【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート

2025年12月05日

【帰国レポート】海と森で寛ぐ 優雅な王室リゾート地とクワイ川の旅

<11月24日発 添乗員 東京支店・相澤 満弘>

<11月24日発 添乗員 東京支店・相澤 満弘>

「バンコクその先へ」。ワールドのタイの旅といえば、コロナ後はもっぱらバンコク滞在の旅が主流でしたが、この冬は久しぶりのタイ新コースとして、日本航空の羽田~バンコク直行便を利用して、バンコクとその周辺を訪ねる2つの旅をご案内しています。
私が訪ねたコースはバンコクからそれぞれバスで3時間程度の距離にある、カンチャナブリー(「黄金の町」の意味)とホアヒン(「石頭」の意味)に各3連泊する滞在の旅でした。バンコクには日本人観光客を見かけたものの、カンチャナブリーやホアヒンは外国人観光客はヨーロッパやアメリカからの旅行客が中心で、またほとんどの場所で混雑することなく観光を楽しむことができました。季節柄もありますが、タイ中南部にありながらも最高気温が30度に達しない日が多く、とても快適でした。私はほとんど半袖ばかり持っていきましたが、朝晩は肌寒いほどでした。
それでは、このたびの旅で宿泊した2都市の様子をレポートいたします。

カンチャナブリーのクワイ川鉄橋。ホテル対岸からの眺めです

カンチャナブリーでは「泰緬鉄道」に乗車

カンチャナブリーはバンコクより西へおよそ130キロにある、小さな町です。ここで最も有名な場所といえば、名画『戦場にかける橋』の舞台となった「クワイ川鉄橋」でしょう。第二次世界大戦中、日本軍は連合軍捕虜やアジア各国の労働者(ロウムシャと呼んでいました)に、タイからビルマまでを通る約415キロの鉄道網を造らせましたが、劣悪で過酷な労働環境に多くの尊い命が奪われました。
その歴史的な背景から、決して明るいばかりの訪問地ではありませんが、完成より80年が経過した今なお、タイ国内では泰緬(タイ・ビルマ)鉄道の一部区間が運行しています。バンコク近くのトンブリー駅からミャンマー近くのナムトック・サイヨーク駅まで、およそ150キロの道のりを1日に数往復。のどかな田園風景をゆっくりと走る様がなんとも旅情にあふれる鉄道ファン垂涎の鉄道で、先ほどのクワイ川鉄橋や断崖に立つ木造高架橋「アルヒル桟道橋」なども走行します。

泰緬鉄道には、カンチャナブリー駅から乗車
駅には「クワイ川鉄橋週間」(毎年11月下旬~12月初旬)の準備で、旧鉄道が置かれていました
いよいよ、泰緬鉄道が入線してきました
泰緬鉄道はローカル線のような、素朴な雰囲気です
出発してすぐ、『戦場にかける橋』クワイ川鉄橋を渡ります(この写真は、乗車前日の観光中に撮影)
開けっ放しの窓からは、田園風景や山岳の景観が広がります
およそ1時間30分の鉄道旅の終盤、再びクワイ川が見えてきます
「アルヒル桟道橋」は、タムクラ・セー駅にて下車後、少し歩いて散策しました

カンチャナブリーでは「森のリゾート」として、「フェリックス・リバー・クワイ・リゾート」に3連泊。クワイ川沿いに広大な敷地を有し、屋外プールを囲むようにメイン棟のほか20棟のヴィラ(うち、宿泊ヴィラは18)が点在します。敷地内にはところどころに中庭があり、川岸に出ればクワイ川鉄橋も見ることができます。朝夕で空の色が変わると雰囲気も変わってゆくので、いろいろな時間帯にホテル敷地内を自由に散策いただき、滞在を存分にお楽しみいただけました。客室はタイの伝統建築のヴィラで、利用したデラックス・ルームは45㎡程度と広々としていました。

タイ伝統様式のヴィラ
夜明け前のプールサイド。これから空が明るみだすと雰囲気が変わります
客室は45㎡と広々、クラシックな印象です
ホテル敷地内から眺めるクワイ川。蓮の花が咲いていました

