視察レポート

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2025年05月19日

フレンチ・リビエラの珠玉マントン視察レポート第2回 滞在するからこそ味わえるマントンの魅力。おすすめ散策やマントンのグルメをご紹介します

【第2回 視察レポート】4月3日〜4月7日 東京支店 鈴木 洋

【視察レポート】4月3日〜4月7日 東京支店 鈴木 洋

 旅のひろば5月号にて発表いたしました「フレンチ・リビエラの珠玉マントンとサンレモの旅」。視察レポート第2回では、フランス担当の鈴木が発見したおすすめの散策スポットやレストラン・カフェをお伝えします。

芸術家ジャン・コクトーにインスピレーションを与えたマントン

 マントンの旧市街はアルプスの山が海に突き出たような丘に造られました。画家・詩人・劇作家・映画監督などマルチな活動をしていた芸術家ジャン・コクトーはこの山と海が織りなすマントンの自然景観に多くのインスピレーションを受け、自身の芸術作品を創り上げていきました。中でも1955年、マントン市の要請を受けて市庁舎の「結婚の間」の壁画は、マントンの女性と漁師をモデルに制作されました。旧港を歩くと朝、昼、夜と散策する時間によって全く違う表情を見せる旧市街を眺めることができます。また、近くには17世紀の要塞にコクトーの作品が展示されているジャン・コクトー要塞博物館があります。

漁師とマントンの帽子を被った新婦を描いた結婚の間の壁画
ジャン・コクトーがインスピレーションを得たマントンの山と海(視察時撮影)

整備された「砂浜のエスプラナーデ」を歩く

 かつてマントンの漁師は旧市街の細い階段を下って、旧市街の目の前に停めてあった船に乗り漁に出たそうです。旧港が整備されて以降、長らく車道になっていたウォーターフロントのエリアが再開発され、歩行者道の「砂浜のエスプラナーデ」が誕生しました。木道が整備され、アスレチックや子供用の滑り台、自転車道は1.5キロ先のイタリア国境まで続いています。ちょうど中間地点にマントン・ガラヴァン港があり、この波止場からの景色も実に絵になりおすすめです。ぜひエスプラナーデを歩き、ここからの景色も見ていただきたいです。

マントン・グラヴァン港からの旧市街の景色(視察時撮影)
木道や自転車道を歩いていくと、1.5キロでイタリア国境です(視察時撮影)

イタリアの影響を受けたレストラン・カフェで舌鼓

 旅の楽しみの一つに食事があるかと思います。イタリアとの国境の町だけあって、フレンチよりもイタリアンが多いのには納得です。某有名グルメ本で3ッ星を獲得するアルゼンチン人の人気シェフ、マウロ・コラグレコ氏の登場以来、レストランのレベルもかなり向上しているとマントン観光局の方も話していました。下記、鈴木おすすめのレストランとカフェを選んでみました。

①レストラン・プリモ RESTAURANT PRIMO

旧市街のレストラン街にあるレストラン・プリモ。自家製の生パスタを使用したパスタ料理が自慢のお店。新鮮な水牛のブッファラ・チーズの前菜も非常に美味しかったです。

スタッフ一同お待ちしております
水牛のブッファラ・チーズの前菜
自家製パスタのホワイト・ミートソースのパスタ

②ラ・ペコラネグラ LA PECORANEGRA

ウォーターフロントにあるマウロ・コラグレコ氏がプロデュースするピッツェリア。3つ星レストランで使用する材料を贅沢に使って作るピッツァは絶品です。

シンプルですが、非常に美味しいピッツァです
窯焼きピッツァをどうぞ

③レストラン・オランジュリー RESTAURANT L’ORANGERIE

ラ・テュルビーの星付きレストランで修業された日本人シェフ、間下さんのオープンしたレストラン。新鮮な素材と日本人らしい丁寧な料理は非常に美味しかったです。

オレンジの街路樹をくぐるとレストラン・オランジュリーの入り口が。ランチもディナーもお客さんでいっぱいでした
満席の中、対応してくださった間下シェフ
前菜のカリフラワーのババロアはとても美味しかったです

④カフェ・シニ SINI CAFE

マントンの市場の目の前にあるカフェ・シニ。名物のバルバジュアン(揚げたラヴィオリ)やピサラディエール(南仏版のピザ)を求め、多くの地元民が訪れます。

カフェ・シニのテラス席は満席でした
2度来日したことのあるカフェ・シニのオーナー フレデリックさん
ぜひ、南仏名物ピサラディエールをご賞味あれ!

7つの庭園に囲まれた町マントン。庭園散策もおすすめです

 マントンは地中海に面しながらも、背後にアルプスの山々が迫る特異な地形により、年間を通じて温暖な気候に恵まれています。特に冬季は周辺の町々と比べても2~3度ほど暖かく、霜の心配もほとんどありません。この恵まれた気候条件に魅了されたのが、19世紀半ばから訪れるようになったイギリスの上流階級でした。当時、植物収集や庭園造りに情熱を注いでいた彼らは、熱帯・亜熱帯の植物が育つマントンの気候を活かし、本国では育てることのできない珍しい植物を集めた庭園を次々と造営しました。特にパリ国立自然史博物館直轄のヴァル・ラメ植物園、庭園からのマントンの景色が美しいマリア・セレナ庭園はマントン市内から市バスでアクセスでき、散策におすすめです。

印象的な庭園(Jardin remarquable)のラベルがあるヴァル・ラメ植物園
パリの国立自然史博物館直轄のヴァル・ラメ植物園
マリア・セレナ庭園内の邸宅
マリア・セレナ庭園から望むマントン旧市街

交通網も整備され散策しやすいマントン

 イタリアとの国境に位置するマントンはどこに行くのにも便利な立地です。鉄道でコートダジュールの街々やイタリア側に出かけることができます。今回のツアーでは鉄道で隣町のロックブリュンヌ・カップ・マルタンへご案内しますが、さらに自由時間もございますので、気軽に列車旅を楽しむこともできます。マントン駅へはホテルより10分弱でアクセスできます。
 また、狭い旧市街は大型のバスが入ることはできませんが、LA NAVETTEと呼ばれるシャトル・バスが20分間隔で運行していますので、散策に疲れたらホテル近くまで乗車することも可能です。

 

綺麗なマントン駅
ロックブリュンヌ駅に到着する手前、向こうにモナコが見えます
市内を巡るシャトル・バス。満員だと乗れないのでご容赦を

その他、ツアーの詳細はツアー・パンフレットをご覧ください。是非、美しいフレンチ・リビエラの町マントンへお出かけください。

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