【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年12月26日

【帰国レポート】未知なるアナトリア 古代遺跡群とエーゲ海・南トルコの旅

<2025年12月11日(木)~12月20日(土) 10日間 添乗員:中屋雅之>

弊社の新ツアー「未知なるアナトリア 古代遺跡群とエーゲ海・南トルコの旅」に行ってまいりました。トルコのエーゲ海岸を中心としたコースは久々の催行となります。しかも今回は弊社で初の訪問地である「サガラッソス遺跡」と「キビラ遺跡」を加え、新しいツアーとして発表したものです。
この地域は遺跡の宝庫。ギリシャ・ヘレニズム・ローマの遺跡に加え「リキヤ王国」の遺跡も加えた充実の内容でした。また、地中海地域は夏に比べるとこの時期比較的雨が多いのですが、今回は一度も雨に降られることもなく連日ほぼ快晴で、エーゲ海のコバルトブルーが空の青さと相まって美しい色の相乗効果となっていました。

旅の始まりはコンヤから「メヴラーナ旋舞祈祷」

コンヤはセルジュク朝の都であると同時にメヴラーナ教の総本山でもあります。しかもこの時期はメヴラーナ教の創始者メヴラーナ・ジェラールディン・ルーミーの命日が12月14日であることから、今も巡礼者が絶えず、この日の前後約1週間は「メヴラーナ旋舞祈祷」が行われます。私たちも特設会場で旋舞祈祷を見学しました。メヴラーナ教の信者たちが円形の舞踏会場でクルクルと回り続ける姿には神々しさを感じずにはいられません。感動のひと時でした。

ワールド初登場の遺跡「サガラッソス」

今回、ワールド航空で初めてサガラッソス遺跡を取り上げました。サガラッソスはトルコ南部の山中に位置する都市遺跡です。もともとこの地域には紀元前14世紀にピシディア人が住んでいましたが、現在に残る多くの建築物が造られたのはローマ帝国時代の紀元後2~3世紀です。当時、アナトリアにおけるローマ帝国の最重要都市として知られていました。しかしながら、紀元700年頃の2度にわたる地震によって都市は崩壊、人々はこの地を去ることになります。考古学者にとっても重要な遺跡であることは以前からわかっており、1990年代から発掘が始まりました。そのおかげでいくつかの重要な建造物が発掘され、一部は修復されて今に至っています。
特に劇場は世界で最も高い場所にある劇場(標高1750m)として知られ、収容人員は約9000人。また、水の女神ニンフに捧げられた壮麗な噴水は、彫刻やレリーフで豪華に装飾されています。この町の中心、アゴラはかつて商業、政治、社会生活の中心だった部分で、大きな広場が当時の姿を彷彿とさせます。この遺跡は現在ユネスコ世界遺産の暫定リストに登録され、近いうちに正式登録されるだろうと言われています。

町の中心、アゴラ
収容人員9000人の劇場跡

もう一つの世界遺産暫定リスト「キビラ遺跡」

キビラはローマ時代、紀元前3世紀ごろから栄え、「グラディエーターの町」として知られる壮大な町でした。現在でも剣闘士が戦いを繰り広げた闘技場や装飾の美しい噴水、劇場やオデオンなどがよく残っています。現在はまだ観光客も少なく、トルコの遺跡の穴場的な存在と言えます。

剣闘士が戦いを繰り広げた闘技場
円形の噴水、水を運んだ水道管も見られる

「古代世界の七不思議」に匹敵する巨大神殿「ディディムのアポロン神殿」

この地域には数えきれないほどの遺跡があり、しかも小さな遺跡ではなくエース級の遺跡ばかり。例えばディディムのアポロン神殿はその巨大さにおいて類を見ません。「古代世界の七不思議」の中にエフェソスのアルテミス神殿がありますが、それに匹敵する大きさの神殿なのです。イオニア様式の柱の直径は約2メートル。立っている柱は3本しかありませんが、土台はほぼ完全な形で残り、その大きさに圧倒されます。写真で見てもその大きさは実感できませんので、ぜひ一度現地を訪れてください。この神殿はギリシャのデルフィのアポロン神殿と並んで、神託所として重要な役割を果たしました。

直径2メートルの巨大な柱
遺跡の入り口に置かれたメドゥーサ像

その他の遺跡の数々

ほかにもリキア王国の遺跡であるクサントスとレトゥーン、岩窟墳墓で知られるミュラ、ケコワ島の海中遺跡など、世界遺産級の遺跡が目白押しです。遺跡の好きな方にとっては垂涎の地と言えるでしょう。

世界遺産のクサントス遺跡。リキア人の墳墓と劇場
船から見るケコワ島の海中遺跡。水の色が美しい

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