観光は泰緬鉄道の乗車だけでなく、サイヨーク国立公園内にあるサイヨーク・ノイ滝や、タイ式仏教寺院(ワット・タムスア、ワット・タム・カオプーン)も見学。どこからも山岳、森林、そしてクワイ川、クワイ川支流、メイクローン川などの河川(3つの河川はカンチャナブリーで合流してメイクローン川になり、タイランド湾に注ぎます)が見えて、どこかほっとする景観でした。

カンチャナブリーの見どころワット・タムスア。仏舎利塔の頂上から大きな黄金の仏陀座像とのどかな景色を見晴らします
洞窟寺院のワット・タム・カオプーン。内部にはタイの曜日の神様など、たくざんの仏像が納められています
ワット・タオ・カオプーンの寺院境内の奥には、メイクローン川が流れています。見えづらいですが手前に泰緬鉄道の線路があります
現在の泰緬鉄道の終点は、ナムトック・サイヨーク駅。駅舎近くにあるマイナスイオンたっぷりのサイヨーク・ノイの滝

王室リゾート地ホアヒンは、のんびりとした風情が感じられました

カンチャナブリーに3泊した後は、中継地マレー半島に付け根にあたるペッチャブリー(「ダイヤモンドの町」の意味)を経由して、ホアヒンへ。タイのリゾート地といえばパタヤ、プーケットのリゾートが連想されますが、このホアヒンは現在もタイ王国で続くチャクリー朝の歴代王に愛された、王族御用達の保養地。特にタイの近代化に貢献したラーマ5世により鉄道網敷設が決定し、その崩御の翌年1911年に当時英国植民地だったマレーシアへと続く鉄道網が開通してからは、リゾート地としての地位を確立させていきました。そのため、ホアヒンにはマルカッターイヤワン宮殿(ラーマ6世による宮殿)や、町の中心に位置するホアヒン鉄道駅には王室専用待合室があるなど、喧騒は少なく、なんとも品のあるリゾート地でした。

優雅なたたずまいの王室専用待合室(ホアヒン鉄道駅)
駅からビーチまでの1キロは大通り(ドムノエン・カサム通り)。たくさんの国旗が掲げられていました
ホアヒン・ビーチ。写真からは見えませんが、岩がゴツゴツしている様子から、ホアヒン(石頭)の町の名になりました
ラーマ6世によるマルカッターイヤワン宮殿。海に面したチーク材の高床式建築で、海風が涼やかでした

このホアヒンも3連泊での滞在でしたが、宿泊に選んだホテル「アマリ・ホアヒン」は鉄道駅など市内の中心地からは4キロほど離れているものの、モダンな造りの客室(約38㎡)で居心地がよく、タイランド湾のビーチにも近く、そして週末に開かれる2つのナイトマーケットへのアクセスが抜群。夕方から店が開き始めて、夜には人々で賑わうそれぞれの週末市へ、ご希望の方をご案内しました。
ほかにも、タムキア海岸の丘の上にそびえる仏教寺院(ここからの町の眺めが抜群!)など、自由時間にはホアヒンのあちこちをご案内。「海のリゾート」の滞在と王室リゾート地の静かな雰囲気を3泊の滞在でお楽しみいただきました。

「アマリ・ホアヒン」のプールサイド
客室はモダンで明るい印象です
ホテル裏手から歩いて5分少々で、タイランド湾のビーチへ(早)朝の散歩
少し雲に隠れましたが、日の出をご覧いただきました
夜になると特に賑わうナイトマーケット(写真は、タマリンド・マーケット)
ワット・カム・タキアブ本堂からのホアヒンの海と町の眺め(本堂までは、130段の階段があります)

最後は、200キロ北、首都バンコクに戻り帰国の途となりました。ワールド初登場のタイの旅、ぜひ自信を持って皆様にご紹介したく思います。

おかげ様で、1月~2月の旅は催行が決定しておりますので、ご興味がございましたら、ぜひお問合せください。

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
湘南
0466-27-0111