視察レポート

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2025年05月13日
フレンチ・リビエラの珠玉マントン 視察レポート 第1回
【視察レポート】4月3日〜4月7日 東京支店 鈴木 洋
【視察レポート】4月3日〜4月7日 東京支店 鈴木 洋
フランスとイタリアの文化が交差するマントンの視察に出掛けました。

4月上旬、フランス南東部、イタリアとの国境の町マントンへ視察に出掛けてまいりました。2月の「マントンのレモン祭」で訪れたことのある方もいらっしゃるでしょう。しかし、ニースやカンヌなど、他のフレンチ・リビエラの町々に比べ、日本での知名度は決して高いとは言えません。
ですがマントンは昔ながらの「素顔」のフレンチ・リビエラの風情をよく残しており、かねてからこの町に滞在してゆっくりとその魅力をご紹介したいと感じていました。美しいパステルカラーの旧市街の前には紺碧の海(コートダジュール)が広がり、港沿いのレストランには近海で獲れたシーフードが並び、市場ではフランス語とイタリア語が飛び交います。行き交う地元の人々の笑顔も温かく、有名リゾート地ではなかなか味わえない、素朴で落ち着いた雰囲気がここにはあるのです。
このマントンが、コロナ禍を経て町の整備が進み、大いに訪れやすくなったとの情報がコートダジュールの関係者から入り、4月上旬、急遽視察に赴きました。町はイタリアの影響を色濃く受けた歴史地区である旧市街と旧港、そして19世紀に多くのベルエポック様式の建物が建てられた新市街とに分かれています。特に旧市街と旧港に近いウォーターフロントが整備され、新たに「砂浜のエスプラナーデ」が誕生しました。
このたびはマントン観光局の全面的なご協力のもと、現地を視察してまいりましたので、最新情報とマントンの魅力をご紹介します。ツアーの詳細は、弊社機関誌「旅のひろば」5月号およびホームページ(公開中)にて「フレンチ・リビエラの珠玉とサンレモの旅」として発表しております。ぜひ、ご覧ください。


紺碧の海と美しい旧市街。「フランスの真珠」と称えられたマントン
フレンチ・リビエラの中でもマントンは独自の発展を遂げてきました。中世にはジェノヴァ共和国やモナコ公国の支配下にあり、その影響は今も旧市街と旧港に色濃く残っています。鉄道の敷設など近代化が進んだ19世紀半ば、マントンは大きな転換期を迎えます。皇帝ナポレオン3世の皇后ウジェニーや作曲家フランツ・リストなど、王侯貴族や上流社会の人々が南仏の温暖な気候を求めてマントンを訪れるようになりました。この頃、町にはカジノやベルエポック調の建物が次々と建設され、リゾート地として最盛期を迎えました。
その後のマントンは、華やかな超高級リゾートというよりも、地域の伝統産業と観光が調和した、より親しみやすい地中海の町として歩みを進めてきました。2015年には町の特産品レモンがAOP(原産地呼称)を取得。メインストリートのサン・ミッシェル通りには、マントンレモンを使った品々を扱う店舗が多く立ち並び、賑わいを見せています。






町歩きも、人懐こいマントン市民とのふれあいも楽しみです
マントン中心部はものの30分もあれば一周できてしまう小さな町です。中世の漁師町の趣を残す旧市街、華やかなベルエポックの建物が残る新市街、そしてレモン製品のお店が立ち並ぶ活気あるサン・ミッシェル通りや旧港など、思い思いの散策が楽しめます。おすすめは毎日午前8時から午後1時まで開いているマントンの市場です。市場の周囲では近郊の農家が育てた野菜や果物を売っており、地元の人々が買い物に来ていました。市場内部には人気シェフのマウロ・コラグレコ氏がプロデュースする古代小麦を使ったパン屋「MITRON BAKERY」やチーズ屋、お惣菜も買える魚屋、そしてナポリ出身のダニエラさんの入れるエスプレッソが味わえるカフェ・スタンドもあり、散策に疲れたらぜひ立ち寄っていただきたいです。










視察レポート第2回ではお薦めの散策スポット、レストランやカフェについてご紹介します。ぜひご覧ください!
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