視察レポート

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2026年01月20日

【視察レポート(第2回)】キルギス、カザフスタン 神秘のイシククル湖南岸をゆく

<東京支店 相澤 満弘>

<東京支店 相澤 満弘>

視察時写真。菊間(右)と相澤(左)

昨年7月に社長の菊間とともに視察をした新たなキルギスの旅は、大変嬉しいことに、当初発表した4~5月の全出発日が催行決定となりました! このたび、ご好評にお応えし、6月に3つの追加設定も決まりました。2026年は、ぜひキルギスへお出かけください。

天山支脈などの山々と高山湖イシククルが織り成す絶景が見どころの「山の国」キルギスですが、そこにはシルクロードの草原の道が走り、脈々と紡がれてきた歴史も旅人を迎え入れてくれます。


シルクロードの国際都市アク・ベシムを歩きました

キルギスの歴史遺産で必見は、世界遺産「シルクロード:天山回廊の交易路網」を構成するアク・ベシムとバラサグンの遺跡で、どちらも首都ビシュケクから東へ2時間の距離にあります。

アク・ベシムは7~10世紀にかけての中央アジア屈指の国際都市「砕葉城(スイアブ)」の都城址です。唐の太宗・高宗が西域経営の拠点として碁盤の目状の計画都市を築き上げた一方、西のソグド人は東方進出の拠点としてこの地を治めました。インドから中国へと伝播した仏教黄金期の仏塔や寺院のすぐ近くに、同じ城壁内にネストリウス派キリスト教教会が見つかり、仏教徒とキリスト教徒が共存していたことがわかっています。アク・ベシムは、唐人、ソグド人、ペルシャ人や仏教、キリスト教、イスラム教といった東西の文化が交錯し、まさにシルクロードを象徴する「草原の十字路」でした。
後期にはアラビア文言が入った陶器が見つかり、時代の変遷で仏教とキリストの共生都市からイスラム都市へと変わり、やがてイスラム系のカラハン王朝が台頭すると、都市は遷都されてアク・ベシムは忘れ去られてしまいましたが、往時の繁栄ぶりに思いを馳せるとより奥深い希少な遺跡です。

現在は基壇が残るのみですが、今も発掘調査は続き、唐代の瓦が大量に出土してスイアブがあったことが決定づけられたのもここ10年内のこと。シルクロードを体現する史跡、眠れるアク・ベシムをゆっくり歩いてみてください。

遺跡を訪ねた後はビシュケクにて、遺跡から出土した様々な文物をビシュケク国立歴史博物館にてご覧いただきます。

アク・ベシム遺跡の遠くに山の稜線が見えます
広大なアク・ベシム遺跡。砂の中には古代都城址が眠っています

11世紀になるとカラハン朝は、アク・ベシムより数キロ離れた場所に東の首都バラサグンを置きました。11世紀創建のブラナの尖塔が、往時の繁栄を今に伝えます。イスラムのみならず、様々な宗教、文化が共存したシルクロードの町であるアク・ベシムとバラサグン。視察で訪ねた際は、周辺に見える山景色も印象的でしたが、ツアーが出発する春の季節には、まだ雪を戴く姿がご覧いただけることと思います。山々に囲まれた2つのシルクロード史跡、ぜひゆっくりとご覧ください。

バラサグン遺跡にそびえるブラナの塔
螺旋階段で塔上に上がることもできます

カザフスタンも歴史をテーマに、探訪します

旅の終盤は、カザフスタンへと戻り、同じく世界遺産の「タムガリ」を訪ねます。渓谷に残る青銅器、鉄器時代にかけても数千の岩絵が残り、さまざまな動物や狩猟、アニミズムの絵が彫り込まれ、とても興味深い場所です。旅の始まりはアルマトイの博物館にて遊牧民族スキタイ戦士の墓から出土した黄金人間のレプリカやミニチュアの展示を、そして黄金人間が発掘された遺跡も訪ねるように、カザフスタンでは歴史に焦点を当てました。

アルマトイの国立歴史博物館にある黄金人間レプリカ(左から2番目)
世界遺産タムガリに描かれた動物の岩絵

シルクロード史跡は、今や朽ち果ててしまった場所も多いのですが、それがまた時の流れ、悠久の歴史を感じさせてくれ、素晴らしいものです。中央アジアの各地をラクダや馬の行商が列を成して進んでいた往時を思い浮かべながら、現地を訪ねていただきたいものです。

▶ 【視察レポート 第1回】はこちらから

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