視察レポート

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2025年09月15日

【視察レポート】ベトナム、ホーチミンに行ってまいりました

<2024年9月2日~9月7日・東京支店 相澤 満弘>

<2025年9月2日~9月7日・東京支店 相澤満弘>

このたび、ベトナム南部の大都市ホーチミンにて開催される旅行博覧会「ITE HCMC」に参加してまいりました。「ITE」は「インターナショナル・トラベル・エキスポ」、「HCMC」は「ホー・チ・ミン・シティ」の略で、ベトナム最大級の旅行イベントです。

4泊6日の滞在の間、2日間はこの博覧会に参加し、ベトナムのほか、カンボジア、ラオス、タイ、将来的な旅の再開が待ち遠しいミャンマーなど、東南アジアを中心とした各国から旅行会社やホテル関係の出展者が一堂に会し、私も様々な方とお会いして情報交換をしてまいりました。今回は限られた時間でしたが、ホーチミンの今の様子をレポートいたします。

空き時間には、ホーチミンの街を視察。私にとっては10数年ぶりの再訪でしたが、東南アジアらしい雑多な雰囲気に趣のあるフレンチ・コロニアルの歴史建築に加えて、ベトナム一高い「ランドマーク81」など近代的なビル群がますます増えており、その変貌に驚かされました。

エキスポ会場にて
会場のサイゴン・エキシビション&コンベンション・センターに設けられた大きなゲート
ベトナム現地パートナーの副社長ナムさん(右)と日本部担当キュウさん(中央)

ホーチミンに、初のメトロが開通しました!

東南アジア、特にベトナムというと、数多くの車やバイクが行き交うイメージがあるかと思います。ベトナム南部の最大都市ホーチミンは現在1000万人を優に超える大都市に成長しており、ますます交通量が増加。渋滞緩和のためメトロ建設プロジェクトが始動しており、ついに昨年12月22日より、ホーチミン初のメトロが開通しました。現在は第1線のみですが、将来的には8つのメトロ路線と2つのモノレール、1つのトラムが開通する予定で、プロジェクト完遂にはまだ10年ほどかかるとされています。今回、さっそく開通したメトロ第1線に乗車してきました。

第1線は、現在のところホーチミン最大の市場であるベンタン市場をターミナルに、14駅が開通しています。途中のオペラハウス(ホーチミン歌劇場)駅、バ・ソン駅までは地下を、その先は高架を運行。高架に備えられたメトロ駅の傍らには、ベトナムらしい交通量の多い道路が見えて、そこをするりとメトロが走り抜けていく様子は新鮮です。

チケットは券売機や窓口で購入できるほか、一部のクレジットカードは改札口に直接タッチで利用でき便利です。メトロはおよそ8分間隔で運行(日中)していて、英語表記、英語アナウンスがあり、走っている区間をライト点滅で示してくれるので、初めてでもとてもわかりやすかったです。ちなみに初乗り料金は22,000ベトナム・ドン(約150円)。これからホーチミンの主要な足になっていくことと思います。

ホーチミン初登場のメトロ
メトロの切符はカード式
切符は、券売機にて購入
およそ8分間隔で運行しています
昨年完成したての駅構内はとても清潔

大都会ホーチミンを望む2つのタワーを訪ねました

高層ビル群の立ち並ぶホーチミンでも、特に目を引く2つの特徴的なビルがあります。ホーチミンの旧市街のあたりからもよく見えるもので、ついつい気になってしまい、両方とも訪ねてきました。

ひとつは、2010年開業のビテクスコ・フィナンシャル・タワー(ビルの高さ262.5メートル)。円錐形をしており、50階部分にはヘリポートが半円型にせり出した特徴的な見た目に、「あれはなんだろう?」となんだか気になります。ホーチミンのコロニアル建築が並ぶ中心地第1区にあり、有名なドンコイ通りやホーチミン歌劇場からも徒歩圏内。49階の展望台(ヘリポートのひとつ下)に上がってみると、178メートルの高さからホーチミンの街並みが見渡せます。タッチパネルで周辺の歴史建築などの説明が見られ、望遠鏡も無料で利用可能です。そこまで高くない場所からのため、旧市街を中心にスカイラインを見ることができます。散策の後に訪ねると、ホーチミンの街をより深く知ることができるでしょう。博覧会のスケジュールの都合で断念しましたが、「夕日の写真スポット」と書かれた場所もありましたので、ホーチミン滞在の旅の自由時間などで、夕方や夜に訪ねてみるのもおすすめです。

ビテクスコ・フィナンシャル・タワー。近くで見上げるとこんな感じ
旧市街やサイゴン川が真下に望めます
遠くからも目立つ外観です
展望エリアは展示も豊富
デジタル画面で周辺の位置関係がチェックできます

もうひとつは少し離れた場所にある「サイゴン・ランドマーク81」。2018年に開業、高さ461.2メートルのベトナムで一番高いビルです。マレーシアにある有名なペトロナス・ツインタワー(452メートル)よりもちょっと高く、近年マレーシアに2023年にオープンした「ムルデカ118」(678.9メートル)に次ぐ、東南アジア二番目の高さを誇ります。
このビルは、79階~81階までの3フロアが展望台(369.65~382.65メートル)になっており、ビテクスコ・フィナンシャル・タワーのように街並みを目で追うことはできませんが、巨大なホーチミン市を俯瞰することができます。蛇行して流れるサイゴン川も圧巻でした。

サイゴン・ランドマーク81。近くで見るとこんな感じです
81階展望台からは、外に出ることができます
ベトナム一高いタワーはどこからでも見えます
蛇行するサイゴン川とビル群がそびえるホーチミン
中に写真撮影コーナーがありましたが、合成写真でした(笑)

限られた時間ではありましたが、賑わうベンタン市場、統一会堂や中央郵便局、サイゴン大教会(現在、ファサードは修復中)、中央郵便局、ホーチミン歌劇場に市庁舎などなど、ホーチミンを様々見て歩いてきました。

近代ベトナムを知る上で欠かせない統一会堂
賑わうベンタン市場
中央郵便局。内部は駅舎のようです
ホーチミン歌劇場(観劇があるときのみ入場可能です)
ホーチミン像の後ろには立派な市庁舎が

通常の旅では1泊程度で過ぎてしまうことが多いですが、実に魅力のある街だと実感。これから冬にかけては、ホーチミン滞在の旅を募集しております。ぜひ、この機会にホーチミンをじっくり訪ねてみてはいかがでしょうか。

また、来年度には今回の視察を通じて得た情報を基に、新しいベトナムの旅も発表したいと思います。

(ベトナム縦断の旅もございます。おかげさまで3出発日催行決定)

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