——添乗ではお客様から高い評価を受けていますね。

　ありがとうございます。添乗には常に全力で取り組んでいます。お客様から「少しは手を抜いたら？」と言われてしまうこともあるんですが（笑）

——お客様に「手を抜けば」と言われるほどですか。

　中途半端と無駄が嫌いな性格なんです。手を抜いた結果、あのときもう少し……と後悔したくないので。私は中東や中国など交渉が難しい文化の国に添乗することも多いのですが、向こうが頑固でも自分も折れない。でも最後は「お客様のため」ということで、相手も納得してくれますから。

——熱意が相手にも、お客様にも伝わるのですね。そしてこれから国内旅行の添乗にも。

　ええ、日本もすばらしいところがたくさんありますよね。実は入社以来、全都道府県に足を運ぶという目標を立ててコツコツ続けてきたんですが、先日鹿児島への家族旅行で、ついにゴール。もともと旅好きなことに加え、たとえばお客様にご出身を伺って、「何県です」「そうですか」で終わってはつまらないな、と。一歩踏み込んでお話ししたくて始めたんです。

——すてきな心がけですね。ではお客様にひと言。

　はい。日本の大自然も、歴史ある町や村もぜひご案内したい地がたくさんあります。この機を無駄にせず、改めて日本史も勉強しましたし、9年ぶりにイタリア語の勉強も始め、海外旅行の再開にも備えています。国内も海外も、また皆様とご一緒できる日を心待ちにしております。