【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2024年06月06日
【帰国レポート】ヒマラヤの禁断の王国・ムスタンへの旅 10日間
<5月25日(土)~6月3日(月)10日間 東京支店 牧原淳一郎>
<5月25日(土)~6月3日(月)10日間 東京支店 牧原淳一郎>
1992年まで外国人立ち入り禁止だったため「禁断の王国」と呼ばれ、2008年まで存在していた旧ムスタン王国へ行ってきました。現在でも入域許可が必要ですが、未舗装ながら道路が整備され、ホテルも食事も好評で、滞在中は思いのほか快適な旅ができました。私は中国チベット自治区、ブータン、ダラムサラなどチベット文化圏とよばれるエリアに幾度となく添乗してきましたが、まだまだ観光客が少なく、これほどチベット文化が昔のまま残されているとはたいへん驚きました。
ムスタン王国の都ローマンタンは「屋根のないチベット文化の博物館」
ローマンタンには2連泊しましたので、城壁に囲まれた旧市街もゆっくり散策することができました。唯一の城門から旧市街に入り、城壁内にある3つのゴンパ(チベット仏教のお寺)にお客様をご案内しました。残念ながらゴンパ内部は撮影禁止のため写真はありませんが、今まで焼失を免れてきた仏像や仏画の数々をご覧いただきました。特にジャンパ・ゴンパはローマンタン最古の建物で、壁に描かれている曼荼羅はネパール随一といわれ必見です。
ゴンパも素晴らしいのですが、最も印象に残ったのは旧市街そのものの佇まいでした。路地は狭く入り組み、まるで迷路のようです。路地を出るとちょっとした広場があり地元の女性たちが糸を紡ぎながら井戸端会議をしていて、微笑ましい風景でした。民家の屋上にも上がらせてもらい、旧市街や旧王宮を一望。各家の屋根には薪がたくさん乗せられているのが印象的でした。不思議に思いたずねたところ、薪の太さや多さでその家の富を象徴しているとのことでした。
広場をもつチョエデ・ゴンパでは偶然にも若い僧侶による踊りもご覧いただく機会にも恵まれ、充実したローマンタンでの一日を過ごすことができました。












ローマンタンでは王室が運営する迎賓館ホテルに宿泊
2連泊したホテルは「ロイヤル・ムスタン・リゾート」。旧ムスタン王国の王族が経営するホテルです。王族の現在の皇太子ジグミ・ラさんもスタッフとして勤務しており、皆様にご紹介しました。ロビーなど内装はチベット色満載で、暖炉も備えられ良い雰囲気です。部屋にはエアコン、電気毛布、寒い時期には電気ヒーターも完備。快適な滞在を楽しむことができました。



河口慧海(えかい)も滞在したツァラン村滞在も印象的でした
ローマンタンへ向かう手前の村、ツァラン村での滞在もとても印象的でした。まず、ホテルから歩いて5分ほどで旧王宮へ。4、5階建ての白い日干し煉瓦の高層建てです。ムスタン初代国王アメパルが14世紀に建設したといわれ、ツァランもムスタン王国の都だった時代がありました。旧王宮の向かい側に見えているツァラン・ゴンパも訪れ、さらに裏手にある尼寺のアニ・ゴンパでは、河口慧海像を間近でご覧いただきました。明治時代の僧侶、河口慧海は仏教の原点を求めて厳重な鎖国状態にあったチベットに単身入国し「日本の玄奘三蔵」と呼ばれています。私たちが日本人ということで、ムスタンのゴンパの中では、河口慧海像だけ撮影が許可されました。
また、宿泊したツァラン村の新しいホテル「マヤズ・ヘリテージ・イン」の目の前には、河口慧海が滞在していた家が建物そのままに残っており、現在は一般の方が住んでいますが、家の中に入れていただき歓待を受けました。







ツァラン村のホテルも快適でした
ツァラン村で宿泊した「マヤズ・ヘリテージ・イン」は新しく、細かな配慮が嬉しく感じたホテルでした。お食事では、デザートに名物のアップルパイもご賞味。ムスタンはネパールきってのリンゴの産地でもあります。また、辺境の地でありながらパスタやピザのランチも楽しみました。ホテルを出発する際には、旅の安全を祈願する白いカタ(スカーフのような布)を一人ひとり肩にかけていただき、ムスタンの人々の信仰深さ、優しさを感じながら、無事帰国いたしました。





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