ここに注目。旅のポイント

【城郭トレイル】歩きながらソウルに残る歴史を肌で感じます

朝鮮王朝時代の首都・漢陽（現ソウル）を取り囲む漢陽都城は、14世紀末に李成桂による朝鮮王朝の建国とともに建設が始まった城壁です。のちの都市開発とともに無くなっている部分もありますが、今でも13キロ近くが残されています。仁王山、駱山、南山につながるソウル城郭に沿って歩けば、そこに込められた歴史や文化に触れ、全く違うソウルの姿が見えてくることでしょう。今回は視察を経て厳選した2つの城郭トレイルにご案内。歩く前には城郭の歴史と文化を紹介する漢陽都城博物館を見学しますので、より深く城郭トレイルを楽しんでいただけます。

コース①東大門～恵化門コース　約2.3km/1時間30分

伝統と現代が共存する東大門から漢陽都城の東の小門である恵化門までを歩きます。この区間には、600年以上も前の城郭が今もなお残っており、城郭に沿って散策できるようになっています。城郭と斜面に立ち並ぶ住宅街の風景やソウルの全景もご覧いただけるルートです。

コース②臥龍公園～彰義門コース　約2.7km/2時間30分

臥龍公園から出発し、ソウル市内を一望しながらゴールの彰義門までを歩きます。途中、漢陽都城の起点となる「馬岩展望台」やろうそく立ての形に似た「燭台岩」など、ソウルの歴史を感じながらも自然を同時に体験できるルートです。

【歴史文化散策】歴史・文化を感じながら街歩きします

日々目まぐるしく変化を遂げるソウルにあって、今なお残るかつての姿を発見する散策に出かけます。2つのエリアを歩くことで朝鮮王朝の伝統文化から近代への転換期まで、ソウルが歩んできた多層的な歴史の流れを体感します。

①伝統文化と現代アートの調和が見事な「三清洞」

景福宮と昌徳宮に挟まれた北岳山麓に位置するこの街は、「山清・水清・人清」の三つの清らかさからその名を得ました。石畳の通りを歩けば、伝統韓屋とモダンなギャラリーが調和する、他では味わえない韓国の美意識に出会えます。特に「北村韓屋村」は約900軒の韓屋が保存された文化遺産エリア。朝鮮王朝時代の都市構造がそのまま残るポイントからソウルの美しい景色もご覧いただけます。

②屋根のない近代博物館「貞洞」

「韓国の美しい道100選」で最優秀賞を受賞した貞洞道を歩きます。この一帯は漢陽都城の西部、西大門と西小門間の城内に位置しており、城壁によって保護され、古くから王室や両班・官僚の住居空間として発達した場所です。また、李氏朝鮮時代の宮殿と王妃陵があるなど、朝鮮王朝時代以降の近代ソウルの歴史を記録している野外博物館のような場所です。

ツアーの見どころ

世界遺産 昌徳宮の秘苑も見学します

ソウルの中心部に4万3千平方メートルもの敷地に広がる朝鮮王朝の離宮「昌徳宮」。もともと離宮として建てられた為、王族がくつろげる場所であることが意識された造りになっています。風水地理学に基づいて配置された13棟の宮殿と、自然と調和した見事な庭園が見どころです。今回は、特別観覧エリアで韓国式庭園の最高傑作といわれる美しい秘苑の見学にもご案内します。

アジアでも有数の規模を誇る国立中央博物館

旧石器時代から朝鮮王朝時代までの貴重な歴史資料、さらには世界各地のあらゆる文化のコレクションを収蔵する国立中央博物館も訪れます。なかでも国宝に登録される半跏思惟像は必見です。

数々の重要な会談が行われてきた歴史的な場所「三清閣」にて夕食を

1972年の南北共同声明の晩餐のために作られ、それ以降も国賓をもてなしてきた「三清閣」。現在では韓国の伝統文化を体験できる空間となっています。その歴史的な場所での夕食をご用意しました。北岳山の中腹にある自然に囲まれた敷地内にてゆっくりと食事のひと時をお過ごしください。