【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2025年10月05日
【帰国レポート】東トルコ・ネムルート山とギョベクリ・テペ遺跡の旅
<2025年9月25日(木)~10月5日(日) 11日間 添乗員:藤木隆行>
東トルコの奥深さを体感する11日間の旅でした。複雑に絡み合ったトルコの歴史を紐解きながら、東から中南部へ。古代アルメニア王国のアニ遺跡から始まり、聖書の伝説として名高いアララト山やノアの箱舟の跡地を訪れました。旅のハイライトとなるネムルート山の巨像群とギョベクリ・テペ遺跡では古代文明の謎にふれ、自然と歴史、伝説が交差する東トルコの魅力を存分に味わうことができました。
古代王国の栄光を刻む ネムルート山の墳墓
コンマゲネ王国のアンティオコス1世の墳墓を頂とするネムルート山。標高は2,150メートル。早朝に山頂を目指して歩き始めましたが、気温は5度以下とかなりの寒さ。皆様は手を温めながら、なんとか頂上へたどり着きました。やがて日が昇ると、東西のテラスに並ぶ神々や動物の石像群が朝日を浴び、荘厳な雰囲気を漂わせました。紀元前1世紀に築かれた神殿や王の墓を目前にすると、当時の人々が過酷な環境の中でこのような遺構を築いたことに、深い敬意と壮大な歴史を感じずにはいられません。

人類史を揺るがす遺跡群 ギョベクリ・テペとカラハン・テペ
人類最古級の宗教遺跡、ギョベクリ・テペとカラハン・テペを訪ねました。まだ発掘中のカラハン・テペは立入り制限付きの見学となりました。一方ギョベクリ・テペでは、T字型の石柱や動物のレリーフが並び、古代人の信仰心と創造力に盛り上がりました。農耕より先に宗教施設があったという、教科書をひっくり返すような発見の地です。あまりのスケールに「これ、宇宙人の仕業では?」なんて冗談も飛び出すほどでした。



栄華と衰退を伝える中世アルメニアの都・アニ遺跡
中世アルメニア王国の都として栄えたアニは、アルメニア共和国との国境沿いに広がる遺跡群です。ライオン門から城内に入り、ドームが半分残った教会や川沿いの教会のフレスコ画、大聖堂址、モスク跡、キャラバンサライ跡を巡りました。交易と宗教の中心として栄えた栄華と、戦乱による衰退の歴史を目の当たりにできる場所です。また近郊の町カルスでは一泊の滞在でしたが、地元の人たちの温かい出迎えや、蜂蜜やチーズの産地としての印象が残る町でした。


アララト山とノアの箱舟の跡地
アララト山を望みつつ、ノアの箱舟の跡地へ。聖書ゆかりの地と聞けば胸が高鳴ります。実際に船は残っていませんが、背後に見える雪をいただくアララト山の美しさは圧巻。人類の「再出発点」を前に、神話と自然のスケールにただただ圧倒されます。ちなみに箱舟は山頂ではなく、旧ウラルトゥ王国の山腹に漂着したそうで、訪れて初めてそのリアルな位置関係に納得です。



ヴァン湖の絶景と歴史探訪
琵琶湖の約6倍というヴァン湖は、まるで内海のようなスケール。湖上のアクダマル島には、アルメニア王ガギク1世が建てた教会が残り、聖書の物語を彫り込んだレリーフはまさに石の絵本です。オッドアイのヴァン猫にも出会い、2700年前に栄えた古代ウラルトゥ王国の城塞遺跡チャウシュテペでは、なんとヴァン市長が突然バスに乗り込み日本への愛を語っていただく出来事も。壮大な景色に歴史、そしてサプライズまで揃った、忘れられないヴァンの一日でした。



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