【海外】帰国しました。添乗員レポート

【海外】帰国しました。添乗員レポート
2025年07月13日
【帰国レポート】ナーダム祭 カラコルム遺跡とモンゴル仏教芸術・大草原の旅 6日間
<2025年7月8日(火)~2025年7月13日(日) 添乗員:九州支店 光武千穂・大阪支店 中島瀬七>
モンゴルの短い夏の季節に、どこまでも続く大草原とモンゴル最大の伝統行事ナーダム祭を楽しんでいただく旅の添乗に行ってまいりました。ちょうど天皇皇后両陛下が公式訪問されており、モンゴル国内でも連日その話題が報じられていました。祭りの空気と、両国の友好の温かさが重なり、私たち旅行者にとっても特別な時間となりました。
かつての都、カラコルムで往時の栄華に思いを馳せる
ウランバートルから西へ、舗装された道をおよそ6時間。バスの車窓から、どこまでも続く緑の草原と羊や馬の群れを眺めながら、13世紀にチンギス・ハーンが築いたモンゴル帝国の都であるカラコルムへ。今では静かな草原の町に過ぎませんが、その一角には、かつて世界を動かした大帝国の面影が今でもしっかりと息づいていました。当時の繁栄と歴史を伝える「カラコルム博物館」を訪れ、発掘された遺物や出土品を通じて、カラコルムの栄華にふれることができました。また、モンゴル最古の仏教寺院「エルデニゾー寺院」には、全部で108個のインパクトのある白い仏塔と外壁が残されています。静寂に包まれた境内を歩きながら、迫力のある煌びやかな仏像や亀石をご覧いただきました。




バスドライバーさんがサプライズで、モンゴル帝国記念碑へ連れて行ってくれました。オルホン渓谷やエルデニゾー寺院を一望できる絶景スポットになっていて、車窓風景とはまた異なるモンゴルの自然美を満喫しました。また、モンゴル帝国の繁栄を示した記念碑とオボーの碑もご覧いただきました。


カラコルムの宿泊は「アサランド・リゾート」にて。自然に囲まれたリゾートホテルのような快適なゲル体験でした。


ナーダム祭のオープニングセレモニーを見学
モンゴルの祭典、ナーダム祭は毎年7月11日の革命記念日から3日間開催される、国を挙げてのお祭りです。私たちの指定席の向かいの貴賓席にはフレルスフ大統領、そして日本の天皇皇后両陛下のお姿も。双眼鏡越しですが、お姿をしっかりと確認できました。開会式が始まると、伝統衣装をまとった人々が次々と登場。モンゴルの多様な文化と歴史を象徴するような舞踊や旗の行進が続き、圧巻の連続です。馬の駆ける音や馬頭琴の音色など、思わず引き込まれます。騎馬民族ならではの見事な演武、馬に乗りながら放たれる弓矢の正確さと美しさに、観客全体が一体となってその技を讃えていました。気づけば2時間が過ぎていました。






モンゴル相撲・弓射
モンゴル相撲では、土俵はなく、力と技を競います。時間制限もなく、どちらかが手以外の部位が地面ついたら負けというシンプルかつ豪快なルールです。一回戦を観ましたが、力強い相撲は見ごたえがありました。弓射では、選手たちは伝統的な合成弓を手に、75メートル(女性は60メートル)先の革製の標的を狙います。標的は地面に横一列に並べられており、狩猟を行う遊牧民ならではの競技です。集中力と技術を要する高度な競技であり、射手のひとつひとつの動作に魅了されました。




競馬
午後はウランバートル郊外の競馬会場へ。普段は人もほとんどいない大草原ですが、競馬を見に行く人の車で大渋滞。草原一帯がお祭りムードでした。指定席からご覧いただいたのは、遠く地平線から土煙を上げて駆け抜けてくる子ども騎手たちの競馬。騎手の多くはなんと6歳から10歳ほどの子どもたちで、大人顔負けの真剣な表情と勇敢な姿に、胸を打たれました。観客席では人々が祈るような眼差しで声援を送り、草原全体が一体となる瞬間でした。




モンゴルの首都ウランバートル
大草原とは打って変わって、高層ビルが立ち並ぶウランバートル。人口の約半数が集中している関係で発生している激しい交通渋滞も体験しました。ウランバートルの観光名所「スフバートル広場」へ。国会議事堂(政府宮殿)に面している広場で、白い柱に囲まれた立派な建物にモンゴルの英雄チンギス・ハーン、息子のオゴタイ・ハーン、孫のフビライ・ハーンの、高さ4メートル以上の銅像が並びます。ドラマ「VIVANT」のロケ地にもなった場所です。広場の各所に天皇皇后両陛下ご訪問を歓迎する大きなポスターが掲示されおり、歓迎ムードに包まれていました。広場の名前にもなっている、モンゴル独立運動の英雄「スフバートル」が馬に乗った銅像もご覧いただきました。


また、町の中心にある「ザナバザル美術館」も訪れ、チベット仏教をモンゴルに広めた宗教家で、「東洋のミケランジェロ」と称される芸術家ザナバザルの作品の数々をご覧いただきました。柔らかく美しい表情をしている「白いターラー菩薩像」の作品は目を引かれました。また、モンゴルの日常を描いた「モンゴルの一日」と「馬乳酒祭り」の絵画も印象的でした。




日本がまだまだ暑い日が続く8月から、モンゴルでは秋冬へと移り変わります。短い夏の季節のモンゴル、来年のモンゴルの旅、ぜひご検討ください。
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