995年に登録されたのが「仏国寺と石窟庵」です。仏国寺は新羅時代、6世紀頃に創建されたと伝えられ、統一新羅時代にかけて最盛を迎えた寺院です。吐含山の山麓に造られた仏の世界は、1400年の時を経た今も韓国を代表する傑作伽藍です。吐含山の中腹に位置する石窟庵にもご案内。花崗岩の石窟に安置された釈迦如来坐像は新羅美術の最高峰とも言われています。

慶州の食の名店　スリメでの伝統食ディナー

慶州の南郊外、山中にひっそりと佇む龍山書院の脇に、隠れた韓国料理の名店「スリメ」があります。朝鮮王朝の宮廷料理を学んだ朴美淑(パク・ミスク)さんのレストランで、手作りの調味料と、自家農園で採れた新鮮な野菜を使った伝統料理がいただけます。

釜山では海辺を走る海岸列車に乗車

慶州連泊のあとは釜山へ。海辺の景勝地として名高い海雲台を訪れます。海雲台では2020年のオープン以来人気のブルーラインパークを走る海岸列車に乗車します（約30分、観光用）。かつて釜山から慶州へと走っていた鉄道の廃線を利用した観光地で、海沿いの景観を楽しみながらの列車旅をしばし楽しみます。