【海外】注目の旅

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2024年08月22日

【チュニジアを知る】リレー連載 第1回 世界遺産に登録されたばかりの「ジェルバ島」の魅力

第1回 名物添乗員 中屋による、新しいチュニジアの魅力

国土面積が日本の約5分の2と小さな国でありながら、文明大国エジプトの登録件数7件を差し置いて、8つの文化遺産を持つ国チュニジア。地中海に面し、アフリカでありながらヨーロッパの影響も色濃く受けているため、比較的訪れやすいアフリカとも言われています。2023年9月には、新たにジェルバ島が世界遺産に登録されました。第1回の連載では、昨年世界遺産に登録され、今大きな注目を集めているジェルバ島の魅力について、中屋社員よりご紹介します。第2回、第3回は他のアフリカ担当社員よりチュニジアの魅力をお伝えいたします。

中屋 雅之

添乗回数は間もなく400回を超え、公演回数は111回を迎える、ワールド航空サービスの名物添乗員である中屋社員。社内では中近東・イスラム世界を語るには、彼の右に並ぶ社員はいないといっても過言ではないほど、今までの添乗経験や独学により幅広い知識を持つ。

 チュニジアのガベス湾に浮かぶジェルバ島は、面積514平方キロメートルと北アフリカで最も広い島です。また、気候は穏やかで冬は温暖、夏も過ごしやすく、古代の人々にとっても理想的な島でした。現在でもその状況は変わらず、この国有数のリゾート地として世界中の人々の憧れの地となっています。

ジェルバ島では、海岸沿いに建つラグジュアリーホテルに2連泊。
客室も広々ゆったりとしております。

 古くはホメロスによる叙事詩「オデュッセイア」にも描かれ、紀元前6世紀からはチュニスを中心に栄えたフェニキア人国家・カルタゴの人々も訪れるようになり、紀元後1世紀、現在のイスラエルでエルサレム神殿が破壊されると、ユダヤ人もこの地に避難してきました。1956年にはこの地に住むユダヤ人は約10万人だったとのこと。その後、彼らはイスラエルやフランスに移住したため、現在の人口は約1300人だとのこと。

 この島が世界遺産に認定されたのは、「オデュッセイア」にも登場するジェルバ島が、古代から中世の地中海世界の歴史と関連しており、半乾燥地帯という人が定着しにくい環境にありながらも、古代から現代まで人類の想像力に影響を与えたという点が高く評価されたからです。これによりチュニジア全土には8つの文化遺産、ひとつの自然遺産(渡り鳥の中継地イシュケル国立公園、かつての危機遺産です)が登録されました。弊社のツアーでは、8つの文化遺産すべてにご案内いたします。


 島の中央部に残るユダヤ人シナゴーク「エル・グリーバ・シナゴーグ」は紀元前6世紀に設立されたとされ、現存する世界最古のシナゴーグと言われています。シナゴークの中に入ると、青を基調としたタイルに緑色の天井、赤と青のステンドグラスと、色鮮やかな内装が特徴的です。現在でもこのシナゴークは、彼らにとって神聖な祈りの場として重要な役割を果たしています。

世界最古のシナゴーク。色鮮やかな内装です。年に一度のユダヤ教徒の巡礼では世界中から6000人もの人々が集まります。
エル・グリーバ・シナゴーク
陶器の町、ゲララの工房。この土地の土を使った陶器づくりが盛んです。

 今もこの島にはアラブ人、ベルベル人、ユダヤ人などが共存し、様々な文化が混然一体とした不思議な魅力に溢れています。この度の「チュニジア大周遊の旅」ではゆったりとジェルバ島に2連泊いたしますので、より島の魅力を感じていただけることでしょう。

 同じ北アフリカの国のエジプト、モロッコ、アルジェリアと比べても、国土が小さく、その分移動のご負担少なく陸路で周遊できるのがチュニジアの魅力です。チュニジアの誇る全8つの世界文化遺産をすべてご紹介する弊社のチュニジアの旅を是非ご検討ください。

 次回2回目のリレー連載では、同じくアフリカ担当の若生 春香より、チュニジア南部の魅力、ベルベル人の暮らしについてご紹介いたします。どうぞご期待ください。

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