見どころのご紹介

特別見学①　和歌山城天守閣の夜間貸し切りプログラム

紀伊国と伊勢国を治めた徳川御三家のひとつ「紀州徳川家」の居城、和歌山城へ。天正13（1585）年に紀州を平定した羽柴秀吉は、弟の秀長に命じて現在の虎伏山に城を築かせました。これが和歌山城の始まりとされています。元和5（1619）年に、徳川家康の10男・頼宣が55万5千石を拝領し紀州藩を成立させると、頼宣は和歌山城の二の丸を西に広げ、さらに砂の丸・南の丸を新たに造成しました。その後、紀州徳川家は尾張・水戸とともに「御三家」と呼ばれ、8代将軍・吉宗や14代将軍・家茂を輩出しました。
和歌山城はソメイヨシノを中心に約450本の桜が咲き誇る桜の名所としても知られます。日没後は、美しい光に彩られたライトアップ「和歌山城～光の回廊～」を開催しています。今回、夜間に和歌山城天守閣を貸し切り、語り部の案内で見学した後、天守では地元の団体による雅楽をご鑑賞いただきます。ライトアップされた夜桜を愛でる、幽玄なひとときをお楽しみください。

特別見学②　限定公開の青き秘仏「金剛蔵王大権現」拝観

ツアーで吉野を訪ねる時期は、ちょうど金峯山寺の「金剛蔵王大権現」の春の特別公開期間です。7メートルもの高さを誇り、鬼気迫る表情は圧倒的。日本最大の秘仏の名にふさわしい迫力です。金峯山寺はまさしく吉野山のシンボル。吉野の神木である桜を愛で、金剛蔵王大権現を拝観しての霊験あらたかなる観桜は吉野ならではです。

真言密教の聖地　高野山へ

標高約1000メートル級の峰々に囲まれた山上盆地に広がる高野山は、1200年前に弘法大師空海が開創した真言密教の聖地です。高野山全域を「総本山金剛峯寺」とし、特に「奥之院」と「壇上伽藍」は2大聖地として信仰を集めています。域内には117の寺院があり、多くの僧が研鑽を積んでいます。

奈良南部の重伝建「五條」や醤油発祥の町「紀州湯浅」に立ち寄ります

吉野から和歌山への途上に位置する「五條」。かつて5つの街道が交わる交通の要衝として、江戸から昭和にかけて商業が栄えた町です。約900メートルの通り沿いには、江戸時代の町並みをはじめ、蔵や寺社、さらには昭和初期の近代建築と様々な建築が立ち並び、重伝建にも登録されています。
また、醤油発祥の町「紀州湯浅」も訪ねます。醤油の起源は、はるか中世の時代、中国に渡り修行を積んだ禅僧が伝えた特別な味噌に始まりました。味噌の桶に溜まった汁に紀州湯浅の人々が工夫を重ね、生まれたのが現在の醤油です。醤油の醸造業で栄えた町並みには、重厚な瓦葺の屋根と繊細な格子が印象的な町家や、白壁の土蔵が立ち並びます。通りや小路を歩けば、老舗醸造家から漂ってくる醤油の芳香が鼻をくすぐり、醤油造りの歴史と伝統が、形、香り、味わいとなって人々の暮らしの中に生き続けている様子がおわかりいただけることでしょう。

地産地消のイタリアン「イル・テアトロ」でディナー

和歌山の美食レストランとしてその名を知られる「イル・テアトロ」。県が認定するわかやま産品応援店の中でも県内3店舗しかない「特選食材提供店」として、自家農園や和歌山の産品を利用したイタリアンを提供しています。和歌山連泊の最後のディナーにふさわしい、地元の美食をお楽しみください。